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僕と集合 後編 -バイクで集合する時は間違われないように気を付けよう!-

 

 僕達は昼食が忘れられなくて御通夜みたいな顔をしている

 そんな重い空気の中で出された声が姉さんからの謝罪だった。

 

 「……すまなかった」

 

 姉さんの謝罪を皮切りにポロポロと皆も声を出す

 

 「別に姉さんが謝ら無くても‥ねっ?」

 

 姉さんからの視線に耐え切れない!!

 

 目が合った真琴にパース♪

 

 「ッ!‥そぉ〜だよぉ〜忍さんわぁ〜別に悪くないんだよぉ〜‥ねっ?」

 

 驚きながらもパスの受け取りに辛くも成功!

 

 そして先輩にパース♪

 

 「もっちろんだよぉ〜あれは忍でも‥ねっ?」

 

 驚きもせず華麗にパスを受け取る先輩!

 もっと慌てると思ったけど意外だったなぁ

 

 先輩も次の相手にパース♪

 

 

 

 「えっ?でも結局あれはお姉ちゃんの責任じふがッ!!」

 

 

 オウゥゥンゴォォォーーーール!!

 

 必死に鈴の口を抑えたけども

 

 

 「本当にすまなかったァァァーーー!!!!」 

 

 僕達のフォローは虚しくも終わった。

 

 

 ・・・これで鈴がリンチに喰うのは何回目だろ? 

 

 学習しない妹を一瞥して疲れてきた僕は物思いに耽る。

 

  〜回想開始〜

 

 

 

 

 

 「ひとぉーり!!」

 

 投げると言う刺激的な方法で起こしいく姉さん


 「ふたぁーり!!」

 

 最初は僕で次は興里が投げられた


 「興里‥生きてる?」

 「……一応な」

 

 姉さんに畏怖の視線を向けた時に見えたのは‥‥‥‥平野ちゃん?

 

 「さんにぃーん!!」

 「ニャーーー!!」

 

 三人目に鈴が飛ばされて先輩の鳩尾に直撃!

 ・・・まだ逝かないでね………逝かないよね?

 

 

 「上杉ぃぃぃーーー!貴様、逃げるなァァァ!!」

 「起きてます!俺は起きてますッて!ギャーーーー!!」

 

 …汚い断末魔だな、潔く逝けば良いのに

 

 ラッシュが続いてる内に真琴と佳奈を回収しておくかな

 

 「佳奈に手を出すんじゃねぇ!潰すぞオラァッ!」

 「ボク達の愛に入り込むのは不粋ですよ、解りませんか?佳奈お姉様に嫌われてる興里先輩。」

 「ぐはッ!」

 

 興里にクリーンヒット!!

 

 じゃなくてさ…何しているのこの二人?

 

 「ふっ俺と佳奈の仲は人様には解らねぇよ!」

 「口の回りの血を拭いてからほざいて下さい。」

 

 あ〜何時もの事か、この二人は放って置いても平気でしょ‥‥睨み合いで終わりだし

 

 「真琴、起きろよぉー君で最後だよぉー」

 「真琴ちゃん中々起きないね?」

 「…何時から居たんですか?」

 「ハハハ♪」

 

 なんで平然としていられるの?頭から鳩尾に入った筈だよね?……この人の謎が解けたら世界の謎の半分は解けるな

 それより真琴を起こす方法かぁ有るには有るんだけど、やりたくないんだよなぁ〜

 

 「少し下がっててくださいね」

 「???」

 

 え〜と、使えそうなのは‥‥‥‥あっ!

 

 「これで良いかな」

 「あーなるほど!」

 

 先輩には解るんだ……未だに僕は解らないのに

 

 「てりゃっ」

 

 軽い掛け声と共に投げた物は

 

 

 

   包丁

 

 

 「ッ!!」

 ――キンッ!

 

 居合いで起きずに普通に起きてくれないのかなぁ〜

 

 

 「ナイッスショーーット!ハハハ♪」

 

 あれっ?居合い切りにそんな掛け声あったっけ?

 ‥‥僕には関係ないか

 

 「真琴も起きたし此で全員起きたね」

 「ハハハ♪それが違うのだよ明智くん」

 「誰が明智くんですか!?」

 

 先輩のお遊びは良いとして此で全員だと思うんだけど?‥‥‥‥‥‥‥‥あー!佳奈を忘れてたぁー!

 

 「ハハハ♪思い出した様だねぇ〜♪」

 

 でもあの二人

 

 「アぁ!?」

 「何ですか!?」

 

 まだ睨み合ってるんだよね

 

 

 「修くんわぁ〜あの二人おぉ〜止めたいのぉ〜?」

 「【修くん限定女の勘】久しぶりにキタァァァーーー!!」

 「……思った事を叫ば無い方が良いとお姉さんは思うんだよね」

 「危ない人を見る目で見ないで下さい!」

 「ねぇ〜どぉ〜するのぉ〜?止めるのぉ〜?」

 

 ・・・真琴は何時もマイペースだよね

 

 「はぁ〜」

 

 あの二人の事ねぇ‥‥‥‥不安は残るけどお願いしようかな?

 

 「わかったぁ〜止めてくるねぇ〜」


 「心を読まないで下さい!」

 「「行ってきまぁ〜す」」

 「先輩も一緒なの!?」

 「ハハハ♪」

 

 ・・・無事で居てくれよ

 

 平野ちゃんに近寄る真琴、真琴に耳打ちする先輩‥‥‥‥嫌な予感がするな

 

 「えっ?ちょっと真琴お姉様?」

 

 刀を抜いてるけどまさか其処までしないよね?

 

 「斬!」

 

 切っちゃったァー!!

 

 「真琴!何してるのぉー!!」

 「空振りぃ〜♪」

 「ハハハ♪修くんも心配し過ぎだよハハハ♪」

 「ほっ、ホントに切られたと思いましたァァァーーー!!」

 

 床にヘタレこんだ平野ちゃんの服を興里が意気なり掴む

 

 「なぁー、コイツの服切れてんじゃね〜の?」

 

 「…」×4

 

 ‥‥‥‥何も言えないよ

 

 此処はゴメン興里!皆の為に人柱に成ってね!!

 

 

 「‥‥なぁ興里、佳奈意外に興味が無いのも其処までいくと異常だよ」

 「何だとオラァッ!後輩の安否を気遣ってるだけだろ!!」

 

 誰でも良いから僕の考えを読んでくれ!

 

 「‥‥意気なり女の子の服を掴むのはお姉さんもどうかと思うなぁ〜」

 

 ナイス先輩!

 

 「んなこた!?気にしてる場合じゃねぇだろうが」

 「そんな事言ってッから兄貴に彼女が出来ないんだよねぇ、なッ兄貴!?」

 「起きてたの!?」×5

 

 床からした突然の声は腕を組んで難しい顔をした佳奈だった

 

 「何時から起きてたのさ?」

 「あぁ〜それはッスねぇー」

 

 そして佳奈の簡単説明チャート

 

 

 僕が投げられた音で目を覚ます

    ↓

 鈴の投げられた音辺りから笑いそうになる

    ↓

 上杉の断末魔で笑えなくなる

    ↓

 二人の睨み合いの始まりにより起きるタイミングを無くす

    ↓

 皆が集まって来たので声を掛けて脅かせみる

    ↓

 ドッキリやや成功。

 

 

 「と言うわけッス」

 「始めから起きておけ!!」

 

 

 

 その後にも上杉の介護やら平野ちゃん鈴へ襲撃と有ったけど‥‥

 まだ良かったなぁ〜

 

 其よりも全員が揃って昼食を摂ろうと言う時に‥‥‥‥母さん、何してるのさ

 

 

 「はぁ〜」

 

 そして僕は更に深い思考の海の中へ

 

 

 

 

 

 「今日は姉さんが作ってくれるらしいよ、久しぶりだなぁ♪」

 「そうだね、お姉ちゃん料理しないもんね」

 「でもぉ〜嬉しいぃ〜なぁ〜♪久しぶりだよぉ〜忍さんの手料理ぃ〜♪」

 「ハハハ♪私も久しぶりだよぉ〜」

 「へーそうなんだ?俺達は食った事ねぇよな?」

 「そッスね今日が初めてッスよ、だからウチは今から楽しみッスよ♪」

 「‥ハァ‥ハァ‥忍お姉様の手料理なのですが‥タッパでお持ち帰りは宜しいでしょうか?」

 「フッ!お前は息が荒くて成ってないな、俺には修の手料理を頼む!」

 

 「姉さん!二名ほど材料に成りたいらしいよ!!」

 「「調子にのってスミマセンしたァァァーーー!!」」

 「…」

 

 あれ?謝っても戒めを忘れない姉さんから返事がない‥‥変だな?

 ちょっと見てくるか

 

 

  ――キッチン――

 

 

 「どうかしたの?」

 「‥‥修か?」

 

 振り向く姉さんからは何時もの覇気は無く、変わりに姉さんから出てるのは 

 

 「‥‥すまない」

 

 

   哀愁だった。

 

 「本当にどうしたの!?何時もの姉さんじゃ無いみたいだよ!!」

 「…何時もの私か‥何時もの私とは何なのであろうな?」

 

 ダレ?この人

 

 「え〜と、姉さん?取り敢えず何があったのか教えてくれるかな?」

 「‥‥簡単な事、目の前に有る物が答えだ。」

 

 姉さんは憂いを帯びた瞳をゆっくりとその物に移動させる

 僕も促される様に一緒に視線をそっち向けると其処に有った物は

 

 「‥‥このダークマターは何?」

 「…」

 「昼食とか言わないよね?」

 「すまなかった!」

 「なにさ?どうしたのさ?言ってくんなきゃ解んないよ!!」

 

 何も解らなくて正直パニックです!

 

 「‥‥事の経緯だが」

 

 姉さんの簡単説明チャート!!

 

 

 皆を起こしてキッチンへ

    ↓

 作って置いた料理の確認

    ↓

 ダークマターの完成 

 

 「解るかァァァーーー!!」

 「だから私も困っているのだ!」

 

 ギャーギャーと姉弟が口論していると僕達の母さんが仲裁に入る

 

 「忍ちゃんが解らなくて当たり前よ〜♪」

 「母さんは何か知っているの?」

 「母君、然らば教え頂きたい!」

 

 姉さんの言葉に笑顔で頷き母さんは答え

 

 「それはねぇ〜母さんが作ったのよん♪」

 計ったかの様にタイミングよくリビングから悲鳴が聞こえ出す

 

 

 「「「「「「「フッギャァァァァァァーーーーー!!」」」」」」」

 

 

 悲鳴をバックに母さんが放った言葉は

 

 「たまに思うのよ、オタクが居なく成れば日本はいくら程の経済ダメージを喰らうのかしら?」

 

 全く関係無かった。

 

 

 

 

 

 

 

 その後、母さんは出掛けて仕舞い姉さんは責任を感じて皆に謝り続けているけど

 何度思い出しても姉さんは悪く無いんだよなぁー

 

 

 「さっきから聞いてねぇのか?おいッ!修?・・・『聞きやがれ!!』」

 

 「ぬわーーー!!」

 

 鼓膜が!鼓膜が破れる!!

 誰だ?耳許スピーカー何てシャレじゃ済まないぞ!

 

 「やっと返って来たか?」

 「オキ里か?コ膜がヤブれるかト「喋れてねぇからな」」

 

 お前のせいで感覚が可笑しいんじゃないか!!

 

 「そう睨むなってぇの、お前だけが話を聞いてなかったんだ」

 

 話って姉さんが皆にひたすら謝罪するだけだろ‥‥‥‥あれ?

 

 「気付くのが遅ぇーんだよバカ、有坂なら責任感じ無くても良いってちゃんと納得してくれたよ」

 

 あんなに苦労したのに?

 首を傾げていると興里が「あっちを見ろ」と指を指すから見てみると

 

 「ふッが--ホゴッホゴ、フゴーーー!!」

 

 あぁ~成る程ね、鈴を先に縛り上げたか

 

 「納得したな?」

 

 うん、今は頷く位しか返事は出来ないけど解るでしょ?

 

 「実はな」

 

 うん、何なの?

 

 「クラス構成の話をしていた」 

 別にその事は聞いた話じゃないのか?

 

 「最後まで聞けバカ!内容は簡単に言っちまったら何でこのクラスが要るかだ!!」

 

 えっ?

 

 「この書類に書いてある、オラよ!お前の分だ」

 

 ちょっと!投げるならちゃんと投げてよね!

 

 ・・・ドウイウコト?

 

 

 【有坂修を委員長と任命する。】

 

 

 「しかし、意外と表情と首の動きだけで喋れるものだな」

 「コレハドウイウコトデスカ?」

 「なにが?」

 「ボクガ、ナンデ、イインチョウ、ナンデスカ?」

 「カタコトで解んねっつーの、バッカじゃね?って馬鹿か?」

 「デハ、何で僕が委員長なんだって聞いてんだよ!!」

 「クラスメート満場一致で決まった、別に良いじゃん委員長に成ったからって次期生徒会長候補なだけだろ?」

 「そうだよ!僕達の学校は生徒会長候補を決める時にクラスの委員長達が強制参加させられるんだよ!!」

 「説明ご苦労さん」

 「うっせーシスコンナルシスト!!」

 

 

 もう書類に目を通す気力もないよ、二学期からってのは読んだし、其までに読めばいいやぁ

 

 ‥今日は・・・ネル。

 

 

 



 

 ハハハ♪柊お姉さんだよだよ♪

 

 次回からは学校とか街とか別ステージにもお姉さんは行っちゃうかんねハハハ♪

 


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