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咲花 君が観た花の天
『咲花ーさきばなー』
道端に咲いてる一輪の花
さり気なく咲いてる小さな花
気にもしなければ
その存在にすら気がつかない
『気づかれない』が創る
当たり前の景色
それに気づいた君が
その花に笑いかけた時
枯れていたあの花が
つぼみのままだったあの花が
何気ないこの世界のどこかで
静かに咲く
『君が観た花の天ーきみがみたはなのそらー』
雨上がり
透き通った晴れの日の
透き通った水たまりで
君が持っていた花束が
そこに写った
そっと微笑む君と一緒に
晴れた青い空と一緒に
君にはどう観えたのだろう
美しい花の天が