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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

カリカリカリ狩りの非日常=日常

作者: 黒音狐

からカリ狩る彼かよ娘!

超詰め込みやっつけ話。


君らは

カリカリっていえば何を連想する?

カリカリカリカリ…

(あああもーうるさいいいいい…)



現実逃避による無意識集中のための思考をしよう。

そんなわけで普段より筆記用具にて文字を綴る皆々様。

突然ですが様々な音溢れる日々の中である時、こう思ったことはないだろうか。



「文字と現実で音が違う」と。



例えば今、自分の手元の鉛筆が奏でる音は擬音として大抵「カリカリ」と表現される。

でも自分にはどう聞いても

「サリサリ」

「スリスリ」

「ソリソリ」

と『さ行』が先頭にくるように思う。

むしろ何故に「カリカリ」となったのか。



(((カリカリカリカリカリカリ…)))

(あ、なんだか飴玉を無性にかじりたい)



猫が壁をひっかく音もよく「カリカリ」と表現される。

こちらはまだ違和感はないが、今時は壁が単純な木の板じゃない(ツルツルしてる)事もあり現実では違う擬音になるほうが多い気もする。

だいたい「シャー、シャー」という感じだろうか。

爪研ぎ板ともなると「バリバリ」や「ガリガリ」となるんだが。


ちなみに猫の皆様。

家の壁や扉で爪研ぎするのはやめていただきたい。

気がつけば爪痕だらけになっているのはなかなかにがっくりくるものである。

一回穴空いたわバカーっ!



(((カリカリカリカリカリカリ…)))

(カサブタあとで剥がそう。痒くて鬱陶しい)



ハムスター、あとリスなどが実や種を齧る音は「カリカリ」でいいと思う。

なんというか音が可愛い。でも家の家具や配線は齧らないでね?

人によっては「ぽりぽり」になるだろうか?

関係無いが「ポリポリ」とカタカナ表記になるとなんだか嫌だ。


元の路線に戻ろうとしたらさらに関係ないが、

カリカリ梅って美味しいよね!と思った。

さて戻ろう。


ここまで「カリカリ」という擬音について色々と例を挙げてきたわけだが、これらは基本的に「何かを削る時」に使われているように感じられる。


物を書くときは鉛筆やシャープペンの芯を。


猫の爪研ぎは爪と壁を。


ハムスターの食事は御飯である種や実を。


そんなわけで、「カリカリ」に代表される「カ行の擬音」というものは「何か削る音」によく使われているという結論がでた。

そうではない「カ行の擬音」といえば、人を蹴る音である「ゲシゲシ」物を洗うときである「ゴシゴシ」くらいか。

いや「ゲシゲシ」蹴るという事は人の肉や物をを削り落とそうとする動きだし、

「ゴシゴシ」も汚れを削り落とそうとする音になるから例外にはなれないか。


…ところで、人が苛立っているときや怒っているときもたまに「カリカリ」と表現される。

これは以前はよく考えなかったが、今の私は「神経を削る音」、もしくは怒ってばかりだと寿命が短くなるそうだから「寿命を削る音」ではないかと思う。

つまりはこの音が頭の中で鳴り続けるのはあまり良くないわけであり、



(((カリカリカリカリカ…)))

「だーもーっ、うっるせぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」



比較温厚であるはずの自分がキレるのも仕方ないかな、というわけで。



☆ ☆ ☆



レポートを書く手を止めて、先ほどから自分の集中を妨げる元凶共を睨みつける。


だがしかし、そんな必殺の殺人眼光を浴びせてもソイツらは一向に意に介した様子は無い。

むしろ片方は「ようやく振り向いてくれた!!」とばかりに喜色満面、もう片方も表情筋こそ動いていないが嬉しそうなのが腹立つ。


「ねぇゲームしよゲーム!あ、お洋服買いに行くのもいいなぁよし行こ!」

「行くわけないだろう戯け。レポートを書いてる途中だ」

「ええええ行こうよぉぉぉ。あ、今日の晩御飯はサバの味噌煮がいいな!」

「却下だ今はサバの季節じゃねぇ」

「じゃあしゃぶしゃぶ!そうそう昨日ねあの会社の人がね?」

「わかったからから静かにしてなさい」


とりあえず頭をぐしぐしと撫でると「えへへ〜」と満面の笑顔でもっと撫でろといわんばかりに頭を押し付けてくる。


この、騒がしいほうは「寝間(ネマ)」。

今はこうしてすり寄って来ているが、ものすごい気まぐれで自分勝手の子供みたいな性格で行動指針というものがまるでない。

蕎麦が食いたいといった3分後にはカツカレーが食いたいといい、こちらが別のものを食べていれば確実に一口要求してくる。


本をおとなしく読んでいたと思った1分後には外へジョギングに出かけていたと思いきやケーキを食べていたぐらいには気まぐれだ。


まぁ、大事な目的の場合は達成されるまではとことん粘るところがあり、それもまた厄介なのだが。


(もひもひ)

「はっ…!!こらホシそのスナック棒はお前のじゃっ」

「んむ…おいしい、つまり正義。いこーる、問題ない」

「大アリだ!!って、ああぁ…」

「ごちそうさま」

「39本全部食いやがった…畜生…」


ばれないように食われないように金庫しまっていた筈の駄菓子をどうやってか引っ張り出し見事全滅全滅させたお嬢様は満足気な表情で懐から本を取り出し、こちらの悲痛な表情をさらっとスルーして読書タイムにお入りになった。


こっちの暴食テロな子は「(ホシ)」。

好きなものはサクサクしたものか歯応えのあるもの。それらが手元にないときは大抵寝るか本を読んでいるおとなしい子である。


ただしマイペースにも程があり、人の言うことは基本聞かないわ食べだしたら止まらないやらと厄介な子であることは寝間と変わらない。

ちなみにほっとくと運動もしない。なんでもどうしても一人で外に行くのは嫌なんだとか。

ので定期的に遊びに誘っていたのだが、最近ランニングマシーンを買ってやった。

気に入ったのか、たまに動かして走っているのを見ると買ってよかったと思う。

しかし家内で行動完結させてしまったのは果たしてよかったのだろうか…



さて、何故に急に二人の詳細を語ったかというと。

こいつらが激しく面倒臭い厄介な奴らだと言うことを言わないとこれからいうことが世間の誰ぞさんに恨まれそうだからである。場合によっては殺意だけで殺されかねない。



恨まれそうなことそのいち。

こいつら、見た目だけはいい。そしてそれにめっちゃ好かれて同棲している地味な自分。


あぁうん、殺意がちょっぴり増えたね!!

殺意を浴びせられるストレスで胃がマッハとか以前都市伝説だと思っていたけどマジだったわ!お腹が痛い!

でも聞いて!?自分も何度か追い出そうとしたんだよ!?「一人暮らしだから」とか「食糧事情」とか説明したんだよ!?


でも勝てませんでしたー。


会わせて説明したら両親も揃って親指立ててOKサイン出しやがりましたー。そこは止めろよ。友達が遊びに泊まるんじゃなくて同棲だぞおい?



恨まれそうなことそのに。

空想の産物かと思われた獣の恩返しって奴です。つまり両方とも元・動物。


ケモナーの方々にはさぞ恨まれてることだろうなぁ…。


寝間は自分が小さい頃おばあちゃん家にいた時にいたお気に入りの野良猫。

星は同じく小さい頃クラスで飼っていて、自分がずっと世話をしていたハムスター。

どっちもある日ふらっといなくなったという話は聞いていた。

まぁ片方は野良猫だしいなくなっても普通だし、もう片方は脱走癖がついてたからついにやりおったかと思っていた。


が。



☆ ☆ ☆



テンプレートだがまぁ表現するなれば、

それはある日のこと。


その日は暑すぎず寒すぎずのやたらいい天気で、体調も良く。とりあえず気分が良い。

くじびきでもしていればもれなく何か当たっていたかもしれないくらい良い日だった。


今思えばフラグだったんだろうなー。


それで、奮発して鍋食べよう鍋!ってなって友達と外で鍋食べた帰りだった。


「あっ… 見つけたぁ!!」

「へっ…誰でへぶっ!?」

「会えた!やっと会えた!久しぶり!このぽかぽか久しぶり!!(すりすりすりすり)」

「あ、久しぶr いや何方!?誰!?っふぁ、とりま擦り寄るのヤメテ!?」


体当たりだよ体当たり。

家の前に誰かいるなーとか思っていたらものすごい速さで体当たり食らったよ?

そして怒涛の擦り寄り攻撃。

女の子って柔らかくて助かった。物理的には痛くない。

しかしこの女の子、猫耳である。精神的には痛かった。


とりあえず自分の家の前に居たから何か用がある、忘れた昔の知り合いかなと思って、家で事情を聞くことにしたのだけど…


oh、今度はリビングに何かいるYO!



それは布団の塊。

それは時折動くもふもふ。

それは、布団スキーの持つ装甲形態。


簀巻き布団が、そこにいた。



「むふ〜(すやすや)」

「あっ、すごい気持ち良さそうにしてやがりますね」



って不法侵入者ぁ!?



☆ ☆ ☆



はい、片方は体当たりで片方は不法侵入。

文字面だけはテンプレートな再開をしました。


その後、話を聞くに件の野良猫とハムスターと判明。

嘘吐くならもうちょっとわかりやすいもん吐けや!といえばあっさり猫形態とハムスター形態になられて信じるしかなくなり。


それからもなんやかんやありましたけど、

同棲するに至りました。

いやもう、イケメン俳優ストーカー退治とか話始めたらキリないから端折らせて…



ちなみに自分の所に来た経緯曰く、


寝間「全然来てくれなくなったから猫叉になって私から会いにきたよ!!」


…ネマや。おばあちゃんちはここから遠いのです。というかあっさり猫叉にならないでくださいな。先輩の猫叉さん曰く「本来修行を百年〜千年」だそうですよ?修行どうした。


星「飼い主は貴方。でもずっと会えなくなったから、お家探してたらこうなった」


…ホシや。キミはクラスみんなのペットだったろう?というか我が後輩たちが必死に探していたらしいのに理由が悲しすぎる。

そして何があった道中。何故人型になっとる。




はっ!もの思いにふけってる場合じゃなかった。はやく明日提出のレポートを書き上げないと…


「ねぇねぇねぇさっきからずぅ〜っと何か書いててつまんないよぉ〜遊ぼうよぉ〜」

「ん、お菓子切れた。追加要望」

(((カリカリカリカリカリカリ…)))


無視だ無視。今日こそは書き上げないと怒られる…


「ねぇってばぁ〜…」

「…(じーっ)」


あっ、下書き用に使ってた鉛筆がまた一本折れた。新しい奴…


((カリカリカリカリカリ…))


「だーかーらー!毎度カリカリうるさくするのやめぃ!」

「構ってくれないのが悪いんだもん!(椅子の背もたれをひっかく)」

「追加要望中(鉛筆を齧る)」

「ってネマはともかくホシはそれ齧るのやめて!?」


…こんな調子で、毎日がこの娘っこ達の世話で大変です。いい加減おとなしくしてレポート書かせて。


などと思っていると不意に、嫌な予感がした。自分の危機察知センサーはこの子達が来てからというもの、実に優秀で信頼が置ける。

それを裏付けるかのように、こちらを不満そうに睨んでいたネマの雰囲気が不穏なものになる。

「むぅー。…構ってくれないと、こっちから『襲っちゃう』よ?」


げ。

同時にホシの方も不穏な笑顔になる。


「無いなら、貴方食べる?」


…ああうん、話を戻そうか。まだあったから。

恨まれそうなこと、そのさん。



「いや、あの、今日ばかりは勘弁して欲しいかな、なんて…」

「構ってくれないから、悪いんだよ…?」

「レポートが終わったら暇を作るから!ねっ?」

(あっ駄目だこれ逃げられない)


「お菓子追加要望、してるのに」

「買いに行く時間ももったい無いしすぐ全部食べちゃうじゃん?少しはこらえよう?」

(完全に二人の目が狩りをするそれになってる)


自分はこの二人に近頃毎回、


「「我慢出来ない」」

「いやぁぁぁー!?ふぁ、ちょっま…くぅん!?」


性的な意味で狩り食われております。



そういえばペットフードに事も「カリカリ」っていうんだよね。

自分の立場はさしずめそれですか?


でもわかって欲しい。

「だ、駄目…ひゃう!?」




私に

同性愛の

趣味は無いっ!!


犬飼ユカリはノーマルですっ!!

以上、要素を詰め込み過ぎて後半カリカリした話でした。


さらに設定を詰め込むと(ユカリ)さんは犬が神使やっている神社の娘さんです

さらにさらに詰め込めば神使は双子の犬娘で、苗字の「犬飼」を証明するかのように懐かれております。


ケモッこハーレムだね羨ましい!(ただし中心も女の子)


…(ギリィ)

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