14話
大きな円形のテーブルが鎮座する広々としたリビングへ、クリスとアイナは足を踏み入れました。
そこで二人を待っていたのは、家主のブライトと、見慣れない二人組の男たちでした。
一人は、ヨレヨレのコートを羽織った、もじゃもじゃ頭の男です。
一見すると、ただの冴えない中年男のようにも見えます。ですが、その奥に宿る鋭い眼光は、彼が数多の修羅場を潜り抜けてきた只者ではない人物であることを、無言で物語っていました。
そしてもう一人は、室内であるにもかかわらず、キャスケット帽を深くかぶったままの、かなり細身の男でした。
「二人とも、待っていたよ」
ブライトは、いつものように柔らかい笑みを浮かべて二人を迎えました。
「紹介するよ。こちらはレードン警部、そしてこちらは警部の手伝いをしているサウワーさんだ」
紹介を受けると、二人の男はそれぞれ短く頭を下げました。もじゃもじゃ頭でコート姿の男がレードン、そしてキャスケットをかぶった細身の男がサウワーです。
「警部ということは……警察の方ですか?」
アイナが少し緊張した面持ちで尋ねました。
「そういうことだ。とりあえず座りなさい」
ブライトに促されるまま、クリスとアイナは空いている椅子へと腰を下ろしました。
昨夜の温かな家庭料理の場とは打って変わり、リビングにはどこかぴりりとした、事件の真相へと迫る緊張感が漂い始めていました。
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