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10話 覚醒

久しぶりの投稿です。


 エクスカリバーを振り下ろす。

 奴はそれを1本の手で防ぎ、残り五本の腕で反撃してくる。

 俺はそれをすべて紙一重で避け、魔力を込めた右足を振り上げる。


「ちっ!」


 振り上げた右足は奴の体に当たるもまるで効いていない。

  

 「全然効かないなー」

 

 今度は俺を潰そうと三頭の魔人が6本の腕を振り下ろしてくる。

 俺は両手をクロスさせ魔力を纏いそれを防ぐ。

 

 「くっ!」


 かなりの衝撃に思わず膝をつく。

 6本の腕が絶えず俺を襲い、徐々に両手に纏った魔力が剥ぎ取られていく。

 

 「チッ! 調子に……乗るなよ!!」


 俺は両手の魔力を爆発させる。

 爆発で魔人を吹き飛ばし、俺も後方に吹き飛ぶ。

 肋骨が2、3本折れてしまったが、瞬時に回復魔法を施す。流石に一瞬で治すことはできない。


 「こんなにダメージを受けたのは生まれて初めてだな……」


 痛む脇腹を抑えながら立ち上がる。

 魔人が引き飛んだ方を見ると、奴は何事もなかったかのようにピンピンしていた。


 「あれでもだめか〜〜」


 流石に何かしらのダメージは受けたと思ったが……。どうやら想像以上にしぶといようだな……。

 

 「おいおい! その程度か!」

 「ぐはははははぁ! ふきとんだぁ!」

 「全然効かないなー。つまんないなー」

 

 3面の魔人はそれぞれ感想を言ってくる。

 なんだか聞いていてかなりムカつく。

 すでに肋骨は治り、万全の状態だが魔力がかなり減ってしまった。

 

 「あれをやるしかないか……」


 俺は手を伸ばしエクスカリバーを引き寄せる。

 そしてエクスカリバーに残りの魔力を込め、学園の……メルがいるところに投げる。

 これから始める技にエクスカリバーは必要ない。そしてもし万が一俺が負けた場合メルにはエクスカリバーが必要になるだろう。だから投げた。

 

 「おお?! 諦めやがったのか?」

 「魔力を捨てやがったぁ?」

 「もう終わりなのー? つまんないわー」


 またそれぞれ感想を言いはじめる魔人。

 もちろん諦めてなんてない。

 俺は腕や脚、身体をほぐすためにストレッチをはじめる。

 初めて使う技を披露するために……。


 「おい! 覚悟しとけよ!」


 「あ?」

 「あぁ?」

 「あー?」


 俺は目を瞑り、周囲の……世界の魔力の流れに集中する。

 魔力は世界のあらゆる場所にあり、尽きることはない。また人が魔力を使い切った場合、自然に周囲の魔力を吸って回復する。しかし回復スピードはかなり遅い。

 俺はそこに目をつけた。周囲の魔力の流れを読んで、全て俺に流れるようにすればいいんじゃないのかと。ここまでは簡単にできた。俺にとって魔力は友達みたいなもんだからな。

 しかし問題があった。周囲の魔力の流れは読め身体に取り入れられたが、取り入れる量に限界があった。そこで俺はあることを思いついた。

 それが……。


 「なんだ! その姿は!?」

 「なんだぁ? その姿はぁ?」

 「なんだー? その姿はー?」


 取り入れた魔力を常に身に纏い続ければいいんだ、と……。

 それで完成したのがこの姿だった。

 俺の周囲には目に見えないはずの魔力が光として常に放出されている。俺の魔力は周囲の魔力と同化し、補完し合う状態になっている。

 正直この状態の俺は無敵だ。魔力は減った瞬間に周囲から補完され、魔力放出量は桁外れに増えた。

 メルを絶対に守るために編み出した技だ。

 名付けて……


 「アイ ラブ メル」


 さて……終わらせよう……。




次も更新予定ですが、いつになるかわかりません。

とりあえず頑張ります!!


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