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好きで好きでたまらない  作者: しおやき


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42/90

迷い



「・・・・うん」


 そう言うと、「じゃあ明日な」と言って早々に電話を切られた。


「・・・」


 どういう反応をしていいのか分からない。

 ただこれ以上調子に乗るような行動は避けないと多分もっと酷いことになる。



「・・・絶対もうバレてるよね、なんで」


 なんで平気であんな態度を取れるのだろうか。衝撃というか、気持ち悪いとかそういうふうに思わなかったのか。



「・・・ほんとにどうしよう」



 スマホには通話が終了した画面はもう出てなくて、そこには真っ暗になった画面に反射して泣きそうな顔をした自分の顔が薄っすら映っていた。



 きりゅうくんととりあえず連絡を取りたくて、送ろうとしていたメッセージを時間をかけて打ち込んで送っておいたけど、反応してくれるかは分からない。



 そして嫌なドキドキがおさまらない僕はお父さんとお母さんになるべく会いたくなくてお風呂を済ませ結局晩御飯は食べなかった。





 ◇◇◇




 お風呂から上がってすぐに部屋に戻ってスマホを見ると通知2件と着信が1件あってすぐにタップして確かめた。



「・・・きりゅうくんだ」


 折り返しかける前に慌ててメッセージを先に読むとこう書かれている。



【ごめん、先に電話してしまった。無視してね】


「・・・・・」


【災難だったね、明日学校大丈夫そう?あんまり無理して行く必要もないと思うけど、とりあえずこうたくんの様子からは彼が知ってるのか、知らないままなのかは何も断言できないってしか僕からは言えないかな。僕、今試験期間中たから、一週間は昼からフリーなんだよね、かずきくんが良かったらでいいけど、家に行こうか?】




「・・・きりゅうくん」


 試験中とか、一番嫌なタイミングに一番めんどくさい連絡をしてしまった。


 僕は返事をするのをためらって、少しだけと思い電話を折り返しした。



(これで出なければ電話もやめよう・・・)



  ~♪~


 しばらく音楽が流れて、そのまま待っていたけど、中々出ない。メッセージが来てそれほど時間が経ってないから大丈夫かと思ったけど、もしかして勉強中だろうか。



(切ろう・・迷惑すぎる)



「あ、」

「もしもし、かずきくん?」

「・・・・えっ・・・と、きりゅうくん」


 一瞬プツっと音がして、切れたかと思った音は実はきりゅうくんが電話に出た音だったらしい。



「ご、ごめんなさい」

「うん?何が?っていうか僕の方こそごめん、ちょっとお父さんに一瞬呼ばれてた」

「・・・え、電話大丈夫ですか」

「いいよいいよ、問題ない。そんなことよりかずきくんのほうが大丈夫?」

「・・・・・・」



 きりゅうくんは僕が大丈夫じゃないのは分かっていて聞いてくれてるとは思う。今の自分の状態をどんなふうに表現すればいいのかよく分からない。



「多分・・・大丈夫・・・・じゃないです」

「うん、そうだよね。普通はそうだよ」

「・・・・・」

「明日はどうする?学校行く?」

「・・・・・まだ・・・分かりません」



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