いざ、迷宮へ!
「テュフォンさん、早速だが幾つか依頼を頼みたい。迷宮に潜る許可は出す。魔物の討伐依頼が3つにトッゾ盗賊団の捕縛依頼、貴族の護衛依頼が2つ……どれなら頼める?」
「さん付けは良いです。魔物の討伐依頼で一番手応えがあるのを教えてください。トッゾ盗賊団っていうのはアルターレの冒険者らでは捕まえるのに苦戦してるんですか?」
「一番の手応えがある魔物……アルターレが管轄している山にワイバーンの群れが棲みついて金を掘れずにいる。ノーラの森でオークキングらが居座っている……これはたやすいだろ?トッゾ盗賊団はとにかく数が多い。貴族の護衛は論外だろ、君にとって」
「はぁ、うぅ〜ん……迷宮の研究が終わるまでに片付くならトッゾ盗賊団の捕縛までやっても良い。ワイバーンが棲みついた山への地図を貰いたい。森でのオークキングらの討伐依頼を受けよう。貴族の護衛は受けない」
「おぉ〜そうか!有り難い。迷宮に潜る許可だな……ほれ!」
ギルド長が事務机で羊皮紙にペンを走らせ、書き終わると私のもとに来て羊皮紙を渡してきた。
私は3つの依頼書を受け取り、冒険者ギルドを後にした。
迷宮へと赴き、迷宮の出入り口の横に鎧を着た事務員に許可証を提示して脚を踏み入れる私。
一層から五層まで大斧で魔物らに穴を開け、ドロップ品にも目をくれず、進んでいく。
宝箱はあるにはあるが、宝石や強い武器が入っているわけではないので、無視だ。
罠で矢が飛んできたり、穴が空いて落とされそうになるが無事に進んでいく。
六層から九層は雑魚のゴブリンやオークで大斧を一振りしてすぐに倒れてドロップ品となった。
雷を落とすまでもなく手応えのないものだった。
10層のフロアボス魔物はゴブリン将軍が10体だった。
4メートル越えのゴブリン将軍を氷の鎖で動きを止め、大斧を一振りして魔石が埋まっているだろう位置を狙って攻撃した。
ゴブリン将軍たちが倒れていき、ドロップ品に変わり、氷の鎖がどどんと音をたて、地面に転がる。
ゴブリン将軍の睾丸や棍棒、包帯が巻かれた長剣などになり、拾っていく。
11層から19層までも肩慣らしにもならない魔物ばかりを相手した。
20層に到着すると巨大な棍棒が振り下ろされ、被害に遭わない距離まで飛んで大斧を構えた。
「20層のフロアボス魔物はっとぉ——キュクロプスだってぇっ!?まぁ、攻撃範囲が広いってだけでっっ!!」
一つ目がぎろっと睨んできた。
一つ目の10メートル越えの巨人——キュクロプスが咆哮をあげめちゃくちゃに棍棒を振り回す。
余裕ぶってたら、一発当たって壁に吹っ飛んだ私だった。
「いってぇな!その巨大な棍棒ォ〜ぶっ壊してやるよぉっっ!!」
私も叫び返し、キュクロプスに飛び掛かった。




