生活一日目
はじめまして、KAIと申します。 「小説家になろう」というサイトを最近見つけ、暇な時間があれば書くと言った次第です。もちろん、読者の方としても活動しております。 できれば週一くらいのペースで投稿出来ればいいと思っています。 文章力もないこんな私ですが、少しでも読んでいただければうれしい限りでございます。そのほか、「ここをこうしたらいい」などのメッセージやコメントをいだだければ私としても大変参考になりますし、幸せでございます。初めて投稿する小説ですが、よろしくお願いします。(R15や残酷な描写というのはもしかしたら・・・ということで一応指定しております。この物語はフィクションです。)
生活一日目
時計を見ると、昼の1時を回っていた。
小鳥たちが元気に泣いている。
一般人にとって今の時間帯は昼食を食べている時間だろう・・・。
俺は布団から出てまっすぐパソコンがある机の方へと歩き出す。
イスに座る。
もう何度目だろうか・・・このイスに座って三年は経つだろうか・・・
毎日同じことの繰り返し。
もうこれでは、寝る・起きる・食べる・パソコンをいじるといったこの四つの動作だけで生きていけるのではないかと思う。
俺がいつもパソコンでやっていることと言えば、ゲームくらいだ。
他のことはあまりしない。
最近のネットゲームはすごい。
顔も名前も知らない全国の人たちと一緒にゲームが出来るといったことができる。
ネットゲームを開発した人は尊敬してしまうくらいだ。
ネットゲームにはまだ驚くべき機能があって、例えば俺がやっているネットゲーム「デストロイ・オンライン」というのは、リアル金を課金することによって高いアイテムや強い武器、強い装備などが購入できる。
そんなことをしてなんになるのか・・・
正直、俺にも理解できない。
このネットゲームと出会ったのは、三年前のこと・・・話を聞いてくれるとうれしい限りだ。
・・・・・・
18歳になった俺は高校卒業とともに一般の大学の入試を受けて見事合格し、入学した。
県内でも有名な大学で人気も高かった。
高校でも俺は学歴優秀だった記憶がある。
学年でもトップ10の中には紛れ込んでいたに違いない。
運動の方はというとこれも驚きだが、中学ではバスケ、高校ではサッカーをやっていた。
勉強のようにうまくはいかなかったが、それなりの成果はあったと思う。
友人関係も割と良かったと思う。
女子と話すのが苦手だった覚えはある。
正直、女子という生き物はわからない。
男と違うものはたくさんあるが、なにか大きな壁がある。
その壁がなんなのか俺は知らないし興味はない。
そんなことを調べようとどうにもならないからである。
さておき、一人暮らしを始めた俺は毎日がエンジョイライフだった・・・
大学に通い始めて一年が過ぎたある夏のことだった。
文系学部を選択した俺にもたくさんの友人ができた。
その中でも特に親友と呼べるやつが一人いた。
名は岡本駿という。
駿はよくファミレスにいったり、カラオケ、飲み会などをよくしていた。
そこである日、駿が家に遊びに来て何やらゲームサイトらしきものを俺に教えてくれた。
それがあの、「デストロイ・オンライン」
そのゲームを始めてから、特徴、楽しみ方をオンラインの中で駿に学び、週に一回のペースが二回、三回、毎日とどんどん日に日に日数が増え、楽しんでいった。
もちろん始めた頃は一日2時間くらいのペースでログインしていた。
いつのころかわからない。
自分でも知らないうちに学校にも行かず、バイトも行かず、ただゲームの世界へと入っていった。
気がつけば三年・・・
なんとでもいえ。
俺はニートだ。
ある種、ひきこもりなのかもしれない。
駿は今もなお、学校に通い続け、ログインしているらしい。
最近はリアルで会っていない。
ゲームの中で会えるからな。
かくしてこれが俺のニート生活の理由だ。
長話も疲れて腹が減った・・・
何か食べるものはないか、適当にそこら辺を物色する。
コンビニのビニール袋から半分飲みかけのお茶とおにぎりを発見。
当然、賞味期限はキレている。
だが、俺は食す。
賞味期限だがなんだろうが食えるものは腹にぶち込むのが俺のモットーだ。
よく駅前にホームレスを見かけるが、ホームレスは、なんでも食べる。
ネズミだろうがなんだろうが胃で消化できるものなら何でも食うのがモットー・・・らしい。
よく親父が仕事先のゴミ捨て場で生肉を食っていたホームレスの話を聞いたことがある。
そういえば、俺の両親の話をしていなかったな。
両親の話をしよう。
母親は俺が中学卒業後に病で病死。やさしかったお袋の顔は今でも覚えている。
わるいな、お袋・・・俺はこんなのだけど許してくれよな。
父親はというと、今どこにいるのかさえ、わからない。
生きているのか死んでいるのかさえもな。
母親が死んで高校卒業までは世話をしてくれたが、大学に入ってからは連絡すらつかねえ。
それでも親父には感謝してる。お袋が死んでずっと幼い俺を育ててくれたからな。
今、何してようが関係ない。
両親の話はこんなところだ。
あまり長々話すことではないからな。
さて、そろそろゲームの世界に入るとしようか。