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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

5分で読める淡い百合両片想い2

作者: 水色桜

「√2=a/bとおくことがこの問題を解く時のポイントだよ。そこから…」

「ちょちょちょっと待って!今私の高性能な脳が理解してる最中だから!えっとこのaとbはそもそも何!?何でこうおくの!?」

「aとbは互いに素な整数だよ〜」

「タガイニソって何だっけ...うわーもう駄目だ〜。私の頭脳を持ってしても理解できない!一旦休憩しよう〜」

「確かにもう1時間も勉強してるからね。お母さんからおやつとかもらってこようか?」

「ほんと!?おやつ欲しい!ありがと!」

「じゃあ、一階に行ってもらってくるね〜」

そう言って咲は一階に向かった。天才の私が言うのもなんだが、咲は頭が良い。おまけに面倒見も良くてなんかふわふわしてる。最近咲のおさげを見てるとなんか落ち着かないのだ。だが人は誰しも隠し事があるものだ。幸い今咲は一階に行っている。つまり咲の部屋の中を今は物色し放題だということだ。天才の私は勉強机の引き出しの内、一つだけ鍵のついた引き出しがあることを見逃さなかった。しかもその鍵のありかが、咲の筆箱の中にあることもお見通しなのだ。私は鍵を取り出し、引き出しをゆっくり開けた。そこには私が7年前、保育園の頃に咲にあげた手紙が入っていた。もっと誰かの悪口を書いたノートとかが入っているものと思ったから、すごく拍子抜けだった。私が深く肩を下ろしていると、ちょうど咲がお菓子とジュースを持って戻ってきていた。

「ちょっ!それはその...別に他意はなくて...」

何故か咲がしどろもどろになりながら何か言っている。

「手紙とっておいてくれたの?ありがと。ちなみに私もちゃんととってあるよ!」

「そそそうなんだ。そうだよね。別に当たり前だよね!」

何か会話が噛み合ってない気がする。まあそんなことはどうでもいい!おやつが来たのだから!

「早く食べよう!おおーチョコのクッキーだ!これ美味しいよね!」

その日はクッキーを食べて満足し、勉強は再開しなかったのだった。



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