表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

500文字の○○

るやてしろこ

作者: 井村吉定

左からではなく、右から読んでると……。

 私は占いが好きだ。朝のニュースの星座占いは必ず見るし、喫茶店に置いてあるおみくじも、ついつい100円を入れてしまう。


 占いは大抵外れる。当たってもこじつけとしか思えないなようなものばかり。


 だけど止められない。駅前で占い師を見かけると、占ってもらいたくなる。


 そのせいで毎月苦しい。小遣いだけじゃとても足りない。バイトをするにも部活で時間がない。


 そこで始めたのがコックリさんだった。簡単にできる上に、何よりお金もかからない。用意するは紙と硬貨だけ、占い中毒の私には丁度良かった。


 でも上手くいかなかった。友達と一緒に何回も試したのだけれど、硬貨は動き出す気配すらなかった。


 結局占いにはお金がかかるのか……。そう諦めていた時、友達から新しい占いを教えてもらった。


 やり方は簡単。鏡の前に4人で立ち、「見えないあなたの声を聞かせて下さい」と言う。そうすると幽霊からのメッセージが鏡に浮き上がるらしい。


『るやてしろこ』


 友達と試してみたら、本当に文字が浮かび上がった。


 メッセージの意味は分からなかったけれど、私は嬉しかった。コックリさんでは何も起こらなかったのだから。


 それなのに、友達の顔は青ざめていた。なんでだろう?

 

最後まで読んでいただきありがとうごさいました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 幽霊は戦前の人間かな
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ