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ニートな俺の進化論  作者: スミ
4/5

まだまだやめられない

 高クオリティのポーカーフェイスを手に入れてから更に一年。


 俺はまだ部屋から出ていなかった。


 内面を鍛え終わった時また俺は悩みに悩んだ。


 俺の肉体と精神は実際に攻撃された時、自衛出来るのだろうかと。

 この俺の筋肉はいわば見た目の為に鍛えた見せかけの筋肉だ。


 いや、俺自身この筋肉は完璧だと自負している。変わろうとした日から休むことなくいじめ抜いた筋肉だ。だが果たして、この筋肉で自分の身を守れるのかと言われた時、俺はNOと答えるだろう。


 俺は鍛えることは出来ても攻撃する方法を知らないからだ。


 ならどうするか。


 決まっている。攻撃を学べばいい。今までだってそうしてきた。俺の筋肉と精神は誰にも負けないことをいざという時は証明しなくてはいけないのだ!


 そして俺は数ある格闘技の中、カポエイラと言う体術を選んだ。


 まぁ強そうとか、他の人が使ってなさそうとか色々と理由はあるが、決めた一番の要因は格好良さだろう。


 この踊るように蹴る動作が俺の筋肉と相性がいいと思ったのだ。


 理由はともあれカポエイラを習得すると決めたので、ここからまた試行錯誤の日々が始まる。その期間実に一年。


 こうして俺は三年の月日を経て、体を鍛えるだけの当初の予定より更に強化され、心技体を鍛えたのだった。


 さらに俺は親に3秒の印象を良くする為、社員だった時のスーツを着てみるが、案の定ぶかぶかであった。


 仕方ない。カード使ってネットで買おう。もちろん親父のを。出世払いで返すから許してくれ。


 後は髪の毛とヒゲなどの身だしなみも整える為、ハサミでセルフカット。

 今流行りの刈り上げをやってみる。手先は器用な方なのでうまく出来たかな?


 就職すると同時に買ったが、結局使わなかったワックスをつけて髪を立たせる。ウルフヘアーと言うやつだ。


 当たり前のように失敗したが何回でも再挑戦。練習あるのみだ。


 時間は有り余っている。


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