神の教団VS悪魔の教団
その昔、神話の時代、世界は混沌としていた頃に、唯一絶対の神であるエホバが、最初の男アダムと、最初の女イヴを生み出した。
やがて人類は、その数を増やしていき、世界中に住み着くようになり、農耕を初め、定住生活を初めるようになる。しかしながら、人間たちの力だけではどうにもならないようなこともあった。それが災害であり、病気であった。
そこで人間たちは、そんな災害や病気を避けるために、神に祈りを捧げるようになる。それが、宗教の始まりでもあった。
一方で、災害や病気などの、人間にとって都合の悪いことは全て、悪魔や魔物のせいにした。
そんな中、神に対して反乱を起こしたのが、大天使長だったルシファーだ。
しかしルシファーは神との戦いに敗れ、堕天使として魔界に落とされる。そして、その後に大天使長になったのが、ミカエルだった。
ルシファーは大魔王となり、魔界の悪魔たち、魔物たちを率いる存在となる。そしていつしか、神に対する復讐の機会を狙っていた。
しかし、自分一人では、また神に戦いを挑んだとしても、太刀打ちできない。
そこでルシファーは、サマエルという忠実なしもべを雇い、サマエルに実働部隊の総指揮を任せることにした。
一方で、唯一神教であるエホバ教が世界に広まると、エホバ教以外の宗教を信仰することは、唯一神エホバを冒涜することになるとみなされ、
他の宗教の神々、たとえばペリシテ人の神であるバールなどは、ハエの姿をした邪神ベルゼブブに変えられてしまうなどした。
やがて、『エホバ教団』が世界の宗教界の
権威となり、その権威を利用して、宗教を金もうけの道具として扱おうとする者たちも現れた。
やがて、そういった連中は、霊感商法や、高額献金などといった手段を用いて、信者たちの生活環境や、家族のつながりを破壊し、そうして集めた資金で、贅の限りをつくした豪華な神殿や宮殿を建て、高位の大幹部として地位を築いていった。
そうして、金集めの犠牲になった人たちが、被害者の会を結成し、教団の実態を明らかにするべく、立ち上がった。
その一方で、ルシファーや、サマエルもまた、信仰の対象になっていき、彼らを信仰する、悪魔の教団も現れた。