3話:魔法
おはようございます!
昨日は何も何も食べていないというのに、お腹も空かず、石の上で寝ているのに、体もあまり痛くない。
この世界が地球と同じだとした場合、昨日は夜暗くなってすぐ、だいたい7時だと仮定して、今は太陽の位置からだいたい朝の8時だと仮定すると、13時間ほど寝たわけだ…
お目々ぱっちり!
地球じゃなんやかんや、こんなに眠れる時は少なかったしな…
異世界最高!!
さて、お楽しみのレベルはどうなってるかな?と確認すると、レベルが11に上がっていた!!
やったね!
やはりレベルが上がったからか、体が昨日よりも調子がいいというか、動く気がする。
洞窟から出て、すこし動き回り、体の調子を確認すると、やはり動きがいい。
やっぱこの世界はファンタジーだな…
よし!今日は、昨日言っていた生活環境を整え、周りの様子もすこし探ってみよう。
悪食もあるし、木ノ実なんかも集めてみようか。
俺は木の棒を持ち、探索に出た。
と言っても、まだ怖いのであまり洞窟から離れず、初日は洞窟を中心とし、半径500mくらいでいいだろう。
俺は木ノ実を集めたり、いい木の棒を探したり、スライムを探したりしていた。
食べられそうな木ノ実を数個集め、現木の棒より若干太く、いい棒を見つけて少しすると、スライムを見つけた。
昨日と変わらず、プルプルしている。
スライムを探していたのは、倒すのはもちろん、試したいことがあったからだ。
怠惰な魔法Ⅰで使える、相手を眠らせる魔法(俺はスリープと呼んでいる)を、試したいのだ。
初めての魔法ということで、俺はかなり興奮してテンションが高めだ。
だって魔法だよ!魔法!
使い方はなんとなくわかる、相手に手を向けて、眠らせたいと思うと、体から何かが抜ける感じがし、スライムを見てみると、プルプルが止まった。
成功か?と思い、木の棒MK2で突っついてみる。
突っついたが、特に反応もなかったので成功だと思い、思っきしぶん殴ると、スライムがプルっとして逃げようとしたため、殴り倒した。
鑑定とかいう、チート魔法がないためわからないが、スライムとの実力差はあるだろうから、一発で成功したのだろう、慢心はダメだが、決まれば強い魔法だな…
寝てレベル上げて、眠らす、このコンボかなり凶悪だ…
そんなことをして、木の実をさらに数個集め、スライムを探して、とやっていると昼飯の時間かお腹が空き始めたため、一回洞窟に帰り、木ノ実を食べることにした。
ついでに木の棒は初代とMK2、MK3と計3本になった。