チュートリアル その2
このゲームでは、主に3つの戦闘スタイルに分類される。
・近接攻撃兵
これは、白兵戦に特化したタイプになります。ビームサーベルや、ツインブレード、特殊武器のスライサーをメインに戦います。ブレードの機動力を生かして、ヒットアンドウェイで戦うのが基本。
サブ兵装として、ハンドガンや、サブマシンガンを選ぶ人も多くいます。
・射撃攻撃兵
これは、射撃武器を使うだけの職業です。複数の武器を持ち、弾が尽きるまで撃ちまくる兵士。
色々な武器があるので、戦い幅は広いですが、技量が必要で、現在数が少ないタイプです。
・特殊工作兵
エネルギーの回復が出来る、部隊に一人は必要な兵種。
味方を鼓舞する技能を持ったり、地雷原を造ったりと、色々と幅の広い活躍が出来ます。
・特殊砲撃兵
これは、一応別カテゴリーになる兵種。イベントアイテムなどで、強力な武器を手に入れる事でなる事が可能。
基本的に機動力を捨てて攻撃に特化することになります。拠点防衛向けの兵種。
敵に関しては、今の所2種類が判明。
・巨大昆虫
蟻型の歩兵のみ確認。
噛み付きと、酸による攻撃を確認。
・古代文明の兵器
古代文明の遺跡を守る機械兵器。
多促型移動砲台や、非行型攻撃機械を確認。
昆虫型の敵を倒すと、エネルギー・クリスタルと言うものを残します。略称はECです。敵の弱点を突いて倒すと、入手するECの質が上がります。
古代文明の兵器は、倒すとECと、機械の残骸を残します。これを集める事で、武器を改良できます。
鍵となる部品を集めれば、基地全体の技術力が上昇して、新しい何かが産まれると言われています。
ECは、作戦終了後基地に戻った際に、残部回収され、エネルギー・キューブ、略称EQと交換されます。
EQは、貨幣であり、エネルギーでもあります。この基地の生活は、EQによって支えられています。
ECの質が高ければ、交換されるEQの量はは上昇します。
各種武器のエネルギーは、EQとなっていて、EBPの初期のものでは、500EQです。
この補充は、基地で行うのが基本ですが、特殊工作兵が持つ装備で、戦場でも変換する事が可能です。
この辺の連携が、生き残る鍵になります。
戦場でのECの回収は、自働で行われます。
1人につき、最低一つのサポートメカが配給されます。
偵察型、支援型、回収型のいずれかから選ぶ事になります。
偵察型は、周辺の情報を集める事に優れた能力を持っています。戦闘能力は無く、回収能力は普通です。
支援型は、攻撃をアシストしてくれます。射撃による支援がメインで、偵察能力は無く、回収能力は普通です。
回収型は、ECや、古代兵器の部品を集めるのは得意で、戦闘能力は無く、偵察能力は低いです。
古代兵器の残骸は、色々な効果を持っています。
攻撃力1%上昇とか、反応速度上昇。レアパーツになると、ブレードの滑空時間の上昇とか、EBPのキャパシティ増加など、戦場を生きのびる鍵となります。
各武器、戦闘強化服、EBPに用量が決まっています。
それぞれに、ランクがあり、1型から8型とあり、数が高いほど性能が高くなっています。
1型ですと、5×5×5の立方体のエリアにパーツを詰め込む形になります。
パーツは、ランダムで形成されているので、上手く組み合わせる必要があります。
パーツの形を変えたりすることも可能ですが、性能が低下します。
強力なパーツですと、武器の型が低いと装備できない可能性もありますが、装備する事で、他のパーツの場所を奪うので、上手に組み合わせる事が必要です。
「大まかな説明は、以上となります」
ざっとっ聞いた結果、大体の流れは理解できた。
後は、実践あるのみだろう。
「チュートリアルは、後2つの工程で終了になります」
「2つ?」
「お試し時間と、チーム戦のテストです」
お試し時間と言うのは、色々と武器とサポートメカを変えながら、自由に動いてみるという物だった。
仮想の敵も用意してもらえたので、色々な武器を試してみる。
サポートメカに関しては、偵察型と決めている。僕の適正に役立つと思う。
チュートリアルに関しては、スキルはオフになっているので、実感は無いけ電脳戦国大乱と似ている部分が多いので、同じような運用が出来るはずだ。
武器に関しても、射撃攻撃兵で行くつもりだから、色々と試してみた。
その結果、3つの武器を選んだ。
エネルギーランチャーと言うのを、メインに決める。これは腕に装着するタイプの武器で、威力があり、射程は中調理、連射は普通の武器だった。チューブでEBPと接続してあり、マガジンを交換する必要がないのが利点だ。
予備の武器として、ハンドガンを選ぶ。敵の酸や、古代兵器の攻撃は、打ち落とす事が可能らしい。その対策として、ハンドガンを利用する事に決めた。マガジン形式で、撃ち終わると自働で装てんされる。不思議な技術が使われている。
最後に、バスターランチャーと言う大型のビーム兵器を選んだ。折りたたみ式で、背中にセットする特殊兵器になる。特殊砲撃兵の武器化と思ったけど、これは通常兵器枠になるらしい。特殊砲撃枠のバスターランチャーも存在するとのこと。
これだけ選ぶと、最後のチュートリアルになる。
「セッティングの関係上、後20分後に開始します。それまで、自由行動になります」
仮想敵が出現するので、選んだ武器を使って、色々と試してみる。
ここで初めて、スキルが解禁となり、今までと感覚が変わった。
今まで選んでいなかった、スキルの最後の枠を、サポートメカにあわせて”データリンク”と言うのに決めた。
・空間把握 周囲の情報を把握する能力
・射撃 射撃に関してアシストする能力
・整備 機械に関する事にプラスとなる能力
・偵察 偵察に関しての事にプラスとなる能力
・データリンク サポートメカとの連携が上昇
スキルに関しては、簡単な説明しかない。
それでも色糸と動いてみて、なんとなくつかめてきたものがある。
「お待たせいました。これより、最後のチュートリアルの、チーム戦闘を行います」
このゲームは。ソロでも可能だけど、チームを組んでミッションを受注するのが主流となっている。
ランダムだったり、友達と組んだり、プロチームで行動する事もある。
だから、ここにいてもおかしくない。
チームになる最初の1人がやって来た。
「むぅ・・・」
ちみっこが、こちらを向いて睨んでいる。
長い銀髪の、目の綺麗な間違いなく美少女と言える女の子。いささか、全体的に小さいのが残念でもある。
「はぁ・・・」
こちらを睨んでから、落胆する。
「何で貴方がいるのですか?」
「あの人の仕業意外に、可能性があるのかと?」
「それは、そうだけど・・・」
電脳戦国大乱で、ライバル関係だった相手。大きな大会で、かなり酷い手段で勝ってしまった因縁の相手だ。それからの因果で、色々と縁のある相手で、お互いに同じプロにスカウトされた仲間でもある。
僕たちは、同じ相手を思い浮かべる。
僕たちをスカウトした、プロチームのうけんのリーダーは、彼女のお母さん。チームには、彼女の姉が二人いいる。
因果となった出来事以降、僕は彼女らに付きまとわれている。ここでも、そうなるらしい。
「ここでも、僕はムラサメだ。君は?」
「スイカ」
「フルーツ三姉妹として、活動を始めることにしたの?」
「そう」
彼女の姉は、イチゴとメロンと言う名前でプロ活動をしている。電脳戦国大乱では、彼女は別の名前だった。
ただ、ここにスイカがいるとなると、このチュートリアル、普通に終らない気がする。
チーム戦は今回4人で行う。
制限時間の間に、どれだけ敵を倒せるかと言うもの。
敵は、蟻歩兵2型。噛み付きと酸の攻撃を行う手ごわい奴だ。
こちらの武器は、全部1型。
スイカは、特殊工作兵を選んだと言う事なので、残りの2人次第で、どうなるか解らない。
次々と、残りのメンバーがやって来る。
そして、最後のチュートリアルが始まった。
まったりペースでの更新です。