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8月15日。酔っ払ってたら声をかけられた。  作者: 気まぐれマイペース
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8月16日。嘘が直ぐにバレる。

初めは声をかけられた。眠ることにした。

次に肩を叩かれた。眠ることにした。

体を揺さぶる。突っ伏したままやり過ごす。

起きろと言われた。叫ばれると周りの目が集まるし頭に響くのがとても効果的だ。憎たらしいほどに。


顔を上げる。目が合う。そして問われる。


「あなたがホリデーナイトメア…なんですよね」


顔を見た。見たくない顔だった。生き写しのようだった。理解することを拒絶する。流し込んだ悪夢が掘り返されたようで吐き気がしてくる。


栗毛の髪に、整った顔立ちに、泣きぼくろを添えたそのまっすぐで吸い込まれそうな瞳は…


「…違うぞ、人違いじゃないのか。」


考えるのはやめた。吐き気がした。この顔と向き合って素直に答えるのが躊躇われた。要は逃げだ。見なかったことにしよう。そしてまた酒を煽ればいい。


8月16日。


「あの!ホリデーナイトメアさん!ありがとうございます!」


俺は嘘が下手らしい。


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