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ドラゴンマスクより「僕」  作者: 美憂


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18/18

2029年8月1日 フランクフルト空港

やり切ったら会う約束だよな。

ここに集合ってことは「やり切った」ってこと?


「おーい!ドラゴンマスク!」

「はっ恥ずいから!その名で呼ぶな!」

「久しぶりだね」

「2年?くらいかな?」

「代表戦とか一方的に見てたけど。あ!チケットありがとう」

「こっちも代表戦、見てたよ。すげーじゃん」

「いやいや、あの、ザイオンと戦っちゃうドラゴンマスクもすごい」

「なんだよそれ。怪獣映画じゃん」

・・・親子で発想が一緒だな・・・・

「なんかさー見てて眩しかったよ。ザイオンと並んでるんだもん」

「ザイオン超えるのは、ハンパないと思うよ。フィジカルじゃ敵わない。負けたくないと思ってやってるけどね」

「Zuki, ich drücke dir die Daumen!」 「Zuki, ist das deine Freundin?」

空港なので声がかかる。手を挙げて軽く挨拶をする。

「よ!有名人。なんて言ってるの?」

「頑張れよとか・・・」

「とか?」

「彼女かい?ってさ」

瑠は手を挙げて日本語で言った。

「彼女でーす。それと・・・」

それと?

「カールスルーエの選手でーす。よろしくー」

「ええええええええっ!」

「うん。オファーもらって受けた」

「それできたの?」

「そう、それで来た」イタズラっぽく笑った。

やっぱ笑った瑠はいい。

「やり切ろうと思ったら、途中にドイツがあったw」

「なんか、交差点みたいだな」

「うん。だからここで会うのもありかなって。サッカー以外は、深くも広くも先も考えてないで、ここに立ってる」

・・・さすが瑠だ・・・

「じゃ、とりあえずクラブまで案内するよwいこ!」

「ありがと!助かったー」

瑠の荷物を押して、瑠の隣を歩く。

これからのことに目を輝かせる瑠は、うん、いい。

瑠はこうでなくちゃ。


ドラゴンマスクはいつだって私を助けてくれる。

だから大丈夫。


私たちのサッカーは終わらない。

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