真面目な炭鉱夫
掲載日:2026/01/10
これは悪いことを推奨するものではありません。
あくまでも教訓です。
あるところに、真面目な炭鉱夫がいました。
男は年中、鉱山に張り付いて、つるはしを振るっていました。
周りの炭鉱夫たちもそんな彼を「すごい」と称賛していました。
それから、しばらくして冬になりました。
真面目な炭鉱夫以外は「寒くてやってられない」と、誰も鉱山に来ませんでした。
男はそれでも冬の寒さに構わず、つるはしを振るい続けます。
すると、男はキラキラと光り輝く鉱石を掘り当てました。
ですが、男はそれを価値のないものとして、捨ててしまいました。
しばらくして、寒い冬も終わろうかという頃、ほかの炭鉱夫たちもやってきました。
そして、驚きました。
キラキラと光る鉱石が山のように積まれていたからです。
真面目な炭鉱夫は彼らに気づかずにつるはしを振るいます。
ほかの炭鉱夫たちは「ばれないだろう」とそれらを盗みました。
そして、彼らはその鉱石を売って一財産を築き、二度と鉱山へ来ることはありませんでした。
誰もいなくなった鉱山で、真面目な炭鉱夫は、今日もつるはしを振るいます。




