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電脳大乱記  作者: 水室二人
3/6

チュートリアル その2

 このゲームでは、主に3つの戦闘スタイルに分類される。


・近接攻撃兵

 これは、白兵戦に特化したタイプになります。ビームサーベルや、ツインブレード、特殊武器のスライサーをメインに戦います。ブレードの機動力を生かして、ヒットアンドウェイで戦うのが基本。

 サブ兵装として、ハンドガンや、サブマシンガンを選ぶ人も多くいます。


・射撃攻撃兵

 これは、射撃武器を使うだけの職業です。複数の武器を持ち、弾が尽きるまで撃ちまくる兵士。

 色々な武器があるので、戦い幅は広いですが、技量が必要で、現在数が少ないタイプです。


・特殊工作兵

 エネルギーの回復が出来る、部隊に一人は必要な兵種。

 味方を鼓舞する技能を持ったり、地雷原を造ったりと、色々と幅の広い活躍が出来ます。

 

・特殊砲撃兵

 これは、一応別カテゴリーになる兵種。イベントアイテムなどで、強力な武器を手に入れる事でなる事が可能。

 基本的に機動力を捨てて攻撃に特化することになります。拠点防衛向けの兵種。


 敵に関しては、今の所2種類が判明。


・巨大昆虫

 蟻型の歩兵のみ確認。

 噛み付きと、酸による攻撃を確認。

 

・古代文明の兵器

 古代文明の遺跡を守る機械兵器。

 多促型移動砲台や、非行型攻撃機械を確認。


 昆虫型の敵を倒すと、エネルギー・クリスタルと言うものを残します。略称はECです。敵の弱点を突いて倒すと、入手するECの質が上がります。

 

 古代文明の兵器は、倒すとECと、機械の残骸を残します。これを集める事で、武器を改良できます。

 鍵となる部品を集めれば、基地全体の技術力が上昇して、新しい何かが産まれると言われています。



 ECは、作戦終了後基地に戻った際に、残部回収され、エネルギー・キューブ、略称EQと交換されます。

 EQは、貨幣であり、エネルギーでもあります。この基地の生活は、EQによって支えられています。

 ECの質が高ければ、交換されるEQの量はは上昇します。

 各種武器のエネルギーは、EQとなっていて、EBPの初期のものでは、500EQです。

 この補充は、基地で行うのが基本ですが、特殊工作兵が持つ装備で、戦場でも変換する事が可能です。

 この辺の連携が、生き残る鍵になります。


 戦場でのECの回収は、自働で行われます。

 1人につき、最低一つのサポートメカが配給されます。

 偵察型、支援型、回収型のいずれかから選ぶ事になります。

 偵察型は、周辺の情報を集める事に優れた能力を持っています。戦闘能力は無く、回収能力は普通です。

 支援型は、攻撃をアシストしてくれます。射撃による支援がメインで、偵察能力は無く、回収能力は普通です。

 回収型は、ECや、古代兵器の部品を集めるのは得意で、戦闘能力は無く、偵察能力は低いです。


 古代兵器の残骸は、色々な効果を持っています。

 攻撃力1%上昇とか、反応速度上昇。レアパーツになると、ブレードの滑空時間の上昇とか、EBPのキャパシティ増加など、戦場を生きのびる鍵となります。

 各武器、戦闘強化服、EBPに用量が決まっています。

 それぞれに、ランクがあり、1型から8型とあり、数が高いほど性能が高くなっています。

 1型ですと、5×5×5の立方体のエリアにパーツを詰め込む形になります。

 パーツは、ランダムで形成されているので、上手く組み合わせる必要があります。

 パーツの形を変えたりすることも可能ですが、性能が低下します。

 強力なパーツですと、武器の型が低いと装備できない可能性もありますが、装備する事で、他のパーツの場所を奪うので、上手に組み合わせる事が必要です。


「大まかな説明は、以上となります」

 ざっとっ聞いた結果、大体の流れは理解できた。

 後は、実践あるのみだろう。

「チュートリアルは、後2つの工程で終了になります」

「2つ?」

「お試し時間と、チーム戦のテストです」

 お試し時間と言うのは、色々と武器とサポートメカを変えながら、自由に動いてみるという物だった。

 仮想の敵も用意してもらえたので、色々な武器を試してみる。

 サポートメカに関しては、偵察型と決めている。僕の適正に役立つと思う。

 チュートリアルに関しては、スキルはオフになっているので、実感は無いけ電脳戦国大乱と似ている部分が多いので、同じような運用が出来るはずだ。

 武器に関しても、射撃攻撃兵で行くつもりだから、色々と試してみた。

 その結果、3つの武器を選んだ。

 エネルギーランチャーと言うのを、メインに決める。これは腕に装着するタイプの武器で、威力があり、射程は中調理、連射は普通の武器だった。チューブでEBPと接続してあり、マガジンを交換する必要がないのが利点だ。

 予備の武器として、ハンドガンを選ぶ。敵の酸や、古代兵器の攻撃は、打ち落とす事が可能らしい。その対策として、ハンドガンを利用する事に決めた。マガジン形式で、撃ち終わると自働で装てんされる。不思議な技術が使われている。

 最後に、バスターランチャーと言う大型のビーム兵器を選んだ。折りたたみ式で、背中にセットする特殊兵器になる。特殊砲撃兵の武器化と思ったけど、これは通常兵器枠になるらしい。特殊砲撃枠のバスターランチャーも存在するとのこと。

 これだけ選ぶと、最後のチュートリアルになる。

「セッティングの関係上、後20分後に開始します。それまで、自由行動になります」

 仮想敵が出現するので、選んだ武器を使って、色々と試してみる。

 ここで初めて、スキルが解禁となり、今までと感覚が変わった。

 今まで選んでいなかった、スキルの最後の枠を、サポートメカにあわせて”データリンク”と言うのに決めた。

・空間把握 周囲の情報を把握する能力

・射撃 射撃に関してアシストする能力

・整備 機械に関する事にプラスとなる能力

・偵察 偵察に関しての事にプラスとなる能力

・データリンク サポートメカとの連携が上昇


 スキルに関しては、簡単な説明しかない。

 それでも色糸と動いてみて、なんとなくつかめてきたものがある。


「お待たせいました。これより、最後のチュートリアルの、チーム戦闘を行います」

 このゲームは。ソロでも可能だけど、チームを組んでミッションを受注するのが主流となっている。

 ランダムだったり、友達と組んだり、プロチームで行動する事もある。

 だから、ここにいてもおかしくない。

 チームになる最初の1人がやって来た。

 

「むぅ・・・」

 ちみっこが、こちらを向いて睨んでいる。

 長い銀髪の、目の綺麗な間違いなく美少女と言える女の子。いささか、全体的に小さいのが残念でもある。

「はぁ・・・」

 こちらを睨んでから、落胆する。

「何で貴方がいるのですか?」

「あの人の仕業意外に、可能性があるのかと?」

「それは、そうだけど・・・」

 電脳戦国大乱で、ライバル関係だった相手。大きな大会で、かなり酷い手段で勝ってしまった因縁の相手だ。それからの因果で、色々と縁のある相手で、お互いに同じプロにスカウトされた仲間でもある。

 僕たちは、同じ相手を思い浮かべる。

 僕たちをスカウトした、プロチームのうけんのリーダーは、彼女のお母さん。チームには、彼女の姉が二人いいる。

 因果となった出来事以降、僕は彼女らに付きまとわれている。ここでも、そうなるらしい。

「ここでも、僕はムラサメだ。君は?」

「スイカ」

「フルーツ三姉妹として、活動を始めることにしたの?」

「そう」

 彼女の姉は、イチゴとメロンと言う名前でプロ活動をしている。電脳戦国大乱では、彼女は別の名前だった。

 ただ、ここにスイカがいるとなると、このチュートリアル、普通に終らない気がする。

 チーム戦は今回4人で行う。

 制限時間の間に、どれだけ敵を倒せるかと言うもの。

 敵は、蟻歩兵2型。噛み付きと酸の攻撃を行う手ごわい奴だ。

 こちらの武器は、全部1型。

 スイカは、特殊工作兵を選んだと言う事なので、残りの2人次第で、どうなるか解らない。

 次々と、残りのメンバーがやって来る。

 そして、最後のチュートリアルが始まった。






 まったりペースでの更新です。

 

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