第2% 100%の動き
前書きって何かくかわかんない人←
なに書くんでしょうか・・?
あらすじ?あぁ~・・あとでしらべよっ
あぁ…。
怠い。果てしなく。
戦争は終わった。
昔のことか…
戦友は今何をしているだろうか?
死んだ者は今なにを見ているだろうか?
死んだ者のことは、生き抜いてしまった俺にはわからないし、戦友のことも放浪
者たる俺にはわからない。
いつか手紙を書こう書こうと思いはするが、中々かけない。
今さらなんの話をする?戦争の激しさでも笑い話にするか?
向こうには家庭がある。ない者も幸せだろう。
それをほじくり返して何になる?
俺は歩く。
果てなく歩く。
しかし止まった。
途中で止まった。
何もかもが嫌になった。世界の全てに嫌気がさした。
死んで死者にでも逢いに行くかとも考えた。
しかし、彼等は俺を敬遠するだろう。
戦場の英雄は、化け物なのだから。
それがいくら戦友であろうと、そして彼等はこう思うだろう。
命がいらないなら、始めっから生き残るな。と。彼は独り空を見る。
薄紫の空が瑠璃色に変わるか変わらないかの境目に彼は立つ。
まるで黄昏のように。
彼の存在は黄昏そのものだった。
「召喚魔は二度としねぇ…。今から選択科目外すわ。」
机に突っ伏し死体のような顔をしている梓がポツリと呟いた。
それを隣にいた秀人が気味悪気に見る。
「あれは無しだろ…………無し無し…絶対無しだ。」
「おまっ、ドラゴンなんて召喚しといてよく言うよ。」
「お前に何がわかるってんだ………。」
「75%も最高じゃねぇか。」
「ファイアも失敗する確率があるんだぞ?」
「まずつかわねぇよ…基本魔法なんてよ。」
はぁ~。
ため息を付くしかないだろう。
成功したのは単純に嬉しいが、魔王のペットなんかいらないよ…。
「次…何だっけ?」
と梓は声を搾り出した。魔王のペット…堪えるわ…。
次は~、と黒澤は前に張ってある時間割りを見る。
「ん、次は高級魔法だ。」
「…………。」
高級魔法とは、魔法陣を二つ必要とし、「詠唱」「魔力」が重要で、最低三回の
アクションをしなければ発動できないという高度な魔法のことだ。故に梓の成功
率は0%。
やりたくねぇ…。
けだるい…。
どういうわけか、続けて75%は前の75%とたされ、100と引かれる。
「ぅぅぅぅううううぅぅぅうぅうううぅううぅ。」
…………決めた。
科目かえよっ。
「高級魔法とは、練習してできるようになるものではありません。」
金髪眼鏡の花田遊馬さん(175歳)の授業が始まった。
「かえねぇのな科目。」隣に座っている秀人が言った。
かえられるはずがない。魔導師になるには、高級魔法の単位をとる必要があるか
らだ。
「祈祷師とか…楽かな?」
「どうだろうな」
半ば理解不能なルーンを黒板に書きまくっている先生は、書く手を止めてコチラ
を見た。
ニコリッ。
(「きめっ…」)
あれ?という顔を先生はしたあと、またしてもニコリッ。
(「なんだあの人…」)
え?とか、う?とか声だしながらもう一回ニコリッ。
(「きめぇよ…」)
しかし今度は
あ、あぁ~
と妙に納得した表情を浮かべた。
(「なにこの人…」)
「梓…」
びくっ!と梓は右を見た。
「なんだよ」
と梓は小声で返す。
「お前が今、「こいつきめぇ」とか思えたのは俺のおかげだぞ。」
「は?」
秀人は淡々と続けた。
「先生はさっき、俺らに魔法をかけようとしてきてたんだ。」
魔法………?
そのわりには軌跡も何も見えなかった。
本来 魔法とは、軌跡を青い光りでかくものなのだ。
その軌跡が見えなかった。
「あの先生の魔法は強力だって噂だからな。」
強力な魔法…?
強さに応じて軌跡が消えていくなんて聞いたことないぞ。
「コントロール…嫌な魔法かけようとしてきやがるぜ。」
コントロール…催眠術か。
催眠術の場合、相手の目自体が魔法となるので軌跡をえがくことはない。しかし
、どうやって防いだんだ?
向こうは呪いだ。
本気でやられれば一生解けることはないだろう。
ニヤリと秀人は笑う。
「二人魔法をなめるなよ。」
ダブルマジックとは、一人の魔力を、違う一人が使って放つ魔法のことだ。
さっきの場合、秀人が梓の魔力を使って魔法を放ったのだ。
それは三十年前に起きた、世界の戦争。
ウィザードと、ソルジャーの戦争。
貴族と平民の戦争。
革命戦争。
ウィザードは、圧倒的な勝利をソルジャーに突き付けた。
ウィザード側の被害者、僅か42人。
ソルジャー側の被害者数不明。
平民は、何を望んでいたのか?
平和か…?否、平和はすでにあった。
では何だ?
答えはいたってシンプルなもの。
「名誉」だ。
遥か昔のことだ、この島国は切れ味が良い、それは魔法が発達した今でも作るこ
とは難しい刃を腰に下げたソルジャーがいたという。
そのソルジャーが確実にもっていたもの「力」「名誉」。
ソルジャーは戦いに飢える。
ソルジャーは名誉を欲す。
ソルジャーは、平和を愛してはいなかった。
「人は単純だ。俺は単純な人の闘いに巻き込まれた哀れな人だ。」
男の背には身の丈ほどある大剣がずっしりと身を納めていた。
輝く金色の髪が、髪の先端が風にゆられ剣の柄に触れる。
刹那、剣が動いた。
剣はまるで血に餓えているのかのように、ゾワゾワと動く。
幻剣。
幻獣の全てを使って作る剣のことだ。
男は見つめる。
瑠璃色に染まった空を見つめる。
もうじき来る、新たな主を待つために。
男は見つめる。
空を見つめる。
「秀人、一緒に魔導師にならないか?」
本日何回目かわからぬ問い。
そして、これまた何回目かわからない返事。
「無理。俺は魔導裁判官になりてぇんだ。」
はぁ~と梓はため息をついた。
ダブルマジックさえあれば、75%は関係なくなるのに…。
違う相方さがすかな…と梓は遠くを見つめた。
梓の体質(成功率75%)のせいなのか否かはわからないが、梓をよく思っている
奴はあまりいないのだ。
入学当初は、よく寮の部屋を荒らされたものだ。今は昔のできごとだ。
「ところで梓」
男子寮に行く途中の道。魔法光で照らされた道はどこか気味が悪かった。だから
梓的には早く帰りたかったのだが
「下行かないか?」
と秀人は指を下にさして言った。
下って…
アンダーグラウンド。
色々ある地下の国。
この学校からでも地下に行けるらしいが、定かではない。
色々あるが色々いる。
「確か、アンダーグラウンドには吸血鬼がいたは………」
「道歩いてて、刺されました。並の確率だよ。」言い切る前に秀人がいった。
確かにそうだろうけど………。
「まぁ、来たくなければ来なくていいよ。来たかったら相田の部屋にすぐきな。
」
じゃぁな。と秀人は梓に手を振ってジャンプ(空間移動)していった。
「アンダーグラウンドか………」
無法者の国。
あんまいい噂は聞かないけど、品はそれなりらしい。
「ちょうど、魔道具が欲しかったんだよな~。」行くかな。
結局行くことにした。
地下の国、アンダーグラウンドへ。
「黄昏の兵士…か。」
それは闇そのものだった。
暗く、黒く、終わりがないような黒さがそこには広がっている。
男は戦慄した。
そして思った“殺したい”と。
だからこそ、俺が殺したいと思う価値がある奴こそ主に相応しい。
男は微笑し、膝をついて頭を下げた。
背中の剣が震えている………。
剣の素材は勇猛なドラゴンと、英知なペガサス。背中にも振動が伝わる。(「幻
剣がここまで震える“魔”か…。」)
「貴様は、俺に忠誠を誓うか?」
グニャンと闇が人の形を作る。
男は闇を見て再び笑った。
「誓うことはできない。」
「ふむ。」
顔はないのだが、心なしか闇が笑って見えた。 余裕ってことか。
男も笑う。“も”という表現はおかしいが、闇が笑っていると仮定して、だ。
男は笑う。
「殺されろ。お前は俺の力になる。」
「ほー。」
ニヤッ。
刹那、男は動いた。
地面を蹴り、闇に近づく。
(「餓えているか?相棒」)
すでに幻剣の震えは違う意味の震えに変わっていた。
武者震い。
そして、餓え。
背中の柄に触れると、男は一気に引き抜き、下にふりさげた。
闇は、きれた。
いや、喰われた。
剣がグググと唸りをあげ、嬉しそうに動く。
「なるほど…。」
しかし、闇はあった。
「誓おう。我が主。」
今度の闇は、確実に笑った。
「神に好かれし、100%の黄昏よ。」
「いいか?アンダーグラウンドの入口は、この学園の地下三回の男子トイレの三
番目だ。大をするところの右から数えて三番目だぞ?」
相田佳祐は、人差し指をたて説明をした。
三番目って…花子さんか太郎君か?
「なんでそんなところが入口なんだよ。」
と梓。
「さぁな」
と相田。
そして、また相田が
「準備ができてるなら今すぐいく。」
それに秀人と梓は互いを見てニヤリと笑い。
「「できてらぁ」」
とハモる。
相田もニヤリと笑って
「いざ、アンダーグラウンドへ!」
と凄いノリノリ。
正直 少し不安。
でも楽しい。
アンダーグラウンドの旅…。
「一応だけど、魔ントは羽織る、あとウィザーハット、あとは、」
と一回間を置いて。
「武器だ。」
一応いっておこう。
アンダーグラウンドは無法者の国。
今は、魔法使い殺しの吸血鬼が潜んでいるという。
梓はしらない。
相田と秀人の考えを。
彼らが企む愚かな考えを、梓は知らない。
二人は魔テレパシィで会話をしていた。
《梓がいれば、75%の確率で吸血鬼に会える、はず》と相田
【そして、50%の確率で吸血鬼を倒す。】と秀人
《賞金首は、50億ライカ》
【必ず、殺す。】
二人は一つの仮説を立てたのだ。
梓は、全てにおいて75%論が適用する。
負ける確率も75
勝つ確率も75
危険な賭けだが、魔法使いは恐れない。
何故なら、不可能を可能にすることが魔法なのだから。
今日は酷いめにあいました・・・。
昨日も酷いめにあいました・・・。
一昨日も酷いめにあいました・・・(泣
一話も二話?も見てくれた人、ありがとうございます。
初めてのかたもありがとうございます。
とりあえず、一字でも見てくれた貴方に感謝の気持ちを送りたいと思います。
「I love you」めちゃくちゃ愛してます。
いあ、嘘ですよ?嘘っていってもそういう意味じゃないですよ?
まぁ、次の話もいつか見てやってください。
お願いします。