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好きで好きでたまらない  作者: しおやき


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好き・・・・だけ?



 せっかくだからこの際聞いてみようかなと思った僕は、戻ってきた部屋の机の上のスマホに目が行った。



「あ、」


(きりゅうくんからの返事は・・・)



「・・・・まだ来てない・・流石に勉強中かな」


 僕はスマホの画面は下に向けてきりゅうくんからの返事を待とうとせずに机に向かって宿題をした。


 途中お母さんが帰ってきて、晩御飯の用意ができたから呼ばれてみんなで夜ご飯を食べた。リビングで少しダラダラしようとテレビをつけたけど微妙なものばかりだったので部屋に戻って宿題の続き。



「はぁ~・・・疲れたな」


 宿題を終えて、勉強も少しだけしてからベッドにゴロンと横になった。スマホは枕元に置いて、静かな部屋で天井を見つめる。



ブブっー


(・・・あっ)


 メッセージだ。多分きりゅうくん。

そう思って画面をタップすると長い文章と短い文が複数来ている。



「・・・え」


(めっちゃ興奮してる・・・なんで)


 文章がハチャメチャなのは、きりゅうくんも同じだった。簡単に読み取ると僕の選択は応援する。でも、ちゃんと考えないと邪魔が入るから計画は立てようとのこと。


「・・・・好きって言うだけ?付き合うとかは考えてないの?・・・って・・え、無理だよ。付き合うとか、こうたくん女の子が好きだから」


 仰向けから、うつ伏せになり返事をすぐに打った。



【好きって言うだけです。付き合えたら嬉しいですけど、そんなこと口が裂けても言えないです】


(送信・・・っと)



 本当は、付き合って手を繋いで、身体に触れたい。

 頭を撫でられるのも嬉しいけどそのままぎゅって抱きしめて欲しいと思ってる自分がいる。


(・・・最近自分で処理してない・・心に余裕がないからかな)



「あれ・・・はや・・もう返ってきた」


ブブっー


【それで満足?】


「・・・」


【分かりません。でも、今はそれがいっぱいいっぱいです】



 後ろから押してくれるのは嬉しいけど、多分わざとそう言ってるんだろうなと思う。否定せずに一歩先のことを促してくれるのはきりゅうくんなりの優しさだ。


 頭がお花畑な状態だとこうたくんの親切心に勘違いしてしまいそうになるから、調子に乗って自分に悪いことが跳ね返ってくる。



 ~♪~


「・・・え、電話」


 ディスプレイにはもちろんきりゅうくんの名前。通話のマークを上にすぐにスライドさせて耳に当てた。



「もしもし?」

「もしも~し、かずきくん?夜に電話ごめんね」

「大丈夫です、僕の方こそ連日いきなりなんかすいません・・・」

「え~、いいよぜんぜん。気にしないで。とりあえず今日は良かったね。まずはそこかな?」

「あ、はい・・・今日学校行っといて良かったです・・ただこうたくんが本当に知らないのかは分からなくて・・・」

「まぁ、それはそうだね。でも大丈夫なんじゃないかな・・・・っていう無神経なことしか言えないからあんまり僕の言ってることは本気にしないで」


 少しだけ苦笑しながら電話口で言ったきりゅうくんは、メッセージのときとは違っていつも通りだ。


「分かりました・・・でも、そう言っていただけるとなんか元気出ます。こうたくんには・・・全部・・本当に全部言ってしまおうかなと思ってますし」


僕がそう言うときりゅうくんはため息をついた。



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