日本編5
三人称視点がなかったですが今回から入れていきたいと思います。ではどうぞ
それは僕が高校三年に上がった5月....瑞希に誘われて町に出かけていたある日のことだった。
「楓~、この服どうかなー似合ってるかなっ可愛いかなっ?」
二人が昔から来ているショッピングモールで瑞希はまだ5月だというのにもかかわらず夏物のワンピースを試着して楓に対してどうだ似合っているだろうと言わんばかりに腰に手を当てて聞いてきた。なんで女子というものはこんなに早く先の季節の服を買いに来るのだろう…と楓は思いつつもいつものように付き添っていた。
「あー似合ってるんじゃないかな、て言うか男の僕に聞かれても正直よくわかんないって前から言っているじゃないか。女子友達いるんだしそっちに聞いた方が確実じゃないのか?」
「いいから!そーやってグダグダ言ってないで感想をはっきり答えてよ!」
なんとも傍若無人な返答である。傍若無人ではあるが瑞希がこうやってズバズバ発言する相手は楓のような長い付き合いの人以外は瑞希自身の両親ぐらいの
もので、楓に対する鋭い発言等はひとえに楓への信頼ということなのだろう。
「似合ってるし可愛いよ、僕が言うのが当てになるかはわからないけどね。てか瑞希だったらスタイルいいし大体どんな服着ても似合うと思うよ」
「そ、そう///ならいいのよ、最初からそう言ってよね。じゃあもう一着着てみるからちょっと待っててね!」
楓は心の中で“まだかかるのかい!”と思いつつもそれを口にはしない。いつものことなので気長に待つことにする。
瑞希は出会ったころから美少女と呼んでいい部類の容姿であった。
瑞希を知らない人にはクールそうな印象を与える切れ長な目と女子にしては高い身長で、子供のころは短かった髪の毛も今は伸ばしており背中まである髪をポニーテールにしている。体形も女性らしく成長していた。
中学に入ったころまではペッタンコの称号をほしいままにしていたが高校に入る前後ですぐに女子らしく成長してきて学校中の男子からは熱い視線を向けられている。ちなみに熱い視線は向けられてはいるが常に楓と一緒におり、誰の目から見ても美男美女のカップルに見えるので瑞希に気がある男子がいても手を出せなく、楓には嫉妬と羨望の視線が送られているが、楓自身は本当に殺気のこもった視線以外は基本無視するようになっていた。
瑞希の服を大体3時間ほどかけて選んだ後に瑞希が楓の服を軽く見立ててそれから帰路についていた。買い物が終わって楓と瑞希は帰り道の途中の公園に稀に屋台を出しているたこ焼き屋台でおろし大根たこ焼きを一パック買ってベンチでたこ焼きに舌鼓を打ちつつ世間話をしていた。
「だからさ~、また今度行く時は楓の服も見てあげるからさ、だからちょっとでいいから可愛い服も着てみてよ~絶対似合うって~」
前々から瑞季は楓に女物の服を着させることを目論んいた。というのも楓は瑞希と出会った時に瑞希が楓を女の子と見間違うほどの外見だった。そして時を経て成長して、いまでは十人の女性とすれ違えば九人の女性と五人ほどの男性が振り返るほどの美少年に育っていた。艶やかな黒髪でセミショートよりも少し長いくらいの髪の長さも美少女に見える大きな原因だろう。楓本人は少女と間違えられることに不本意であり不愉快ではあるが昔から変えないできた髪型を変えることに抵抗があるので変えないままでいまに至った。
キリッとした細い眉に大きな藍色の瞳、肌は世の女性が羨ましがるほどに白く、身長は平均身長ほどあり、体つきは細身ではあるがわかる人が見ればキチンと鍛えられていることが伺える。
昔から運動が好きで服に興味などなさそうな瑞希であるが、実際はとても服に対してこだわりがある。様々な種類の洋服が好きな瑞希は昔からことあるごとに楓を美少女に改造しようとしてきた。
「お前もほんと諦めないよなぁ...確かに僕の服を見てくれるのはありがたいけど、女の子の服は着ないよ!何度も言ってるじゃないか…はぁ」
「ぶーぶーちょっと位いいじゃないの、そんなこと言ってるともう楓の服見てあげないよ~」
「それは困るけど…でもだからって女物は絶対着ないからな!あとこれからも僕の服は見てくださいオネガイシマス、女物の服着る以外なら何でもするから」
「……まあしょうがないか、じゃあ今度の休みは隣町にできたプリン専門店いこ!そこのおごりで手を打ってあげよう!」
「ありがとうございます、これからもヨロシクオネガイシマスー。嗚呼、お小遣いがどんどん消えてくなぁ…ははは」
瑞希は洋服に関してはそこそこ良いセンスを持っているので服に関して無頓着な僕としては選んでもらえると非常にありがたいのである。
そうして、そろそろ帰ろうかと二人でベンチを立った直後にそれは来た。
「ん?っっっ!?なんだ!?」
「え!?なになになにこれ!?」
暗くなっていく公園のはずが楓と瑞希の足元でそれは発現する。
見たこともないであろう文字が二人の足元で光を発し、その文字を取り囲むように次は円が薄紫色の光を発して浮かび上がる。それの大きさはだんだん大きくなっていく。
突然のことに流石に気が動転してしまい二人はその場から動けない。その円の大きさがちょうど楓と瑞希が入れる大きさになると次の瞬間二人と浮遊感が襲う。
「っっっ!瑞希っ!!!」
唖然としてしまった楓にできたことは咄嗟に瑞希の手をつかむことくらいであった。浮遊感にさらされた直後二人はこの世界から姿を消した。
これで次からは転移先のことをかけると思います。書けたら上げようと思いますが、いかんせん今週は試験ですのよ。




