おじさんの家
注意※分かりにくい表現、誤字脱字があるかもしれません。「そんな駄作見たくねぇよケッ!」と言う人は見ないでください。
ご了承下さい。
毎年六月。詳しい日数を言うなら六月二十一日。
私の両親は昔、と言っても六年前だが、事業が失敗し崩落の危機に陥っていた。その間の金銭的援助をしてくれたのが、父親の従兄弟に当たるこの家のおじさんだ。
流石に何かお礼がしたいと両親が言ったが、おじさんは別に良いと言ったそうだ。でもそれだとこの感謝の意が燻り、何時か忘れてしまうと言ったらしい。
ならばと、毎年自分の誕生日を祝ってくれと。
何せおじさんには子供一人しかいない。寂しい誕生日だからこそ、わいわいと騒ぎたいらしい。
まあ……おじさんはお父さんの誕生日にも、お母さんの誕生日にも、私達の家に来てたけど……。
この行事は、私としても良い日だ。何せおじさんの娘は、私の親友だ。昔の事故の所為で、右手の小指が失くなってしまったけど、綺麗で素敵な親友。
けれど、話によればもう家を出て上京したらしい。まあ、美味しい物食べられるから良いけど。
今日は湿度が高いし、何より熱みたいな気温。汗がべた付いて気持ち悪い。強い風も温くて不快だ。
おじさんの家に来れば、快く歓迎してくれた。今年は本当に寂しかった様だ。何せ一人だけの娘も出て行ったんだから。
相変わらずのお金持ちみたいだ。家も広ければ誕生日用のご馳走まである。と言うかそんなに寂しいなら再婚すれば良いのに……他に親戚の人とかも呼べば……。
……不思議だ。おじさんの娘の靴がある。帰って来てるのかな?
けど、広いお屋敷の中を探し回っても見付からない。もしかして引っ越しの時に忘れてしまったのだろうか。この靴はお気に入りだって言ってたのに?
……不思議だ。何かおかしい。
おじさんの家なのに、ブラジャーがある。まあそう言う趣味ならちょっと失礼だけど、おかしい。下着を置く位に親しい女性がいるなら、誕生日位呼んでも良いのに。
……やはり、おかしい。
おじさんの誕生日を祝い、でっかいケーキも食べた後に、私はおじさんの一人娘が使ってた部屋に泊まることになった。
……私物がいっぱい残ってる。服も、下着も、寝具も、全部、残っている。
やはりおかしい。何かがおかしい。
逃げる様に、その部屋を出た。もう夜だ。辺りは暗い。廊下の電気を付ける訳にはいかない。
襖を開いて、開いて、開いて、開いて、仏間にまで行った。
仏間はあまり行かない。前に来た時に誰かの悲鳴が聞こえて、怖くなってそれからは行かなくなった。
だから、仏間のことはあまり覚えていない。だけど、明らかにおかしい物が鎮座していることは分かる。
大きな石像だ。女性の形を模している。けれど頭部は叩き壊されていて、その破片が周りに散らばっている。それは妙に生気を感じる。今も尚体の奥の心臓が鼓動していそうな、そんな気配を感じる。
そして、石像の右手だけ、小指が欠けていた。
「……あーあ」
最後まで読んで頂き、有り難う御座います。
ここからは個人的な話になるので、「こんな駄作を書く奴の話なんて聞きたくねぇよケッ!」と言う人は無視して下さい。
おじさん凄いですねぇ。わざわざ石像を買って、しかもそれを仏間にまで運ぶなんて。
……ホラーとは本来、未知だからこそだと思うんですよ。
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