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第18話 何だそれ!?/まさか!?

「「やったぁー!!」」


 怪人は倒した! あの爆発で跡形もなく粉砕された。それを確認できた私達は抱き合って大喜び! ふふふ! ゼクトと抱き合っちゃった!


「やった! やったぞ!」

「うん! うん! 私達やり遂げたのね!」


 誰か一緒に目標を達成する喜び、それがこんなにいいものだったなんて知らなかった! 生きててよかった、ゼクトと出会えて本当に良かった!


ゴゴゴゴゴゴゴッ……


 ん? この音は? もしかして!


「奥の扉が開いたぜ、ミエダ。先に行こう!」

「そうね。その先こそが私達の望む『これから』があるんだもの!」


 私達は奥の扉へと進んだ。このダンジョンから脱出するために。



※数分後


 長い通路を通って、やっと最後の部屋にたどり着いた。魔方陣も見つかったけど、二つある。片方が脱出用の魔方陣なんだろうけど……


「……やっと見つけたけど、なんで二つもあるんだ?」

「さあ? そこはよく分かんないけど……?」


 二つの魔方陣。一つは部屋の中央に設置され、もう一つは部屋の奥に、いかにも帰還用という感じに設置されている。……奥の魔方陣が脱出用なんだろうけど、中央の魔方陣も気になるわね。


「この際、両方調べてみようぜ。どっちかが罠だったら大変だしさ」

「そうね。じゃああれから見てみるわ」


 私は中央の魔方陣から調べる。人が一人入るくらいの大きさで、近くでよく見たり、手で触れてみたりすると魔法力場も感じ取れる。その魔法力場から分かったことは……


「これ……帰還用じゃなくて記録用だわ」

「記録用? どういうことだ?」

「簡単に言えば、この魔方陣には過去に起こったことを記録してあって、それを誰かに見せることができるってことなの」

「その誰かっていうのは、つまり……」

「私達のことね」


 これは間違いない。この場所にはさっきの怪人を倒さないと来れないから。どんな内容化は知らないけど、貴重な記録には間違いないでしょうね。魔族だろうと人間だろうと。……もちろん、私も興味がある。


「ミエダ! その記録ってさ、今見れるもんなのか!?」

「ええ。魔力を流せばすぐ見れるわね」

「見てみたい!」

「そうよね!」


 どうやら、ゼクトも見て見たかったみたいね。ふふふ、興奮しちゃってまあ。私達は一緒に魔力を流してみた。すると、魔方陣が光りだして、それと同時に、目の前に白い服を着た人間の青年が現れた。あれ? この服って、どこかで……?


「な、なんだ! いつの間に!? だっ、誰だ!?」

「落ち着いてゼクト。これも記録に過ぎないわよ」

「ええ? あっ!」


 驚くゼクトだけど、これも記録。そう私が注意すると…… 


「ゆっ、幽霊か!?」

「違う違う。記録って言ったでしょ。映像に過ぎないってことよ」


 ……流石にその表現は呆れるわね。


『よく来たね、ダンジョンの攻略者よ』

「「喋った!」」


 映像の人間がしゃべりだした!


『私の名は『ラスタート・ミョアウ』。初代魔王と言えば分かってくれるかな?』

「「初代魔王!?」」


 ラスタート・ミョアウ!? それって、魔界でもあまり記録に残っていない初代魔王の名前じゃない!? この人がそうなの!? 人間にしか見えないのに!?


『驚いているかもしれないが事実だ。何故なら、君たちの時代に生きる人間と魔族の祖先は私が生み出したのだからね。つまり、人間と魔族の祖先は同じで、その祖先が私だということさ』

「に、人間と……」

「魔族が……」

「「祖先は同じ~!?」」


 な、何言ってるの!? そ、そんなことって……!?


『おそらく、驚くか理解が追いつけなくて呆けていることだろうから、最初から説明しよう。長くなるから、心して聞いてほしい』


 最初からだって? 一体、どんな話になるの!?


『この世界は、一度滅びているんだ。神と人間と魔族の争いでね』


 神と人間と魔族の争い? まさか!?

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