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驚愕Ⅱ

 調査隊が来ると、僕のダンジョンを調べ始めた。


 モンスターの数とか、安全ゾーンについてとか。




 僕はこっちの世界のダンジョンを見たこともないから、僕の理想通りに作っちゃったんだよね…。


 大丈夫かな…?


「あの、第一発見者の方は?」


 


 探検家みたいな服を着た男性が、執事長おじいちゃんに尋ねる。


「ふぉっふぉっふぉ、こちらの坊ちゃんでございますぞ」


「こんにちは、カイム・セルトファディアです」


「こ、子供!?あ、私はオルソー・フォン・ハイゼルベルクと申します。本日の調査のご協力ありがとうございます」




「僕は何もしてませんよ!こちらこそ、わざわざこんな辺鄙へんぴな場所まで、ありがとうございます」


「いえ、ありがとうございます。それで、調査の結果ですが…、自然にできたもので間違いありません。少々安全スペースが大きく、モンスターの数が多いように感じられましたが、審査の許容範囲内です」




「よ、良かった…。モンスターとかでてきたらちょっと怖いけど、それは大丈夫そうなんですよね?」


 いや、多分、僕一人でどうにかなるけどね。


「はい、扉の設置は必要ないかと。あとは、ダンジョンの名称と所有者を決めたいのですが…。この地の管理人を呼んでくださりますか?」


「すいません、僕です…」


「あ、すいません!えっと、では詳細を決めましょうか。執事さんもこちらのテントへ」




 この人たちが使っている集会用テント、僕が売ったやつなんだよね。


 ふふ、こうやって野外で使ってもらえると嬉しいな。


 執事長のほうを向いてみると、執事長も僕のほうを見て微笑んでいた。


「こちらに腰を掛けてください。あ、アイズくん、コーヒーを。この子には、何かジュースを」


「あ、お気遣いありがとうございます!」


「ちょっとしたものしか出せませんが…。はい、では本題に入りましょう」




 どうやら僕たちは決めなきゃいけないのは、ダンジョンの名前、所有者、ダンジョンの周りの町の開発についてらしい。


 とりあえず、ダンジョンの名前はジオラスとかにしておこうかな?


「じゃあ、名前はジオラスにします。ダンジョン前の町の名前もジオラスで」


 すまない、ジオラス。君の名が知れ渡ると、君も嬉しいだろう(圧)?




「では、地名をジオラスとさせていただきます。所有者は…」


「僕でお願いします。ネンガ村の開発とあわせて、こっちも開発しますね!」


「はい、お願いします」


 いつの間にか目の前に置いてあったジュースを飲む。


 うん、おいしい。オレンジジュースだ。村のみんなにも作ってあげようかな?




「ふふ、ジオラス町の開発方針を決めましょうか。ダンジョン前の町は、必ず冒険者に賑わいますので、これが一番重要かもしれません」


「お店を置いたりするってことですか?」


「そうですね。武器屋や、回復道具屋、装備屋とかです。立てるためのお金は、無かったら支援させていただきますよ」


「いえ、お金はあるので…」




「じゃああとはお任せしますね!宣伝はしておきますので!」




「え!?」


 開発方針は、丸投げだった…。

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― 新着の感想 ―
[一言] 金は出すが、手も、頭も出さない……………ww
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