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Nightmare  作者: かつおぶし
9/17

No.8 起動


「なっ!?」


めまいかと思ったが、それは勘違いのようだ。

なぜなら、陽さんもその場でうずくまっているからだ。

「・・・っ、なんだコレ!?」

「やられたか。まさか2号機のことがこんなに早く伝わるとは・・・!」


そうしているうちに、俺の部屋はどんどん歪み、

そして限界まで歪みきったところで、瞬時に視界の歪みは消えた。


しかし、そこはもう俺の部屋ではなかった。


暗い空間がどこまでも続き、時折、流星群のようなものが降りそそぐ。

そして、どこからかオルゴールのような音色が流れ始めた。



「陽さん・・・なんですかコレ!?」

「nms-04か。

 厄介なものにぶち当たっちまった。

 少年、2号機、ちゃんと持ってるか。」

「なんとか・・・。」

俺の手は、確かにトランクの取っ手を持っていた。


「少年、悪いが迷って貰うほどの時間は無いようだ。

 このままだと、5分ももたずに死ぬ。

 ・・・2号機と契約してくれ。」


はっきり言って、ものすごく迷った。

【契約】というものを、よく理解せずに、それを行おうとする事に。

嘘がきらいな陽さんが、【危険】【命に関わる】と言ったということは、

それは相当なハイリスクだという事だ。


・・・それでも、今ここで、すぐに死ぬわけにはいかなかった。



その決断が、後で俺の人生を大きく狂わせることになるとは、思わずに。



「どうすればいいんですか?」

まっすぐ陽さんの目を見ていった俺を見て、陽さんは一瞬悲しそうな目をしたが、

すぐにいつもの冷静な表情に戻った。

「そのトランクを貸してくれ。」

陽さんにトランクを渡すと、自分の手が触れないように持ち、俺の手に球体を押しつけた。



すると、球体が仄かに白く光る。


『コード認識中。No.Master確認。起動開始』

機械音が鳴り始め、どんどん光が強くなってくる。

そして光がひときわ強くなり。




『nms-02。起動完了』





そこには、1人の少女が居た。


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