表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/116

2章 28話 新ダンジョン開設

新ダンジョンが一旦完成しました。


コボルトによって鉱脈の表面が全て青色に変わるのを眺めていた。

コボルト達は鉱脈の表面を全て青色に塗り替えると壁から離れて行く。鉱脈を顔料に変えるのはコボルトたちの習性なのかもしれない。


コボルトの召喚も終わったため、次にコボルトアーチャーの召喚をする。残りポイントは292だ。

Bの部屋に3匹、Cの部屋に5匹を召喚する。そして最後にCの部屋にコボルトリーダーを召喚する。召喚の光が発生すると残りのポイントが142になった。

召喚の光から現れたコボルトリーダーは前回召喚した者と全く同じに見えた。


「マスター。俺は何をしたらいいんだ?」


早速コボルトリーダーが指示を求めてきた。

前回召喚したコボルトリーダーは、むしろ提案をしてくれた。召喚毎に人格が異なるのはもはや決定で間違いない。

サトルはコボルトリーダーに、コボルト達の統率と侵入してきた冒険者との戦いを頼むとリーダーはコボルトの群れに向かって移動していった。


最後にコボルト達の生活の準備をする。飲食のためのワイルドアップルの木と水辺をそれぞれの部屋に設置した。

これで残りのポイントが107になった。

残りのポイントでできることがなくなったため、今回のダンジョン作成はこれで終わりにすることにする。

コボルトリーダーの部屋に宝箱も設置したかったが、それはまた次の日だ。


本日のダンジョン作成が終わり、ダンジョンマスターの部屋に移動するとシスが待っていた。


「サトル様、お疲れ様です!

 そして朗報がございます。

 新しい服が完成しました!」


いつになくシスのテンションが高い。領都で購入した青色のベルベットの布で作った服を両手に持っていた。どうやらサトルに着せる気らしい。

ため息をついてサトルを後ろに振り向く。着せてくれ、と言う合図をするとシスはベルベットの服をサトルの右腕から通し始めた。

通す時にサトルの手にベルベットの生地の感触が伝わる。とてもなめらかで心地よかった。

両腕を通し終わり、服がしっかりと肩にかかるとシスがサトルの首回りを整えたり、周りを回っておかしな部分がないかチェックする。

一周回ってサトルの前まで来ると満面の笑みを浮かべていた。問題ないとチェックが終わったらしい。


「サトル様。とてもお似合いです。

 この世のどんな貴族よりも素敵です。」


シスに褒められるのは純粋に嬉しいが、シスの半狂気的な服に対する執着を知っているので、着せ替え人形として扱われているような気になってしまう。


「ありがとう。

 だが、別に今日はこれで終わりだぞ。

 出かける用事もない。」


「いいのです。

 貴族と言うものは出かけなくても

 体面を気にするものなのです。」


同時に貴族と言うもののなんたるかを少しだけ教わる。

元の世界で、コンビニ行くだけだからとパジャマで行くのを知ったらどんな顔をするだろうか。


「わかった。

 とりあえず食事にしよう。」


食事のメニューのウィンドウを出していつもの食事を出そうと思ったが、今日は新ダンジョンの開設をした日だ。お祝い気分にしようと思い、メニューを変える。

レベル6で作れるようになった野鳥の焼き物(10ポイント)と、レベル7で作れるようになった大蛇のかば焼き(15ポイント)、そして上級葡萄酒(5ポイント)を2つ作成する。


テーブルの上には野鳥の焼き物が現れる。クリスマスによく見る七面鳥のような感じだ。

ハーブやスパイスをしっかり効かせてあるようで、表面にはローズマリーのような葉やコショウの粒を砕いた欠片がついているのが見える。

大蛇のかば焼きは、切り開いた蛇をタレをつけて焼いたもののようだ。見ただけではタレが何なのかわからない。元の世界で言えば、しょうゆやみりんを煮込んだものだろうが、この世界に果たしてそれらの調味料があるかもわからない。

しかし、香りが香ばしくとても食欲をそそる。


席に着くと、正面の椅子にシスも座る。


「新しいダンジョンの開設に、乾杯。」


そう言ってグラスを掲げると、シスも小さく掲げた。

その後、シスが野鳥の丸焼きを切り分けてサトルに渡してくれる。

野鳥の丸焼きはうまく調理されていて、しっかり焼きが入っている割にしっとりとしていた。肉汁を全て出し切らないような調理方法になっているらしい。

ハーブやコショウの加減もちょうどよく、鳥の味を引き出すような味わいである。

その後に葡萄酒を口に入れてもお互いに味を邪魔しない素晴らしい関係だ。


野鳥の丸焼きを満喫すると、次に大蛇のかば焼きに手をつける。こちらはすでにシスの手によって切り分けられている。

上にかかっているソースはとろりとしているのがわかる。

口に入れるとまずソースの味が広がった。ソースは甘みがあるがみりんのような味とは全く違う。甘みを残した葡萄酒をソースに使ったようだった。

焼いたことで少し油の抜けた大蛇のかば焼きは、このとろりとしたソースがすごく合う。

ソースが葡萄酒で出来ているので、当然葡萄酒ともよく合った。


開設の記念と思いやったことだったが、料理がとても美味しくまだ残っているためその後二人とも葡萄酒を追加で2杯飲むことになった。


過去に簡易に作ったマップを見たのですが、ズレている・・。

何かいい方法はないものだろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ