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第17.5話 ライバルに息子が生まれた!

ご覧いただきありがとうございます!

現代の極道のお嬢サツキが奈良時代の姫・光明子に転生し、チート《つぶやいたことが現実になる》で歴史をぶっ壊す物語。

ただし、チートで歴史を変えることはできません。

権力、恋、仏教、陰謀、すべてをオラオラで乗り越えます!

歴史に忠実×成り上がり×極道流処世術――どうぞ最後までお楽しみください!

◆◆

18話19話を既に読んでくださっている方々にお詫びがあります。今回のエピソードは17話の後に投稿すべき内容です。作者がうっかりしていたため、今になりました。数日後に、エピソードを正しい場所に入れ替えます。


本当に申し訳ありません。今後、このようなことがないように気をつけていきます。藤原四兄弟がまだ生きているという設定でお読みください。

◆◆



兄たちは、次々と娘を入内させていった。

南殿には武智麻呂むちまろの娘。

北殿には房前ふささきの娘。


「光明子を支えさせるためだ。気にするな」

そう言うけど、あたしには分かっていた。

――それだけじゃない。


基皇子もといおうじを失った今、宮中では新しい親王の誕生が待たれていた。

そして、藤原一族の娘たちが帝に仕えることで、権力の糸をがっちり握ろうとしているのだ。


南殿も北殿も、あたしにとっては可愛い姪っ子たち。

不比等邸で一緒に琴を習った仲だ。

今は――あたしを囲むように、藤原の影が濃くなっている。


そんな折、信じられない知らせが届いた。


親王、誕生――!?


「うそでしょ!?」

思わず声が漏れた。


ダーリン・聖武天皇は、あたしに夢中だと思っていた。

なのに、子をもうけたのは――県犬養広刀自あがたいぬかいのひろとじ


兄たちの顔色が一気に変わった。

藤原四兄弟が緊急会議を開く。


「このままでは、県犬養の産んだ親王が皇太子になる」

「それは、我らの家にとって危険だ」


兄たちの言葉には、焦りと打算が入り混じっていた。


「光明子を再度皇后に推薦する」

――その結論が出たのは、わずか一夜のうち。


そして、あたしが皇后になれば、

あたしの産んだ阿倍内親王あべのないしんのう――女の子を皇太子に据えるべきだ、と兄たちは主張した。


「県犬養の産んだ安積親王あさかしんのうではいけない。

皇太子、そして未来の天皇は、不比等の血を継ぐ者でなければならぬ」


兄たちは言い切った。

「それが世のためなのだ。他の家の血が皇位に入れば、争いが生まれる。不比等の娘の子こそが、この国を安定させる」


あたしの胸の奥が、ひやりとした。

世のため――なんて綺麗事だ。

兄たちが守りたいのは、官位に決まっている。


それでも、あたしは推薦された。

前回は長屋王が反対して潰れた話が、今度は通る。

だって、長屋王はもういないから。

兄たちが謀って殺したから。


「光明子を皇后とす」

正式に閣議で決定された。


喜びに沸く兄たち。

あたしの娘・安倍内親王あべのないしんのうは、皇太子に仮予約されたも同然。


祝いの品が次々と届く。

「皇后さま、おめでとうございます」


……なのに、心は空っぽだった。


あたしは、祝意の品を見つめながら、

県犬養の産んだ親王の泣き声を聞いていた。


ダーリンはその産後の見舞いに出かけている。

侍女たちが慌ただしく動き回る音。

冷たい風が、あたしの袖を揺らす。


――寂しい。


こんな気持ちで、皇后になっていいの?


兄たちは確かに勝利した。

でも、あたしは負けた気がしてならなかった。


長屋王を討ったあの日から、

反対者は誰もいない。

いや、誰も逆らえない。

反対したら――殺される。


そんな世界で、あたしは「皇后」になった。


これが、望んだ未来なの?

違う。絶対に違う。


あたしは名ばかりの皇后なんかじゃ終わらない。

政治の駒として立てられただけの飾りじゃない。


あたしは、聖武天皇と並び、

この国を救うための真の皇后になる。


泣いてなんかいられない。


――名だけの皇后じゃ、満足できない。

あたしは、名実ともに「光明皇后」になるんだ。

最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます!

いかがでしたか?

時代を越えても通じる女の強さ。

どんな時代でも、あたしたちは自分の信じる正義で生きていける。


そんな想いを込めて書きました。

感想をいただけるとすごく励みになります。

次回もどうぞお楽しみに!



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歴史部門:なろう日間2位 週間2位 月間2位 四半期2位 (1位はとれない)

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