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(完結)男二人、ヤマアラシのジレンマ故に  作者: たろう


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27/77

27 ⭐︎

目が覚めた。夢は見なかったような気がする。


うーんと、伸びをしようとして、そこで俺は自分の体に何かがまきついているのに気づいた。


アルベルトの腕だった。


彼自身はまだぐっすり眠っていて、小さく寝息を立てている。アルベルトの匂いがする。


俺は俺に抱き着いて眠る男のせいで身動きができないまま、ベッドの中でじっとしていた。きっと幸せな夢をみているだろう彼の眠りを妨げたくは無かった。彼の見る夢が幸せな夢であって欲しかった。


俺はただアルベルトのぬくもりを全身に感じていた。誰かに抱きしめてもらうのは、院長先生が最初で最後だった。人の体温がこんなにも心地よいものだとは知らなかった。人の腕が生むこの窮屈さがこんなにも俺の心を満たすのだとは知らなかった。


やけに静かだ。何時だろうか。昨夜遅くに寝入ったような気がするから、もしかしたら昼近く、或いはもう昼になってしまっているかもしれない。


時計がサイドテーブルにあったはずだけれど、俺の背後にある。振り返ったりしたら、きっと起こしてしまうと思うと、時間を見るのはあきらめるしかなかった。


仕方ないので、俺は向かい合って眠っているアルベルトの顔を見ようとしたけれど、薄暗い部屋では識別することができなかった。分厚いカーテンは太陽の光を完全に遮断していて、部屋の中は暗かったからだ。いや、完全な暗闇というわけではなくて、カーテンの隙間から辛うじて日差しが部屋に入り込んでいる。日が高くないのか、曇りなのか、日差しは薄ぼんやりとしている。


夜つけっぱなしだった灯はもう消えてしまっていた。


そのカーテンからの細い光が微かにベッドやサイドテーブルやアルベルトの輪郭を浮き上がらせている。しかし、逆光になっているせいでアルベルトの顔は暗闇に沈んだままだった。


俺はアルベルトの顔がある辺りを見つめていた。何故だか、それだけで満たされたような気がした。


目が覚めたとき、誰かが同じベッドの中にいるという経験は俺にとって初めてのことだなぁとふと思った。


柄にもなく、今までの自分を振り返ってみる。


学園で出会ってからアルベルトのおかげで、良くも悪くも、俺は色々な経験を重ねて来た。


こうして色々な初めてをこれからも、彼と重ねていくことができるだろうか。


そんなことを思った。


下らない想像だった。





そうやって長いことぼんやりしていると、不意に部屋の扉がノックされた。次いで外から声を掛けられた。その声はアルベルトを呼んでいる。


俺は一気に血の気が引いていくのを感じた。まずい。こんな状況を見られたら、俺はどう言い訳をしたらいいんだ。


というか、俺が王子となんやかんやしてしまって、そのことで俺は罰されたりしないだろうかと不安になってきた。どんな罪に当たるのかは不明だが、この状況は世間一般に見て普通じゃなかった。


早く服を着ないと!せめて下着だけでも……!


頭が一気に回転を始める。焦りが徐々に膨らんでいく。


ベッドで男が二人、真っ裸のところを目撃されたら、言い訳のしようがない。それだけは避けなければ。アルベルトの名誉のためにも!


俺は息をひそめて、気配を察知されないように試みた。起きていると気づかれたら、誰かがこの部屋に入ってくるかもしれない。


誰かは知らないが、もし入ってきて俺たちを発見でもしたら、卒倒して倒れるんじゃないだろうか。それはまずい。卒倒したいのは俺の方だ。


俺は、入室してきた使用人が叫び声を上げ、それを聞きつけた人々が集まる様を想像して震えた。やばいやばいやばい。


ベッドの上から身動きのできないまま、必死に目だけを動かして服と下着を探す。駄目だ、見えない。ついで俺は動かせる腕をベッドに這わせて、脱ぎ捨てた衣服を指先の感触だけで探す。無い!くそ!


ええい、どこへ行ったんだ、俺のパンツ!アルベルトめ、どこへ投げ捨てた!慣れているのならこういうことを見越して、分かりやすい場所に服をまとめておいておいてくれたらよかったのに!


それに優しくするって言うのも嘘だった!


もうやめようって言ったのに聞き入れなかった!


俺はすっかり慌ててしまって、全然関係のない昨夜のことで、隣で幸せそうに眠る男に八つ当たりをしていた。


俺はそれから衣類を探すのを諦めると、じっと扉の向こうに耳を澄ませた。どうやら、ノックしてきた人物は俺たちを、というかアルベルトが眠っているのを無理に起こすつもりはないようだった。気配の主は、それ以上扉をノックしたりはしなかった。


俺は念のためさらにしばらく時間を置いて、もう大丈夫だと見切りをつけた段になって、アルベルトを叩き起こした。


アルベルトは寝ぼけているのかなんなのか、彼の両腕から逃れた俺を再びシーツの中に引っ張り込んだ。


よせやめろこら。


彼の手が怪しく動いている。それは、俺の上半身から下半身に向けて進軍を開始していた。


そうはさせてなるものかと、俺はアルベルトのすけべな手を掴んで抵抗する。すると今度は俺の手を掴み返して、自分の背中に俺の手が彼の体に抱き着く形へ持っていこうとする。俺はそれを察知して手を引っ込めた。


アルベルトがくすくすと笑っている。こっちは笑いごとじゃないんだよ!


「おい起きろアルベルト!やばいぞ」


しかし俺の言葉は無視された。


暗闇の中で、アルベルトが大きな体で俺の体に覆いかぶさるような態勢をとる。自分の体の下に俺を閉じ込めたことに満足したような声をあげると、俺の額や首筋や唇にキスを繰り返した。


おいやめろ。俺は無言で抵抗したが効果は無かった。


「そんなことをしてる場合じゃないんだって!」

「キース?なんだか機嫌が悪い?どうしたんだい?」

「機嫌が良い悪いじゃないんだよ。ついさっき人が来たんだ。これ以上寝室に籠っているのはまずいって」

「今何時?」

「お前が覆いかぶさっているせいで時計が見えない」


もぞもぞ動いてアルベルトがシーツから顔をだした。


「昼だ」

「昼!あぁやっぱり!お前が昨日遅くまで何度も何度もやるからだぞ」

「気持ち良くなかった?」

「そういうことじゃなくてだな。時間が」

「時間?」

「急いで起きないと」

「どうして?」

「人が来る」

「問題ないよ」


そういって再びシーツをかぶる。


「いや、あるだろ……。こら、アルベルト、やめろ」

「何を?」


くそ。俺を馬鹿にしてるな。俺の体のあちこちにキスする音がする。絶対わざとやってる。断言できる。


「今やろうとしてることだよ。世間一般の常識に照らして、男二人でまっぱでベッドにいたらまずいって言ってんの!俺は!」

「君から誘ってきたのに?」


ぐっと言葉に詰まる。


「昨日の僕は君を無事に何事もないまま帰してあげるつもりだったんだけど」

「いや……」

「昨日の素直な君はどこへ行ってしまったのか。事が済んだら僕は用済みだった?」

「……わかった。悪かった」


アルベルトがまたくすくす笑った。


「それに、ばれたとしても、誰も気にしないよ」

「そんなわけないだろ……。俺は気にするんだ!」

「何故」

「恥ずかしいだろう」

「あんなに恥ずかしいことをしたのに?」

「お前ぶん殴るぞ」


またくすくすとアルベルトが笑った。本当に楽しいという調子の笑い声だった。こいつ絶対に俺を揶揄って楽しんでるな。


「それは不敬罪だよ」

「俺は罪に問われてもかまわない!」

「ごめんごめん」

「本当に起きないとダメだ、アルベルト。こんなところ見られたら、使用人なのかお前の従僕なのか側近なのかは知らないけれど、彼らが卒倒してしまう」

「そんなことはないと思うけど」

「王家のスキャンダルになる」

「ならないって」

「どうしてわかる」

「そういう雇用契約だから。職場の出来事は外では漏らしませんっていう、そういう教育がなされているし、信頼できる人間しかここには近づかないよ」

「そうなの、か?」

「そう。安心した?」


アルベルトが俺を抱きしめた。


「いや、まて。ちょっと!当たってる当たってる!」

「当ててるんだけど」

「もう昼だから。駄目だって!人間は規則正しい生活をしないといけないんだ。姦淫は罪だって教会で言ってる!昼間からこんなんじゃ、俺は、俺は……!」

「起きたら昼だったんだから仕方ないと諦めよう。君だって寝坊しちゃったんだし。ね?たまにはのんびり寝て昼間にごろごろするような怠惰な生活があってもいいんじゃないかい、キース?それに、今日は君のために一日休みにしようって決めてるんだよ、僕は。さぁ続きを……」

「寝坊したのはお前が何回もするからだろう!俺はやめようって言った!何度も!」


俺はつい大きな声を出してしまった。


「ごめん」


俺の必死な言葉にアルベルトが神妙な顔をして謝ってきた。


「そんなに嫌がるとは思わなくて。ごめん」


俺の目をまっすぐにみながら言う。


「君を嫌な気持ちにしたかったわけじゃないんだ。本当だ。ちょっとこう、制御が効かなくて。申し訳なかった。何も君を怒らせたかったわけじゃないんだ。その、なんだ、まさかこんなことになるとは昨日まで思ってなくて。いや、いつかは君を振り向かせたいとは思ってたんだけど、まさかその日が唐突にやってくるとは思ってなくて。それに君が可愛いからつい」

「やめろやめろ。その歯が浮くようなセリフを俺に言うのはやめてくれ、恥ずかしいから!」

「ごめん。絶対に無理だと思ってたから、現実味が無くて。つい調子に乗ってしまったんだ」


この男、意外と素直に謝ってくるんだよな。そのせいでこっちもなんだかそれ以上文句が言えなくなる。


「仲直りをしよう」


そう目の前の男が言った。


「わかった」


俺は素直に答えた。何も本気で彼を拒絶したかったわけじゃなかったから。節度ある付き合いをできればそれでいいんだ。でも、節度ってどの程度なんだろう?


いやいや、今はそんなことどうでもいい。


俺は頭の中でバカみたいなことを考えていた。そんなことを知りようもないアルベルトが、俺が肯定の返事したのを聞いて安心したように笑うと、とうとうベッドに起き上がった。やっと魔の手から解放されて俺は人心地つく。


彼はベッドから降りてすたすたと窓の方へ行くと、カーテンを開け放った。


眩しさに俺は目を細める。


アルベルトの体が雲間から届く薄光の中に浮かび上がっている。曇りで残念だねと言いながら王子が俺の方に振り向いた。


俺はできるだけ下腹部のあたりを見ないようにして、さっきまでよりはずっと明るくなった部屋で、散乱している昨夜の残滓の中に自分の服があるのを見つけた。


「体調はどう?キース」


アルベルトが俺の前に立つ。


「体調?別にどうも」

「痛いところとかは?初めてで無理をさせたから」

「あー、いや、たぶん大丈夫だと思う。ちょっとわかんないけど。てか、汗流したい……」

「そうだね。僕もだ」


俺は目の前に立つアルベルトの、主張してくるそれから目を逸らす。


「どうしたの?」


アルベルトが首を傾げる。


「いや別に……」


俺はベッドから降りて下着を手に取る。アルベルトの分も拾って彼に向かって投げる。


さらにシャツとズボンを見つけて拾い上げる。皴になってないかな……。あぁだめそう。


アルベルトがパンツを持ったまま俺の傍に立つ。


いやなんでこっち来るんだよ。


俺はそっちは見ないようにして、アルベルトの服を拾ってやる。こっちも皴になってる……。ため息しかでない。


「ねぇ」

「うん」


アルベルトがのんびりと俺に声をかけてきた。俺は丁度彼に背を向けてパンツに自分の足を通そうとするところだった。


「どうしたの?」


俺の行動を訝しがるアルベルトが言った。


「別に……」

「僕何かした?」

「別に……」


俺はパンツを穿きながら不自然にならないように体の向きを変えた。するとまた全裸のアルベルトが俺の前へ回り込んだ。こいつは何なんだ。はよパンツを穿け!


「キース」


シャツを手に取って、俺はまた体の向きを変えた。すると、また俺の目の前に立つ。


「キース」


意味深な声音で呼ばれて、いらいらが募る。


「キース」

「俺の前に立たないでください」

「どうして?」

「目についちゃうので」

「何が?」

「それですよ」

「それ?」

「股の間で元気に主張してるそれですよ」

「寝起きだから仕方ないよ」

「それはそうですけど」

「君のも元気そうだけど」

「俺のはいいんです」

「そう?」

「はやく服を着てください」


そう言った途端シャツを着ている俺の背後に回り込んで俺のケツに自分のそれを押し付けてきた。そうして、俺の耳元で言う。


「見せてるんだよ」

「ぶん殴っていいかなぁ?」


とうとう俺が叫ぶと、アルベルトが可笑しそうに笑った


いや、アルベルトってこういうヤツなんだっけ?


俺は王子に対する認識を改めることにした。


それから俺の着替えが終わったころに、アルベルトが人を呼んだ。なんとアルベルトはやってきた人物に全裸で応対していた!信じられん……。どういう生活をしていれば、人前に全裸で出ていけるんだ……?


俺はしっかりと軍服を着こんで、昨夜は何もありませんでしたよという体を装った。皴のついた服装で、いかほどの説得力が生まれるのか、人生経験の乏しい俺には分からなかったが。


その後王子の指示で浴室の準備がなされ、俺たちは別々にシャワーを浴びた。


何の感情も見せない使用人に案内されてシャワー室に行き、それが済むとまたアルベルトの部屋に戻った。部屋には既に食事が用意されていた。


俺はアルベルトと二人で遅い昼食を摂っていたが、どうみても怪しい俺なのに、誰からも何も言われなかった。誰からも何も言われないがゆえに、逆に居たたまれない気持ちがした。


食事中にアルベルトの専属だという従僕も紹介してもらった。俺は断ったのだけれど、どうしてもと請われて挨拶を交わした。すごく有能そうな男で、クリストフ・ヘルムホルツと名乗った。


彼の無垢な笑顔に、俺は申し訳なくて消えてしまいたかった。目の前にいる男は第一王子を正しい道から踏み外させた張本人だと彼が知ったらどうなるだろうかと、そんなことが心配だった。


「そういえば、キースの着替えが必要だな」

「あぁ、着替えをもってきてなくて。下着は替えをもらったんだけどさ。二日同じ軍服を着てるのは不潔だったよな。ごめん」

「いや、引き留めたのはこっちだから気にしないでいい。それより着替えをどうにかしないと。クリストフに手配してもらおう」

「あぁ、いいよいいよ。どうせもう少ししたらホテルに戻るから」

「そうなのかい?」

「うん。マティウス中隊長に、えっと、俺の上司なんだけど、その人に昨日のお礼や外泊してしまったことを説明しないとまずいだろ?」

「それはそうだね」


彼が言葉を切った。


「もちろん、その後君はここに戻ってくるだろう?」

「あー……、迷惑でないのなら」

「迷惑なわけがない。そうだ。馬車を出すからそれで行くと良いよ。帰りもそれに乗ればいい」

「でも、すぐ近くだぞ?」

「いいから。甘えておけ」

「ありがとう」

「何時に出る?」

「うん、そうだなぁ。食事が終わったら出ようかな。着替えや荷物をとって戻ってくるよ」

「わかった。クリストフ、馬車の手配を頼む」

「承知いたしました」

「お手数をおかけします」


俺が言うと、クリストフはとんでもないと言って頭を下げた。


「他に用事はあるか?」

「いや……。今のところは」


食事が終わって、俺は手配してもらった馬車に乗ってホテルへ戻った。さすがに王家の紋章入りというわけもなかった。それでも王宮にある馬車の中では比較的地味な、そしてそれでも道行く馬車よりはずっと立派な馬車に揺られて俺はホテルへ戻った。


ホテルに着くと運良くマティウス隊長は在室していた。もしいなかったら置手紙でも書いて残そうと思っていたので、運が良かった。俺は昨日の顛末をかいつまんで話した。俺がアルベルトと知り合いだと言うと、表情を変えずにそうかとだけ言った。殿下と久しぶりに会うのだから、手紙で知らせてくれれば休暇を延長してもいいとまで言ってくれた。


それから、しばらく隊長と雑談したあと、ホテルをチェックアウトしてアルベルトの元へ戻った。


戻ると、アルベルトは用事で出かけていた。俺はクリストフが用意してくれた午後のお茶を飲んで、彼の帰りを待った。


夕食前にアルベルトが戻ってきた。俺はいつもの軍服に着替えて彼を出迎えた。


彼は俺の普通の軍服姿にいたく感激して大騒ぎになった。こんなもので喜んでもらえるならいくらでも見せようと思った。


それから一緒に部屋で夕食を食べた。二人きりの食事は途中まで和やかに進んでいた。


「この後一緒に風呂でも入らないか、キース」


突然彼が変なことを言うまでは。思いがけない言葉に俺は、口に含んでいたビールを吹き出した。


クリストフが驚き慌ててナプキンを持ってくる。


何てことを言うんだ、こいつは!


俺は恐る恐るクリストフを見たが、彼は全く顔色を変えずに側に控えている。すごい。俺だったら絶対にそんな平静は装えない。


「いいじゃないか。何をいまさら恥ずかしがる必要が?」


俺の表情から俺の考えを読み取って、爆弾発言の張本人が事も無げに言う。


「お前には羞恥心とか他人への配慮とか恥じらいといったものは無いのか……」


俺は受け取ったナプキンで口周りを拭きながら言う。


「恥ずかしい姿を見せ合った仲じゃないか」

「えぇ……」

「クリストフ、頼む」

「かしこまりました」

「それと、風呂上りに酒の準備をしたら、今日は上がって構わない」

「はい」

「俺は了承していないぞ」

「キース、何事も経験だよ?」

「えぇ……」


クリストフはその内心を窺わせぬ完璧な仕事ぶりを見せた。俺らはすぐに用意の整った浴室へ案内された。なんやかんやのやりとりがあって、やっと解放されて風呂から戻ると、完璧に酒やグラスなどの準備が完了していた。


今日はウィスキーにしたのだが、昨日のワインに引き続きやっぱり美味しかった。さすが王子様。最高の品を揃えてるぜ。


ほろ酔いで気分が良くなったあたりで、これ以上は寝てしまうから駄目だとアルベルトにグラスを取り上げられた。俺の寝落ち作戦はみごとに失敗に終わってしまった。ほろ酔いのまま俺は寝室に引っ張り込まれた。力づくだった。


今夜は別々の部屋で寝ようという俺の提案はもちろん却下された。


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