最終回
ネタバレでしかありません。
ご注意ください。
「うるさい」
この一言で…いや、そもそもあの場で戦闘になったことで、俺たちの運命、世界の運命は決まっていたのかもしれない。
まだ僅かに俺だけは意識があり、ただ終わりを待つことしかできないが、その最後の姿を目に焼き付けようとしている。
眼前に広がるのは…
はじめはゴブリンの住む村から始まった俺たちの故郷、俺はゴブリンから進化を重ね、寿命も長くなったことで、長い長い冒険をしてきた、それと共に発展していき、最終的には俺が村長から町長、やがて国王となった国。
人間や亜人、魔族、獣人、知性ある魔物たちが豊かに暮らす豊かで楽しい、そしてこの世界で一番と言っていいほど発展した国。
軍事力だって世界で飛び抜けていた。
そこまで至るまでの道は並大抵ではなかった。
だけど、仲間たちと共に作り上げてきた大事な国だ。
なによりも、発展していて、でも人々は優しく、騒がしかった俺の大好きな国でもある。
でも今は、その国から一切の声は聞こえない。
今は、静かな国をバックに、1人の男がただそこにいるだけだった。
もうこの国は…世界は終わるのだろう。
もう俺も限界なようで、辛うじで持っていた、意識が持たなくなってきた…
こんな結果になるとは思ってもいなかったが、どうやらここで終わるようだ…
ここまでの道で、何度も苦戦し、諦めず、命を落としかけたことも何度もある。
その度に俺は仲間たちと共に立ち上がり、お互いに励まし合いながら生きてきた。
だけど今は、抗おうという気すら起きない。
自分の最後を受け入れてしまっている。
もうここで終わりなのだろう。
みんなもう聞こえないかもしれないけど、最後に一言言うよ…
「楽しかったよみんな。」
ご愛読ありがとうございましたm(__)m
※何がなんだかわからない人もいるでしょうが、そういう使用です。
大まかなルートは決まっていて、最終回をどのような感じで終わらせるかは確定で決まっているので、先に投稿しときました。
気分が乗ったら最新話と最終話の間に話を追加していきます。