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天上の百合  作者: うしお
第一章
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閑話

閑話








ーーー同時刻、




【軍国 クルムバッハ】


踵の高い靴を床で鳴らしながら、少年・アルブレヒトは玉座を蹴りつけた。


「ああ!レジルトに先を越された!まただ!いつも僕は2番手だ!くそ、毒蠍メネスめ‥‥!いいさ、奪い取ってみせる!それが僕のやり方だ!」





【桃源郷 青】


豪奢な部屋で一人寝そべりながら、皇帝・楊広は静かに口を開いた。


「華なんぞどうでもいいよ。私が欲しいのはただ一人‥‥うん、でもそれは未来の話だ。今じゃあ無い。」


平行世界に置いてきた、たった一人の愛しい人を想いながら、彼はもう一度目を閉じる。





【極東の秘境 巫】


「兄上、天上の華が現れたようだ。」


季節を無視して咲き続ける桜の根元で、青年・葛城は兄に語りかけた。


「天上の華さえ連れてくれば、兄上は目覚めてくれるのだろうか。」


目覚めぬ兄の髪を梳きながら、遠い過去に思いを馳せる。






【宗教国家 ノーマ】


「そうか、ママは、悪いレジルトの奴らに連れ去られたんだね。大丈夫、今助けに行くからね。ママ、ぼくだけのママ。大丈夫さ、次は失敗しない。もうすぐこの国はぼくのものになる。そしたらずっと一緒だよ。大丈夫、上手くやれるさ、待っていて、すぐにいくよ」








そして物語は砂漠へと戻る


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