プロローグ
残酷な描写がある、かもしれません。
まだ構想段階なのでわからないです。
......というか、新作です!
DIW(夢想世界)はまだ続きますが、なんとなく新作書いてみました!。
「小説家になろう」では異世界トリップものの人気作が多いので、じゃ、自分も書いてみよう!、という単純な思考で制作しました。
楽しんでいただけたら幸いです。
「うぉっと、っぶねー」
「強~なド○ファンゴ」
「でも、俺に勝とうなんざ、100万年はえ~ぜッ!!」
「と思ったら、死んだ~!!」
「うっわ、はや!!、俺、弱!!」
「クッソ~、こうなったら、本気出すしかね~な!」
「っしゃ、やってやらー!、待ってろ、ド○ファンゴ!!」
カラカラ~、と猫に似た獣人族がプレイヤーのアバターを運ぶ。
このゲームではモンスターに負けても死ぬことはなく、ただ拠点キャンプに引き戻される。その時にはHPやスタミナなど回復するが、モンスターにマーカーを付けていない場合もう一度探さなきゃいけなくなる。
「振り出しに戻ったってわけかッ!はっ!待ってろよ!!」
「ド○ファンゴッッ!!」
探すこと約五分
「!!、見つけたッ!!」
「いくぜ!、俺の大剣、ユクバー!」
今さっき、古ユクバノ大剣を強化したばっかだから強くなってるはず!、多分!。
俺は、背後から近寄り、ド○ファンゴの左側を一刀両断!。
するつもりだったが、ド○ファンゴはオトモに向かって突進し、ユクバノ大剣は空を切った。オトモが吹っ飛ぶのを見てから、大剣をしまい、すぐにド○ファンゴに駆け寄る。
しかし、ドスファンゴは角を振りながらこちらを振り向き、そう簡単には近づかせてはくれなかった。俺は立ち止まることができず、角に当たり、少し後ろにのけぞる、が、すぐさま大剣を構え直し、なぎ払いをした。
が、ド○ファンゴに当たったものの、やつはひるまずに、こちらへ突進してきた。そして、ぶつかった衝撃で、剛流ステージ2から6へ飛ばされた。
「うぉ、エリア移動した!、結構吹っ飛んだなー」
「やばっHPもう半分もないじゃん」
「回復薬は~っと、あれ?」
「......回復薬がない」
「マジかよ~、っ仕方ねぇ!、当たって砕けろだ!」
そう言って、俺、というかハンターは、さっきいた2のエリアに戻った。幸い、ドスファンゴはまだエリア移動はしていなかった。すぐに大剣を構え、捨て身の攻撃を実行した。
それからほどなくして、俺はドスファンゴに負けた、さっきのが3回目の挑戦だから、もう次はない。
「はあ~、負けちまったよ~」
「俺弱~な、ははっ」
PTPを傍らに置き、ベットの上で仰向けになる、そして、手の甲を目の上に置き、少し疲れを癒そうとする。一分ぐらいたっただろうか、もうロードが終わったかなと思い、PTPの画面を見る。画面には、クエストリタイアと表示されて......なかった。
「は?、なにこれ、バグ?」
ゲーム画面には、不思議な文章が淡々と綴られていた。
『クエストを続行するための資金が「圧倒的に」足りていません、他の物でクエストを続行しますか?』
「どういうことだ?クエストリタイアって、こんなんだったか?」
「そして、圧倒的に、って強調する意味が......]
「まあ、いいや、とりあえず、『YES』っと」
『支払いを確認しました、クエストを継続します』
画面にそう表示された数秒後、突然、ブツンッ、と電源が切れた。
「なぜに電源切れたし......、まあ、あの文章自体バグだったんだろう、説明書にもあんなん書いてなかったし」
セーブはあのクエストを始める前にしている、もともとあのクエストは強化した大剣を試すためのものだった。だから、そこまで深刻ではない。
と、買って間もないゲームソフトがいきなりバグったことは、考えないようにした。
「大翔ー、お風呂わいたから入りなさーい」
「はーい、今行くー!」
「ぷはっ、やっぱ風呂は気持ちー!」
「今が、三学期期末......学年末テスト期間とか、もうどうでもよくねー、とか思うっちゃうぐらいにー!」
はい、すみません、現実逃避です。
ていうか、もうすぐ三年生とか、ナニソレ、ジュケンベンキョウ?、What?、とか言ってられなくなってきたなー、なんかクラスメイトもどこの高校行くとかの話で盛り上がってるし、多分、こんな時期に、モン○ンとかやってるの俺だけだろうな。まあ、どうせ近くの高校に行くからあんまり勉強しなくてもいいんだけど。
「それでも、やっぱ少し焦っちゃうよなー、あと一年で義務教育が終わり、そのあとは、みんな好きな分野の高校、大学、そして就職」
「うわー、俺の好きな分野ってなんだよ、ていうか自分が社会人になるとか、想像できねー」
「来ないかなー、美人で金髪の少女とか、異界への扉とかー」
「あわよくば、最強の力を手に入れたりとかー!、ん?、あわよくばってどんな意味だっけー」
たしか、運が良かったら的な意味だったはず。多分。
「大翔ー、早めに上がったほうがいいんじゃない?、テスト期間なんでしょー?」
風呂の扉に人影が写った、そこから声が聞こえてくる。
「うぐっ、母さん嫌なこと思い出させないでよ」
せっかく妄想に浸って忘れようとしてたのに......。
「あんたはまたそんなこと言ってー、もうすぐ三年生なんだよ?、しっかりしないと」
「へいへい、わかったよ、上がればいいんでしょ、上がれば」
とか言いつつ、頭の中では、ちゃんと勉強のことを考えてた。
......わけではなかった。
「モン○ン♪モン○ンー♪」
部屋に入るとすぐにPTPへと向かう、その途中で、運悪く、机の上に無造作に置いてあるノートが目に入ってしまった。
「2年、3組、宇須鍬大翔......」
「ぐっ、この文字の魔力は強大すぎる......とても我では対抗できない......」
ノートのページをめくるたびに、グサグサッ!、っと胸に何かが刺さる。
「う、うぁ......、クソッ俺のHPが......」
「も、もうだめだ......、これ以上は、か、体がぁ......」
「よし、体力回復のために、今日は早く寝よう!」
机の上に置いてある時計には、『2月7日 9:38』と書かれていた。
学年末テストは、2月13~15日間にあり、その準備期間として、昨日、つまり、2月6日から、テスト期間となる。
その期間中は、全部の部活動を停止しているので、部活動に入ってる生徒は、練習のない平日は珍しいだろうが、俺は一年の頃に既にやめている。
元々入った理由が、友達が欲しいから、だったのだが、中学から、こっちに転入?してきた俺は、結局、周囲に馴染めなかった。いじめこそなかったものの、無視くらいは日常茶飯事だった。
だから、やめた。
「ち、嫌なこと思い出しちまった・・・」
「早く寝よ・・・」
ベットの上に置いてあった、PTPをどける、その際、一瞬またモン○ンをしたくなったが、早く寝たい気持ちが強かったのか、すぐにPTPから手を離すことができた。
「俺って、これからどうなるんだろ・・・」
「ほんっっと、人生ってつまんねぇ」
「はぁ・・・もういいや、考えるのダルイ、寝よ」
そういって、目を閉じると、脳の裏側から少しずつ、ぼやけていくのを感じた。徐々に体の感覚か消えていき、意識は夢の世界に飛んでいく。
そこは光で満ちていた。赤、青、緑、とても綺麗だった。まるで、つまらない現実から解き放たれたように......。
その時、世界中で、数万人の人たちが、突如、光の粒子となって、消えたという。
宇須鍬大翔の部屋も例外ではなかった。
ある日友達に
「なぁお前ってゲームみたいな小説ってかけるん?」
と挑戦状まがいの発言があったので書こうと思ったわけですが、もともと書きたかったものでもあります。
いろいろ設定等、中学生なので未熟なところもあると思いますが、アドバイ等よろしくお願いします。