教団の状況【ゲーム内】
俺は、現実の世界とゲームの世界を行き来することができる。
俺は再び、ゲームの世界に戻る。
ゲームの方は、ヴァルハラとエンタメランドの2ステージをクリアしている。
度重なる不測の事態に業を煮やした教団幹部たちは、緊急会議を開いた。
緊急会議の会場は、サンペドロ大聖堂というところ。目下、エホバ教団の最高意思決定機関だ。
このゲーム、実は神の教団側でも、悪魔の魔剣士の側でも、どちらでも選べるという。
選んだ方のシナリオに沿って、ゲームを進めていくのだ。
さらに、教団の側にも、悪魔の側にも属さないで、まさに自らが覇者になる道も選べるという。
それに、それにだ。このゲーム、本当に
6ステージだけで終わるのか?
そんな疑問が頭に浮かんだ。そうした中、教団の緊急会議が開催された。
大教祖ヨゼフ、枢機卿ミカエルをはじめ、6人の大幹部たちも揃った。
ヨゼフ「ネロという者は、はなっから我々を全滅させるつもりだ。」
カズフェル「ヨゼフ様、今一度、この私にチャンスをお与えください。」
ハニエル「私も、今一度。」
ヨゼフ「一度失敗しているお前たちでは、頼りにならん。」
ミカエル「いずれにしても、このままでは教団を足元から揺るがすことにもなりかねない。
ところで、千年王国の建設の方は、順調に進んでいるのだろうな。」
イェグディエル「建設工事の方は、ドレイたちを使い、順調に進めております。」
ドレイたちは、死ぬまで千年王国の建設のために働かされるという。そして、死んだ後は神の王国、天国に行けると吹き込まれているという。
千年王国を建設している現場は、セント・ペレス山の頂上近くという。
ミカエル「ネロという者を、どのようにして始末するべきか。」
緊急会議で決まったこと。
一つは、悪魔掃討、異教徒掃討、テロリスト掃討のためという条件付きで、刀剣類、刃物、銃器の使用を、神の名のもとに許可するということ。
そして、メインの議題として、ネロを見つけ次第、殺せということ。これも、神の名のもとに、ということらしい。
逮捕もするな、殺せという。




