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変身  作者: 雨世界
3/11

 王子様の言う愛する人を見つけることが、どれくらい大変なことで、どれくらい難しいとこで、どれくらい(王子様の言う大切の言葉通りに)大切なことなのか、私には全然理解することができていなかった。

 きっとそのせいなのだろう。

 私はこのあと王子様から「あなたのことが好きです。僕とお付き合いをしてください」と言われたのに、私はその王子様からの勇気を振り絞った告白を「ごめんなさい」と言って断ってしまった。(私は全然、恋愛に興味がなかった)

 すると王子様は笑ってから、「そっか。君は、たぶんそう言うのかなって思ってた」と私に言った。

 それから王子様は椅子から立ち上がると、私をみて「いつか君を振り向かせることができるくらいかっこいい人になります。それまで、あなたのことを今までと同じように片思いのままで愛していてもいいですか?」と王子様は言った。

 私は王子様に「いいよ」と言った。

 王子様と別れて家に帰ってから、それから私は一人ですごく考えた。頭の良くない頭で必死になって考えた。

 人を愛するっていったいどういうことなのだろうっ、て。

 あの日、あのときの王子様の顔を思い出しながら、私はずっとあのときからずっと、そのことを考えるようになったのだった。

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