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おはよう

作者: 出不精

おはよう!

その声で加藤は目覚めた。

幼稚園の頃に親にねだって買ってもらった、ぬいぐるみに時計の付いた目覚まし時計だ。



大学生になった加藤は、

家から遠かった為、大学の近くで一人暮らしすることになった。

元々、家族と暮らすのが余り好きでは無かったので加藤にとっては嬉しかった。


一人暮らしを始めて2ヶ月、近所の商店街で不審者が表れたと、住んでいたアパートの掲示板に貼られた。

加藤にとっては関係無い事として適当に流し、商店街自体余り行かなかったが、これからは行くのを止めようと思った。



ある日友人と日を跨ぐまで飲んだ後、ふらふらと家に向かっていた加藤は、

進行方向の先にゆらゆら体を揺らしている人影を見た。

自分が酔ってるのか、はたまた向こうがご機嫌なのか、

たいして気にせずその人影とすれ違った加藤は、

すれ違い様に"おはよう"と言われた。

真夜中なのに"おはよう"だなんて相当飲んでんな~

家に着いた加藤はそのまま眠りに着いた。



おはよう!


ビクッ!

目覚ましの音にビックリして起きた。

起きてから天井をぼんやり眺めて、すれ違った人影を思い出したとき、

ちょっとした違和感に気付いた。

あの人裸足だったような・・・

おはよう

目覚ましが鳴っている・・・

二日酔いで頭が痛い・・・

おはよう

その内目覚ましも切れるだろう・・・

もう一眠りしよう・・・

おはよう

頭に響く・・・

耳元で囁かれているみたいだ・・・

おはよう

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