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クラーケンとの戦い

 私は客室で寛いでいると客室の外や上の甲板の方が騒がしくなってきた。

「なんだなんだ〜」

 呑気に上半身を起こし、窓の外を見ると巨大な蛸の脚が見えた。

「戦闘かッ!」

 ベッドからおりて、大斧の柄を掴んだ瞬間に船員が扉をノックもせず開けて叫んだ。

「テュフォンさん、クラーケンです!直ちに戦って頂きたく——」

「わかった!すぐ行く」

 船員が飛び出し、私は彼についていき、甲板に出た。

 クラーケンは余裕そうに頭を海から出して脚で船を襲おうとしていた。

「よっし!戦いだ。クラーケン、私が相手だーッ!」

 私はクラーケンに叫び、大斧の柄を強く握りしめ、紫色の雷を纏った大斧を構え、甲板を蹴って飛び上がると同時にクラーケンに向けて大斧を振り下ろしながら叫ぶ。

「冥轟雷転んーッッ!!」

 大斧の斬撃がクラーケンの頭に直撃して真っ二つに割れ、切れ目から雷がバチバチとなる。

「グギャャャャャーーー!!!!ウォォォォーー!!!!」

 断末魔をあげ、負けじと叫んで脚で叩こうとするクラーケンに睨んで甲板に落ちる前にクラーケンの飛び込んでくる脚に大斧を振り下ろす。

 一本2本3本——とクラーケンの脚が大斧で斬られていき、怒ったクラーケンが炭を吐いた。

「このやろうッッ!!」

 クラーケンが斬られていない脚の2本でテュフォンを巻きつき締め殺そうとした。

 クラーケンがテュフォンを脚で巻きつき、甲板に叩きつける。

 甲板にいた船員や乗客が悲鳴をあげる。

「このくらい痛くも痒くもねぇ!クラーケン、海に引き摺る前にお前を釣り上げる。おぉおおぉぉぉりゃああぁぁぁあああぁぁぁーーーーッッッッッッ!!!!!」

 叩きつけられた位置でクラーケンの巻きつく脚を掴んでぐるぐる回転した私だった。

 回転していくうちに重く手応えのあるのを感じ、釣り竿を引き上げるようにした。

 ドゴォオンと大きな音を立て、クラーケンが甲板に落ちてきた。

 クラーケンが船に乗り、大きく揺れた。

 脚を全て斬り落として、船員や料理人に後片付けを任した私だった。

「脅威はさった。あとはこのクラーケンを調理してみんなに振る舞ってくれ」

 私は甲板をおり、風呂で汚れを洗い落として、客室に戻った。


 ベッドの上で寝転がっていると扉がノックされ、ドフトの声が聞こえた。

「テュフォンさん、クラーケンの調理を終えて、食事を持ってきました」

「あー、ありがとう。入ってきて〜」

 私が返事するとドフトが食事を持ってきた。

 私は早速調理されたクラーケンを口に運んで味を堪能した。

「美味い、美味い美味い!!これも美味い!!」

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