11話
久しぶりの投稿です。ごめんなさい。かなり短いです。
「アイ ラブ メル」
愛しい存在の名前を口ずさむ。
それだけで世界は変わる。俺は変わる。
今や空気や水、緑、土といった魔力を自然発生させる源と繋がった状態になった俺に限界はない。
「いくぞ!」
地面を軽く蹴るだけで世界が変わる。
俺自身どれくらいのスピードで動いたのか把握できていないが、光速には匹敵するであろう。
光を纏った俺は3顔の魔人の懐にすでに移動し終わっているが、奴はまだ気づいていない。
「え?!」
「は!?」
「はぇ!?」
拳を握り締めるのと同時に3顔の魔人がやっと俺の存在に気付くが遅い。
「死ね」
握り締めた拳を奴の腹にぶち込む。
そして奴は死んだ。
いや正確には存在が無くなった。
血液は蒸発し、肉は細胞ごと消失。まるで存在自体が無かったかのようになるが、戦いの後だけが奴の存在した証になっている。
「やべ……」
アイラブメルモードを解除した途端動けなくなる。
前は死にかけたっけな……。
そう思いながら抵抗虚しく視界が暗くなり始め意識が遠のく。
「お兄……ちゃん! に……ちゃ……!」
意識がなくなる寸前メルの声が聞こえる。
ああ、メルが……メルが久しぶりにお兄ちゃんって言ってくれてる……。もう死んでもいい……。
そこで意識が完全に消えてしまった。
次回も更新したい!です…。がんばります…。