迎撃指令
ゲームの中で、初めて敗けた・・・。
こんなところで、終わってしまうのか・・・。
サキュバス「ネロさん!ネロさん!しっかりして!」
・・・。
地平線の果てから、白い集団が、隙間を埋め尽くす。
率いているやつは、ライヤーという。
ネロ「こいつはちょっとすごいな。今までとは比べ物にならない大軍だ。」
しかも、今までの敵よりも、格段に強いようだ。
防衛隊「くっ・・・、気をつけてください、こいつは今までの敵とは訳が違う。」
ライヤー「そんな程度のものが、防衛隊だとでもいうのか?
その程度の力では、何も変えられないぞ。」
ん?ちょっと待てよ?ここはステージ3であるはずなのに、こいつはステージ6まで行かないと戦うことは無いはずなのに。
ライヤー「貴様には既に全軍に、迎撃指令が出されている。
降伏すれば、ドレイとしてなら生かしてやることも考えるが、さもなくばここで死ね!ネロ!」
ここは、もちろん戦う。が、しかし、今までの敵とはやはり格段に違うようだ。
カキン!
俺の剣が、ライヤーの剣に弾かれた。
ライヤー「くらえっ!」
ライヤーの波動剣!俺は、まともにくらった。
なすすべもなく、戦闘不能になる。
ライヤー「我らのエホバ教団のことを、ハッタリだとか、クソ教団、損害賠償もいらねえからさっさと消えろよとか、よくもこれだけ、悪口雑言を並べ立てたものだな。
損害賠償なんか、ビタ一文、払ういわれはねえんだよ!
神の千年王国の建設を邪魔するやつらは、この
ライヤー様が容赦しねえ!
降伏しな!被害者ヅラした連中の会。
・・・神の千年王国に栄光あれ。アーメン。」
そこに、今まで見たことのないような、
神々しい光が。
ウリエル「ライヤー、まさかお前がここに来ていたとはな。」
ライヤー「これはこれは、ウリエル大司教。いや、ゆくゆくは枢機卿かな?」
ウリエル「この者がネロか。噂ほどにも無い。わざわざこんな大軍勢を差し向ける必要があったのか?」
ライヤー「大教祖様、ミカエル枢機卿の、直々のご命令とあらば、従うより他無く。」
ウリエル「しかし、心配はいらない。このネロという者は、一生、千年王国の建設のためのドレイとして扱うことになる。」
テンプルナイト「ウリエル様、サキュバスや、ニュートラル同盟は?」
ウリエル「すておけ。どうせ奴らだけでは、何もできはしまい。
うん?待て、お前たち。このネロという者は、不思議な赤い宝玉を持っているな。」
それは、サマエルからもらった赤い宝玉だった。ピンチの時に使えと言われたが、結局、一度も使わなかったな。
ウリエル「これはもしや?いずれにしろ、こうしておくと良いだろう。」
ウリエルは、赤い宝玉に念を入れた。
パッキィィーン!
なんと、赤い宝玉は粉々に砕け散った。
ウリエル「皆のもの、行くぞ。」
ウリエルたちは去っていった。




