エンタメランド
エンタメランドには、その名の通りに、
娯楽に関する施設が立ち並ぶ。
映画館、テレビ局、撮影所、遊園地、それに、クラブや、バーや、タピオカ店、スーパーマーケット、コンビニなども建ち並ぶようになる。
この中に、テレビ局というのがある。
なぜテレビ局?今のテレビ業界には言いたいことがあるからだ。
俺の幼少期は、まだテレビの全盛期が続いていた頃。
しかし、知っての通り、俺の幼少期、小学校時代、思春期は、教団への高額献金、そして、教団に関する情報以外の情報には触れるな、という親の方針から、テレビ番組を見ることもままならなかった。
最近になって、ようやくテレビ番組も、暇な時に見られるようになったが、どこの局の番組も、同じような顔ぶれのタレントが集まって、スタジオで高見の見物。
ロケに行っているタレントだけが苦労しているのを、笑って見ている。
内容も、旅番組、グルメ、中には本当に、どうでもいいような内容で、尺ばかりがやたらと長いような、そんな番組ばかりで、つまらないという。
だから最近は、動画サイトで、昔見られなかったドラマやバラエティー番組の、当時の映像が配信されているのを見て、暇をつぶしている。
一方、現実世界では、教団の問題や、宗教2世の問題に対する世間の関心が、急速に薄れていた。
「ニュース番組は、どこの局も横並びで、このニュースばかり、連日のように伝えてきた。
いったい、いつまでこの話題をやるんだ。
他に伝えるべきニュースは無いのか?」
国による解散命令が教団に下り、これでもう、教団は存在すら消える、ということになるというのが、世間の一般人の感覚だろう。
「そんな教団なんて、初めから存在しなかったんだ。」
要するに、パラレルワールド。
現実世界と、こっちのゲームの中の世界とは、関係の無い方向に進んでいく。
夏はプールに行ったり、冬はスキーや、スノボとか。そういうのも娯楽だ。
とりあえず、第1章は完結となる。
第2章からの話の構想を練らないとな。




