迷宮の収穫物1
私は迷宮を30層まで到達して、フロアボス魔物を倒して、迷宮を出た。
街の中心部に戻ってきて、冒険者ギルドに赴いた。
太陽が沈み始めていた。
冒険者ギルド内に脚を踏み入れ、受付カウンターに歩み寄り、冒険者証を提示して、用件を告げる。
「こんばんは。テュフォンですけど……迷宮から帰って来ました。ドロップ品などを買い取って欲しいんですけど」
「あぁこれはテュフォン様……迷宮のドロップ品の買取ですね。ギルド長をお呼びするので少々お待ちください」
「ギルド長は関係ないんじゃ——」
受付嬢が奥へと下がっていき、姿を消した。
筋骨隆々の袖のない服を着たギルド長が、受付嬢と共に現れた。
「おかえり!話と買取はギルド長室でしよう。さぁ、行こう」
私は背中を押されながら、ギルド長室に連行された。
ギルド長室で向かい合い、迷宮のドロップ品の買取が始まった。
「テュフォン、今日はどこまで進めた?10層くらいか?」
「30層まで行きましたよ。ドロップ品やアクセサリーなどはこれくらいで……」
私はテーブルの上に魔法鞄からドロップ品やアクセサリー類を出した。
「30層!?そんな早く半分到達したっていうのか!?ほうほう……これはどの魔物の心臓と肝臓だ?」
ギルド長はゴブリンやオーク、ゴブリン将軍や将軍オークの睾丸が幾つかあったが汚そうにしていて、少し驚いた。
睾丸だよ、ゴブリンやオークらの!?
ギルド長が驚いたのは、瓶に入ったキュクロプスの心臓と肝臓だった。
「キュクロプスの心臓と肝臓です。ブルーサーペントの鱗もありますよ」
「キュクロプス!?A級の冒険者が5人いてどうにか狩れる魔物だぞ!?想像以上に強いんだな、あんた……キュクロプスの心臓と肝臓かぁ。金貨100枚は越えるだろうな、二つで。ブルーサーペントの鱗も綺麗だ……これも高く買い取るぞ。ブレスレットが2つで首輪が3つか……武器類はさすがにないか。指輪が出てこなかったのは珍しいな。これらに劣るが影狼や影鹿の皮も傷がなくて高くなるぞ!」
「今日はさすがに出せませんよね?」
「あぁ、そうだな。悪い。2日後には用意できる……明日も迷宮に潜るのか?それとも依頼を——」
「明日は山に棲みついたワイバーンを狩りに行きますよ、滞在費を稼がなきゃですからね」
「おう、そうか……よろしく頼むよ」
ギルド長が肩を叩いてきて、ドロップ品やアクセサリーを整理していく。
「はい……」
「長く付き合わせて悪かったな。じゃあ気をつけてな」
私はギルド長室を出て、冒険者ギルドを後にした。
私は寄り道をせずに、宿屋に向かった。




