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人工未知霊体を好きになったらば(仮)  作者: はちみつなめるぷー
1/1

Back of God

もしもの時のために…

「お母様、またあの話しを聞かせてください」


僕のお願いに、優しく微笑み、昔話をしてくれるお母様


「むかーしむかし、あるところに、お爺さんとお婆さんが…」


お母様の優しい声を聞きながら


ふかふかのベッドの上で眠りにつくのが好きだった



 僕のお母様は女王と呼ばれている


この国で一番偉くて強い人なんだ


他の大人達はお母様の命令には逆らえない


一番偉いんだぞ!


だけどある日


うちのお城に真っ黒な大人がやってきてお母様を困らせた


周りの大人達も真っ黒な大人を怖がって何も言えない


「お母様は一番偉いんだぞ!」


ドカッ


僕はお母様を助けるために、真っ黒な大人をけとばした!


「いていな小僧」


ドス黒い声に泣きそうになる


でも、ここで負けるわけにはいかない


お母様は僕が守るんだ!



 真っ黒な大人は帰っていった


僕がお母様を守ったんだ!


周りの大人達も「すごい」と僕を褒めてくれた


お母様は少し困った顔をしながら


「暴力はいけませんよ」


そう言って笑って頭を撫でてくれた



 なんだかお腹が痛い


ベッドの上で丸くなりながら苦しんでいると


「どうやら食あたりしたようだね」


さあ坊や、これを飲むんだ


優しく微笑み、長い髪の大人が「おくすり」と呼ばれる苦い味がする物を飲ませてきた


あまりの苦さに吐き出してしまう


「大丈夫よ、心配しないで」


男の子でしょ


我慢して飲み込みなさい


頑張っておくすりを飲むと、お母様が「偉いわね」と喜んで頭を撫でてくれた


我慢すればお母様が喜んで褒めてくれる



 次の日には、お腹の痛みが消えていた


あの苦いおくすりは魔法のおくすりだった


大人達はすごい魔法が使える


お母様は大人達に命令して、この国を守っているんだ


「MOVE 鎮守府」


長い髪の大人が変な呪文を唱えると、綺麗な光に包まれて消えてしまった


まだお礼も言ってないのに


そしてその秘密を知ってしまった…


ある日の夜、怖い夢を見て目が覚めた


泣きたくなるのを我慢してベッドの上に起き上がる


隣で眠るお母様に抱きつこうとした瞬間


お母様が謎の光に包まれて消えてしまった


僕はお母様のことを、他の大人達とは違うと思ってた


他の大人は突然消えたり出てきたりするのに、お母様は毎日このお城に居たから


特別じゃない


お母様も他の大人達と同じだったんだ…

人工未知霊体が完結したら書く予定ですが…

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