3話 腐女子ですが、なにか? (3) ~楓目線~
今回は、1話と同じくらい楓がかなり暴走してるんで、
あらかじめご了承下さい。
私は腐女子だ。
いきなりなんだよと思うだろーけど、
言います。
腐女子ですが、何か?
ハイ、今イラっときた人ー、
正しいです。
共感した人ー、
もっと正しいです。
何も思わなかった冷めてる人は・・・
正座1時間ー。
とにかくまあ、腐女子なので、
毎日男子たちをいじるのが
日課だ。
今まで男子にした事はたくさんある。
実六くんの飲んでたお茶を
英斗くんに飲ませたり、
実六くんと向かい合ってる英斗くんの背中を
押し、実六くんを押し倒させた事だってある。
本当はもっとすごい事をしたいなと思っているが、
流石に、あの薬を飲ませるのh・・・っと、失礼。
今のは忘れて下さい☆
そうして、今日も男子をいじっていた。
そしたらいつの間にか、クラスのみんなが
集まってた。
「あー、そういえばさぁ、今日新しい先生が
ウチのクラスに来るんだよねー。」
祐美がはっとしたように言う。
そういえば、誰かがそんなコト言ってたっけ・・・?
「あ、何か思い出した。男だったらいーなー、
いじりがいあるし~
若いとなおさらいいんだけど・・・」
「うんうん、だよねっ!!」
やはり、祐美も同じ考えのようだ。
「つーかさ、朝のHRもうそろそろ
始まんじゃね?
早く行かねーと、サボったコトに
なるかもだぜ?」
近くの会議室みたいな部屋に
かかっている時計を見ながら、ウサが言う。
「「え、マジ?やばっ!!」」
こういう時も、私と祐美はハモる。
そして、一斉にクラスへと走っていく。
ただ一人、蒼くんだけはアリスとウサに
引っぱられながら行く。
やっとクラスについた。
どうやら、まだ新しい先生は
来ていないようだ。
みんな、急いで自分の席へ戻る。
っていっても、真面目にキチンと
座っているのは実六くんだけだ。
あとは、私と祐美はペラペラ話してるし、
英斗くんは机に足を上げてるし、
蒼くんはなんかブツブツ言ってるし、
アリスには相変わらず動物たちが集まり、
ウサはやってきた鳥などの頭をなでていて、
チシャはマイ枕を取り出し、あっという間に寝始めた。
・・・そして、ガラガラと扉の開く音がした。