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ニートな俺の進化論  作者: スミ
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俺のプロフィール

初投稿です。

不定期更新ですがよろしくお願いします。

 小さい頃から食べるのが好きな俺は、小学校3年で120㎝60㎏の所詮チビデブになっていた。


 そんなチビデブな俺が運動神経がいいはずもなく、体育でペアを組む相手はいつも先生が普通だった。


 更に体育がダメなら勉強だ!と思い勉強をするも、あいにく俺の頭は怠けることにおいては一級品でも、勉強をすることにおいては不良品だったらしい。気づいたら寝転びながら当時人気だった仮面ライダーをポテチとコーラを片手に勉強を放置して見ていた。


 そんなわけで毎回のごとくテストではビリ争いを繰り広げていた。ついでにそのビリ争いのライバルは不登校児のヤンキーだ。よく不戦勝で俺が勝ってたのはいい思い出だ。


 まぁそんなわけで当然イジメられた。それはもう靴カバン教科書は無くなって当たり前。トイレでの水浴びなんて日常茶飯事。校舎裏での集団リンチは毎日の日課。漫画とかドラマでやっているイジメの現場は大体体験したんじゃないだろうか?と言うほどイジメられていた。


 だが幼心的にも親に迷惑はかけてはいけないと思っていたため、高校までイジメは続いていたが、そんな姿を見せず何とか高校まで通っていた。今思えば多分気づいてはいたんだろうが、俺が何か言ってくれるのを待っていたのだろう。偶に大丈夫か?と親に言われたこともあったし。そんな時は大抵笑って誤魔化してご飯を美味しそうに頬張った。いや、だってかぁちゃんの飯うまいし…。


 色々あったがなんとか高校を卒業し、決して大企業ではないが就職先も決まった。辛い学生生活から抜け出し、ここから俺の人生は再スタートを切るんだ!と思ったのもつかの間。

 学生生活で培われたイジメられ体質は就職したら治るものでもなく、当たり前のごとく職場でもイジメられる。


 ここで俺の心は折れた。


 結局どこに行っても俺は一生底辺から抜け出せないのだと。このまま仕事をしても定年を迎えず自殺をする事になるのだと思ったらもう部屋からでれなかった。


 それから数週間、部屋から出ることはトイレ、風呂、食事だけになった。この頃は親も優しく接してくれて、傷が癒えたらまた新しい職場を探そうと言ってくれていた。


 それから更に数週間。

 もはや部屋から出ることもなくなり食事も部屋に持って来させるようになっていた。

 優しい親に甘えて最初の頃は胸が痛かった。毎日泣いた。ここまで育ててくれた親に申し訳なかった。


 それから更に数週間。

 その親にすら罵声を発する事を苦に思わなくもなっていた。


 これが俺の25年間。


 立派に親の脛を齧り、部屋にこもる屑ニートの出来上がりだ。

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