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教団壊滅に向け、本格始動

『エホバ教団は、本来のキリスト教の名を(かた)るニセ教団 金集めの詐欺連中だ』


川田沙理の指揮のもと、こんなビラをばらまいた。


そして、サラサーガのアクションモード2を攻略することに。

俺だけ知っているチートコマンドを入力し、ついに手に入れた専属武器。

まず標的は、あのライヤーだ。


「ソードインパルス!」


ビシュッ!


この剣は、刃が無い剣だが、直接切りつけるのではなく、剣から波動を放って攻撃するようだ。


ズガーン!


ライヤー「うげえっ!ば、ばかな・・・!」


お前など、この程度の扱いで充分だ。


ライヤーはナレ死の扱い。お前などの相手をしている暇はない。


お次は、大司教ウリエル。テンプルナイトもほとんどいない。どうやら、あのビラの効果があったようだ。


大司教ウリエル「くそっ、なんたることだ。我々までが、カトリックから異教徒扱いされるとは・・・?」


そこに、俺の登場。


ウリエル「くううっ、お前たち何をしている、かかれ!」


テンプルナイトたちがようやく登場。俺を取り囲んだ。ところが・・・?


テンプルナイト「俺たちは、今日までお前たちが本物のキリスト教の教えを守っていると信じていたから、ここまで付いてきた。

だが、お前たちの正体がわかった以上、お前たちの命令は聞かない。」


テンプルナイトたちも、こちらの味方。やはり、川田沙理のビラ作戦が功を奏したようだ。


ウリエル「大教祖様、枢機卿ミカエル様は?」


撤退したことを伝えられた。


今までの恨み、思い知れ。

俺は、ウリエルに剣を振り下ろす。剣から放たれた波動をくらって、大司教のウリエルは絶命した。


その様子を、大天使のウリエルも見ていた。


その後、エホバ教団の大幹部、ラファエル、ガブリエル、イェグティエルも殺した。


この専属武器というのはすごいな。こんなにもあっさりと、大幹部連中を葬り去れるとはな。


そんな中、総本山でも動きがあった。


大教祖ヨゼフ「ミ、ミカエル、どういうことだ?」


枢機卿ミカエル「わかってねえな。お前は、形だけの大教祖だったんだ。

ここまでやられた以上、もうこの教団は終わりだよ。

救いの手を差しのべてやろうと思えば、

付け上がりやがって!

あー!やめだやめだ!こうなったら、あいつらを皆殺しにしてやるよ!

と、その前に、役立たずのお前から始末してやろう。」


ミカエルは炎の魔法を唱えた!


ボワウッ!ドゴォーン!


大教祖ヨゼフ「ぎょえーっ!ひっ、ひでぶっ!」

ミカエル「この役立たずが!」


次の瞬間だった。一陣の風が吹き抜けた。


ミカエル「ん?」


シュッ!ドガッッ!!ブシュゥーッ!!


一本の剣が投げ込まれた。そしてミカエルの心臓を刺し貫いた。ミカエルは血を吹いて倒れ、そのまま絶命した。


ジ・エンド。エホバ教団の上位の上級の大幹部は、これで全滅した。

殺戮(さつりく)はさらに、中級幹部、下級幹部にまで及び、エホバ教団のほとんどの幹部クラスが、俺たちや、サマエル教団の特攻隊や処刑ライダーらの手によって、文字通り処刑されていった。


『教団壊滅クエスト』のゲーム内のエホバ教団は、これで壊滅。そして忘れてはならない、このゲームのもたらした結果は、そのまま現実世界にもつながっているということを。


ニュースキャスター「臨時ニュースです。『エホバ教団』の上級幹部全員が、謎の死を遂げました。

死因は不明のままです。これにより、『エホバ教団』は、この世から完全に姿を消すことになります。

なお、高額献金の実態、霊感商法の実態、さらには脱会を希望していた信者たちが次々と不審死を遂げた件は、上級幹部らの指示による殺人の疑いも浮上し、『エホバ教団』の組織の実態が、白日のもとに晒されることになるでしょう。」


俺は、せめてものはなむけに、両親の墓参りに行くことにした。俺の両親もまた、あいつら上級幹部たちの指示で殺されたのか。

川田沙理の両親は、墓にすら入れられずに、無縁仏となり、遺骨の保管期限が過ぎた後は、どこに捨てられたのかもわからないという。

ネグレクトで、愛情のかけらも受けられなかった彼女の、これが復讐だったのか。


一方で、兵藤行彦はというと、また新たなゲーム『ダンジョン・オブ・トウキョウ』なるゲームの製作に入ったとか。

もちろん、版権は『ゴッド&デビルズゲームス』にある。


兵藤「勘違いするな。俺たちの理想の世界を作ることも、目的の一つだろ?それを優先しただけだ。」


アイスランドやグリーンランドに、スノードラゴンが現れたり、インドネシアには、食虫植物のラフレシアが現れたりしている中で、東京もまた、魔界化、そしてダンジョン化していた。


その後、ネロの消息は途絶えた。さらに、川田沙理の消息も、共に途絶えた。


兵藤行彦だけは、ゲーム製作者として名を馳せることになる。


リポーター「さあ、今や世界で最も有名なゲーム製作者の一人、兵藤行彦さんです!」


ヒュー!ヒュー!


歓声が上がる。




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