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僕と集合 前編 -待ち合わせ場所にパチンコ店を選ぶ人が居るって本当かな?-

 

 僕は眠気と闘いながらも説得と言う名の任務を果たした、隣の美緒さん(仮名)はと言うと、安らかな顔をして先程寝た。

 

 安らかに眠る彼女を見ていると新しい感情が生まれてくるのが解る、そして、僕には抑えられそうにもない感情こそ

 

 

    殺意

 

 

 まぁ〜犯罪者には成りたく無いし、襲い掛かる前に散歩でもして心を落ち着かてきまーす♪

 

 

  ――中庭――

 

 

 「迎えに来ました」

 「…」

 

 ぶらぶらと中庭まで歩いていたら居る筈の無い、向日葵の様な笑顔をした後輩と出会った

 

 「帰りますよ先輩」

 

 ツッコミたい事は幾つもある。

 だけど、彼女とは関わりたくない!はっきり言って苦手だ!何よりも、僕にとって彼女は害悪だ!!

 

 

 「返事ぐらいしたらどうです? あっ!やっぱり返事は何も要りません、口臭が届きますから不愉快です」

 「平野ちゃん何で君がいるの?」

 「返事は何も要らないと言いましたよね? それと、ボクを見ないで下さい寧ろ目を潰して下さい」

 

 昔から変わらない僕に対してのこの扱いに何度も心が折れたことか

 だけど、今日の僕は違うんだ!美緒さん(仮名)への殺意の力が在るから中々折れないぞ!

 

 「忍お姉様から迎えに行くようにと言われましたので来ました、先輩はさっさと逝けば良いとボクは思いますけどね」

 「姉さんが? 何時も迎えなんて寄越さないのに、何かあるのかな?」

 「何も聞いていません、先輩は犬の様に四つん這いに成って主の命令通りに動けば良いだけです」

 

 …犬扱いまでされたら心に罅が入りますよ

 

 「時間が早すぎだよ、まだ7時だよ?一時間は待ってて」

 「先輩に人権が有ると思っていたんですか!?」

 「心底驚くなぁぁぁーーー!!」

 

 チキショー!笑顔が崩れたと思えば何て理由で崩してんだよ!!

 僕にも人権はあるわァァァーーー!!

 

 「そんな泣きそうな顔をしないで下さい、訂正させて戴きます」

 「‥‥うん。」

 

 「先輩は犬じゃ在りませんよ」

 

 やっぱり平野ちゃんも言い過ぎたって思ってたんだね。

 ‥‥まぁ人にそんなに毒を吐きながら笑顔で居られるコイツが可笑しいんだけどさ‥‥

 

 「犬以下です」

 「‥‥えッ?」

 「犬と同列では犬に失礼でした、申し訳在りません」

 

 

 

 ウフフ、ウフッ

 頭まで下げてくれたから、もう‥‥いいや。

 

 目尻から一滴の雫が静かに静かにツーと頬を通り過ぎて行く

 そして、糸の切れた操り人形の様に僕の身体は力無く崩れた

 

 

  ―◇◆◇◆◇―

 

 

 「ふんッ!脆いですね」

 

 しかし、困りましたね

 ゴミが余りにも脆すぎて使い物に成るまで時間が掛かりそうだ、見下ろしてから失敗に気付くなんてボクとした事が……はぁ〜

 

 ‥話し‥掛けてみますか

 

 「先輩」

 「御免なさい、存在して御免なさい、生命体で御免なさい―――」

 

 うぜぇー!、卑屈に成り出したヤツッてうぜぇーんだよなぁ〜

 ウザいと言えば上杉さんですよねぇー、あの人はホモなのか?ウザさ100%の友情バカなのか? だけど、発言的にはホモ率八割越ですしね、‥‥今度、ぶつけてみるかぁ〜?

 

 

 あれっ?、今ってもしかして・・・チャンスだ!!

 

 

 当然ぶつけるには楽をして楽しみたい!!

 良し!ボクはゴミを運ぶのは無理と言うよりも嫌だから、ウザスギ[今命名]を呼んで運ばさせよう!

 それに、何かとイベントを起こすウザスギならホモなのか友情バカなのか判る

 何よりもボクが観ていて面白そう♪

 

 「ゴミ…コホン‥先輩の携帯に上杉さんの番号が入ってますよね?勝手に借りますね」

 「使って下さい、僕が役に立つなら何でも使って下さい、役に立つの―――」

 

 ウザッ!いつの間にか体育座りしてるよ

 ここから取り出すボクの気にも成って欲しいものですね!!

 気を取り直して、えーと‥‥ッ!あったあった♪

 

 

 ではでは早速と

 

 「―――上杉さんですか?」

 『あッ!?、誰?修の携帯だろ?何を勝手に使ってるんだよ』

 「平野です、忍お姉様からの指示で迎えに来たんですがね‥ちょっと」

 『なんだ!?修に何かあったのか!?場所は病院だよな?直ぐ行く!』

 「中庭に居ますからぁって、切れてるよ」

 

 場所はメールでもしておいたら判るでしょ?

 しかし、相変わらずゴミの事と成ると食らいつくのが早いけどやっぱり‥‥‥‥どっちだとしてもボクが面白ければいっか♪

 

 

  ―◇◆◇◆◇―

 

 

 「ぬぅぅぅおぉぉぉぉーーー!!」

 

 病院まで走りはキツい!だけど俺には修への愛の力がある!!

 

 

 

 ……今の俺‥イイ

 

 

 「おっと、危なく通り過ぎるところだった」

 

 目を細めて俺は久しぶりに此処に来る事を感慨深く感じていた。

 

 おっと、今は昔を懐かしがって居る場合じゃーない

 

 「んっ?」

 

 修の声がしたような?

 

 「修を愛するからって、幻聴はトリップし過ぎかぁ〜」

 

 頭を片手で抑えながら「いや〜参ったな」と、呟きながら照れ笑いをする俺だが‥‥

 

 「―僕――な―――」

 

 また聞こえた!?今度は幻聴じゃーないぞ!

 

 「間違いないこの声は修だ!!」

 

 何処だ?俺の愛の力が足りないから解らないのか?

 

 「場所が判らないなら叫ぶまでだ!!」

 「此処は病院です、相変わらずウザい人ですね」

 「平野か?俺の修は何処に居る!?」

 

 「姿が見えたので来てみたけど……ウザッ」

 

 呆れた顔を向けてくるが俺が何かしたか?

 

 「有坂先輩なら此方ですよ」

 

 平野の道案内で修の基へと歩を進めるが‥‥遅い!!

 

 「おい、場所を教えろ」

 「拒否します」

 「一刻を争うんだぞ!」

 「出産に立ち会う旦那気取りですか?此処では精神病は診てくれませんから他へどうぞ」

 「‥‥俺が修の旦那か‥イイ‥‥」

 

 

 

  ―◇◆◇◆◇―

 

 

 

 [改名]クズ は自分の世界にトリップしたようですね、トリップしたクズからは目を離してボクは思考再開しますか。

 

 

 此処までは予定通りに一応は進んで要るかな?走りで来た事とメールを見なかった事位なら何とでも成る

 

 うーん、やっぱりイベントが起きてもいないのに純度100%ウザ友情か恋愛度100%ウザ求愛かが判っちゃったのが詰まらないなぁ〜

 

 ‥‥仕向けてみますか

 

 「有坂先輩について1つ良いですか?」

 「‥‥修の、旦那‥エヘッ」

 「有坂先輩ですけど」

 

 聞いているのか判らないけど、ゴミの事なら頭に入るだろうと思い耳許で囁いた。

 

 「‥襲うなら今がチャンスですよ」

 「‥ッ!!!」

 

 ボクの一言で気持ちが悪いクズのニヤケ面を驚愕の表情へと変えたんだけど、血走った目をボクに向けるのはちょっと怖い

 

 「‥有坂先輩は此のまま行けば居ますので」

 「…」

 

 クズは『御父さん、娘さんを僕に下さい!』と言い出しそうな引き締まった顔でゴミの基へと向かった。

 

 「‥‥あんな顔も出来たんだ」

 

 

 

  ―◇◆◇◆◇―

 

 

 

 本当ならまだ呆けて居ても可笑しく無いんだけど、今回の僕は立ち直る時間が何時もより早かった。

 

 「‥美緒さん(仮名)への殺意のお陰かな?‥」

 

 

 首を傾げながら呟いてしまった独り言に馬鹿らしくなり苦笑が漏れる。

 

 

 美緒さん(仮名)の事はもう良いや、病室に帰ろ

 

 「ッうわ!」

 「見つけた!!」

 

 顔を上げたら息の荒い上杉が居るのって一種のホラーだな

 

 「見つけたって事は僕を捜してたの?」

 「‥‥修」

 

 何か何時も以上に変だな?

 それに、僕を見詰めながら徐々に近寄ってくる上杉から嫌な予感がする

 

 

 「なにさ?」

 「綺麗だ」

 「‥‥へっ?」

 「最初は痛いと思うけど我慢してくれ」

 「えっ?」

 「愛してるよ、んーーーー」

 「いいぃぃぃやぁぁぁぁぁーーー!!」 

 

 僕に被さろうとするなァァァーーー!!

 迫ってくるーーー!!

 来ないで、来ないで!来ないでェェ!!

 イヤァァァーーー!!

 

 

 「貴様、私の弟に手を出すとは良い度胸だ」

 「なッ!、忍さん!?」

 

 上杉が姉さんの声がした方に尋常じゃない速度で振り向くと「フゲッ!」って声と共に姉さんに蹴り飛ばされた。

 

 「大丈夫か?乱された着衣は整えておけ、私は奴が二度と愚行を行えぬようにしてる」

 

 服を整えながら姉さん見送ると同時に思っちゃったのが姉さんが来なかったら‥‥‥‥止めておこ

 

 服を整え終えて俯き気味だった顔を上げたら笑顔で話し掛けて来たのが頭を残して土に埋もれる

 

  平野ちゃん?

 

 

 「ボクからのサプライズはどうでした?」

 「‥‥」

 「忍お姉様にバレてしまい、途中で止められましたけどね」

 「襲われた時は声が出ないと僕は初めて知りました。」

 「ありゃ?」

 「本当に怖い時に身体が動いてぐれないっで、初めで知りましだー。」

 「いやっ、ボクがやり過ぎでしたから‥‥ホンキ泣きは 「男を怖いっで」 ボクが全面的に謝りますからぁァァァーーー!! なーかーなーいーでェェェーーー!!」

 

 

 ――十分後――

 

 

 「落ち着きましたか?」

 「‥‥うん」

 

 平野ちゃんが僕を慰めてくれたらしいけど、顔だけでどうしたんだろ?

 

 「修よ、そろそろ帰るぞ早く帰る仕度をしてこい」

 「うん」

 

 

 隣まで来ていた姉さんの肩には上杉を担いでるけど、担ぎながら帰るつもりか?‥‥‥‥早く焼いて欲しいのに・・・チッ!

 

 

 「え〜と、ボクの事は掘り出してくれますよね? 聞いてます? おーい忍お姉様ってばぁ〜? ははは‥‥‥‥出してェェェ!!」

 

 

 

 ――有坂家――

 

 

 

 家に帰って来た時に姉さんから話が有るからリビングで待ってろって言われてリビングに来たのは良いけど

 

 

 「ハハハ♪修くんお帰り」

 「あぁ〜修くんお帰りぃ〜」

 「お帰りお兄ちゃん私にする?私にする?それともわ・た・し?」

 「あぁん?やっと帰って来たのかよ」

 「よっス!お帰り」

 「あ〜、うん、ただいま皆‥‥ところで、なんで居るの?」

 

 扉が開いて「それは私から説明しよう」とちょっとカッコ良く姉さんが入って来た

 

 「ここに居る者と他に上杉と平野と修は知らぬかも知れぬが轟の計十名で新しくクラスを設ける事に成った」

 

 「「「はっ?」」」

 

 あれ?僕の他に二名ほど知らなかった人が居るみたいだぞ

 

 「なぁーおい有坂、轟ってよ」

 「美緒って名前じゃーないッスよね?」

 「その通りだが?倉橋達は知らなかったのか?」

 

 「「「「えーーー!!」」」」

 

 あっ!一人増えた、たぶん真琴だろーな‥‥うん。

 クラスの話だけでも頭が一杯なのに‥‥‥‥美緒さん(仮名)がクラスメート?

 

 「詳しくは追々と説明しよう、それでは本日は解散」

 

 

 情報整理の為にもまずは周りを観てみる事にしよう

 え〜と、倉橋兄妹と真琴に僕の頭はついて行けてなくてプスプスと白い煙が出そうな感じかな?‥‥美緒さん(仮名)の名前が出てくればそうなるか

 次はと、先輩と鈴の頭がフリーズ状態だな全く何も知らないのか‥‥‥‥先輩は知っていると思ったんだけどな

 それじゃ知っているのは姉さんだけか‥‥‥‥生徒会副会長が知っていて会長は知らない、うちの生徒会は大丈夫か?

 

 うーん、駄目だ頭が回らないし目の前が暗くなるううぅぅぅ・・・・・・

 

 

 ――ドン×6

 

 

 「おいッ!貴様らどうした!?‥‥‥‥一体何が有ったというのだ?」

 

 悩める忍は昼にでも起こせば良いかと思い放置してきた少女を「迎えに行くか」と呟き外を見ると

 

 ――ポツッ、ポツッ‥‥‥ザーーー!!

 

 「今日は止みそうに無いな」 

 

 止みそうに無い雨の中でどうしようも出来ない少女を迎えに行くのは面倒臭い忍にとって優先順位が昼の心配が先となる 


 「昼食はどうするかな?‥台所に立つのは久しぶりだが私が作るとするか‥‥‥‥クラスの件は時間が掛かりそうだな。」

 

 頭がついていかず倒れる六人を見て渋い顔しか出来ない状況だった。

 

 

 

 

 

 ――病院中庭――

 

 

 後回しにされた平野ちゃんは

 

 「調子のってスンマセンしたァァァーーー!!

出してくださぁぁぁぁい!!

おーねーがーいーしーまーすぅぅぅぅーーー!!

おいゴラァ!!窓から見てる奴等もいい加減に笑ってんじゃねぇぇぇぇぇーーー!!」

 

 いつか迎えに行くから待っててね♪

 

 イーエー♪柊お姉さんで~す☆ハハハ♪

 

 次回で話が一区切りだってさ♭

 だけどね、お姉さんの出番が少なくなりそうなの‥‥お姉さんショック!!

 

 あーでも、新しくお姉さんストーリーを考えてるらしいし帳消しにしても良いかな?

 

 【みんなのヒイラギ】でも待ってるかっらねーハハハ♪

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