姉さんからの招待状 ―タイトルは変わったけど、11日のままだよ!―
また、軽く始まります。
我が校では、テスト終了後に先生達が採点の為に、3日程休校してまで頑張ってくれている。
先生が苦労しているからって僕達に関係ありませんッ!
「皆は何処に行きたい?」
そんな僕と同じ考えを持つで有ろう‥
「あたしぃわぁ〜、海に行きたぁ〜い」
真琴に‥
「ウチは、山ッスね」
佳奈に‥
「俺は、佳奈と一緒なら何処でも」
シスコン興里に‥
「ボクは、ヌーディストビーチ!」
目が血走ってる平野ちゃんが一つの教室に集まって、何処へ行くかを話している。
「それじゃー、海か山だね?」
「だねぇ」
「スね」
「ボクの意見はッ!?」
大体は決まったけど、どうしよっかなぁ?
此処にいる皆は譲り合う事を知らないし‥‥う〜ん、困ったぞ
「‥いっそのこと両方行けば良いんじゃね?」
あぁ、なるほどッ!
隣で興里がポソッと言った事に、同意する事にした。
「そうだね、そうしよっか?」
「そうしよぉ〜」
「兄貴も良いこと言うッスね」
「惚れるだろ?」
「だからボクの意見はッ!?」
後は、海と山が近くにある場所を見つければ終了ってところで
ヒュンッと風切り音が鳴り、机からはカンッと音が鳴る
そして、音がした机を見ると、猫の目カードが刺さっていた。
「ねぇ、これってぇ〜」
「ダメだよ真琴!言っちゃダメだから‥‥」
言いたいのは判るけど、黙ってて欲しい‥‥
「ですよね、先輩は次女じゃ無くて長男ですもんね」
「だから言うなぁー!!」
判っているなら黙っててくれ!
猫の目カード通りにしたら、僕は性別を換えなくちゃいけないんだから‥‥
「なぁ」
今度は興里が口を開いた。
「お前の家ってよ、喫茶店なんてしてないよな?」
「もぅ、お願いだから黙ってて下さい‥‥」
反抗する気力が尽きた僕は、床へ崩れ落ちていく
「おっと、危ないッスよ」
こんな僕を助けてくれたのは佳奈でした。
あぁ、今の佳奈の微笑みが女神の様に見えるよぉ
「いっその事、記憶喪失なんてどうッスか?」
「‥‥結構です」
間違ってたよ、微笑みながら木槌を見せるのは悪魔だったよ
しかし、何で姉さんは三姉妹じゃ無いのに猫の目カードを用意するかな?
趣味だったりして‥‥まっさか、無いよねぇ〜
でも、姉さんの趣味って何だろう?
「興里は、姉さんの趣味って何だと思う?」
「突然過ぎて意味わかんね‥‥このカード、どれだけ深く刺さってんだよクソッ!」
意味わかんねとか、こっちを向いて言えよ!最初から相手にする気が無いだろ!!
「よっしゃ、抜けた!‥‥後は修に任せる」
「よし、任された!」
と言っても、興里に渡された猫の目カードを僕が読むだけなんですけどね‥‥
「『明日から三日間、海と山へ招待しよう』‥だってさ」
これで、僕達は『海と山』へ行ける事に成りそうです。
出番が少なくても頑張る柊お姉さんです!ハハハ♪
みんなは、出番が少ないって感じる時とかあるかな?
例えば、会社だとか学校で表舞台に出れない!!‥みたいな。
でもさ、挫けたりイジけたりしちゃダメだよ!
裏があるから表がある、表があるから裏がある。
結局はどっちか居なくなれば成り立た無いって事だね♪
今は、当たり前の様に思えても、その時に成ると思え無い‥‥
なら、表舞台に出れる様に頑張れば良いじゃん!!
まっ、お姉さんは裏方が好きですけどねぇ




