泪
泪
は〜い! 夜泣きタイムの時間よ!
泣きたい奴、この指と〜まれ!
よしよし! あれ?徳さんは?
おれは……良いよ!
どうしたのよ? 体調悪いの? まさか……消えちゃうとか?
縁起でもねぇ事言うなよな! そんな気分じゃねぇってだけだからさ!
そうなの? ならいいけど?
あれ? ミハルは?
見かけねぇな? どっかの隙間で落ち込んでんじゃ無いのか?
まったく……出てきなさいよ!。
ミハル! そんなとこで、拗ねてないで出てきなさいよ!
いいのよ! わたしなんてわたしなんて……いいのよ! ほっといてよ!
また……昔のアレでちゃったのか……?
ほっとけば良いだろ? さあ泣くぞ!
今日はミハルが最初よ!
俺じゃ無かったっけ?
ミハルじゃよ!
わしが弐番で、お前さんは参番じゃよ!
参番だったっけ?
そうよ!
お〜いミハル? 何で今日に限って拗ねてんだよ〜っ? 夜泣きタイム無くなっちまうぞ?
わたし何か、ほっとけばいいでしょ!
そうは行かないわよ! みんな色々抱えてるんだから……この夜泣きタイムが、モチベーションを保つのにどれだけ重要だと思ってるの?
みんな我慢してるんだからね! あんただけじゃないんだよ……壱緒に泣こ……ミハル!
チラッ……壱緒に泣いて……くれ……るの……?
うん! 壱緒に泣いたげるから、掃除機のTから出てきなさいよ!
ほら!
御免ね! 有り難う!
はあ〜……有り難うは泣いてからで良くない?
そ……そうだね! 行こ!
ん?
新入り! あんたは泣きたく無いの?
えっと……泣くって何ですか?
生の泪を流したく無いのかって? 聞いてるのよ!
えっと……何時もあそこんとこの隅っこで、泣いてますけど……?
分かんないわねぇ? 伝わって無いのかしらね?
えっと……拾分に理解してるつもりですけど……えっと……生って言うのは……?
頬を伝うあの熱い感覚に、決まってんでしょ!
えっと……生で……ですか? 頬を伝う感覚有りますけどね?
分かってないわね? 流石、天然の野良ね?
て……天然とか言わないで下さい! 失礼だと思いますけど!
ねえ! 早く来てよ! もう泣きそうなんだから!
見てなよ!
ミハルお待たせしたね!
もう限界だよ〜っ!
嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼〜……。
そうじゃよ! ああやって、借主に感情を打ち込んで生の泪を味わうんじゃよ!
あ……アレが生の泪……わ……わたしもお願いしても……良いですか?
な……なによ……ぐすん……何時もあそこの……ああ……隅っこで泣いてるんでしょ! あんな嘘っぱちな泪で、満足してるんでしょ!
わ……わた……わたしだって……わたしだって……生の泪流したいです……自分を出すのが……恥しかったから……済みません……ペコリ!
ミハル……良い? みんなも……良い?
皆さんお願い致します! ペコリ!
しょうがないな! な! みんな!
そうだな……仕方ない先に行けよ!
来なさいよ……野良っ子!
あっ……有り難うございます!
ああああ……!
今日は駄目だな?
だな……。




