表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶剣 ~世界を切り裂く力~  作者: 如月中将
第1章 渡りを経て
19/84

19話 準備 ~相田誠人のスキル~

<さて、ヒメ。まずはスキルをおさらいしねーとな。この、絶界というスキルは、結界術(・・・)らしいがその詳細を確認してーなあ>

<回答 畏まりました、ご主人様。絶界は空間結界術の一つで、空間を操作することで結界を作ります。状態(モード)指定の無い、アビリティ・絶界は、空間上の任意の点を中心とした球形状に、空間断層を発生させる力場が形成され、球面のある点とその反対の球面の点をつなげることで、球内空間への力場外部からの物理的、術的干渉を一切(・・)遮断します>

<なるほど、何も考えずに絶界を使えばその空間ごと隠れられる感じか・・・>

<回答 はい、発動時の初期条件で、発生座標の指定が無い場合はご主人様の心臓を中心に、範囲指定が無い場合は、ご主人様お一人が収まる範囲で、球形の力場が形成されます>

<範囲指定か・・・、どこまで広げられるんだ?>

<回答 そうですね、現在の最大値は半径100mまでです>

<ほう、それだけあれば今はいいか。状態(モード)指定した場合が、透とか反とか言う方か?>

<回答 はい。それぞれ詳しくご説明いたします。

 アビリティ・絶界・透は、通常の絶界でお互いが見えなくなる状況を、力場の調整により見えるようにした状態(モード)です。

 アビリティ・絶界・反は力場を円形に二つ発生させ、片方を入口、もう片方を出口として、入り口側からの干渉を全て出口側に現出させます。空間の任意の点に重ねて発生させることで疑似的に干渉を反射させることも可能です。

 アビリティ・絶界・封は力場を入口の状態で一つだけ発生させます、その入り口は、ご主人様だけが認識できる隣接空間へ繋がっており、その中へ干渉を封じ込めることが可能です。隣接空間内では、封じ込めた対象への時間操作が停止方向へのみ可能です>

<・・・なんだか、色々と(・・・)とんでもなさそうに聞こえるなあ・・・、ん?・・・ヒメ、絶界・反で発生した力場の片方を、もし閉じたら(・・・・)どうなるんだ?>

<回答 はい、閉じた瞬間の状態が、そのまま(・・・・)現空間に反映されます>

<ということはだ、仮に、そこを何か物体が通過中に閉じられた場合、通過中の状態のまま、空間によって切断(・・・・・・・)されるって事か?>

<回答 はい、そのようになります、ご主人様>

切ってない(・・・・・)のに切れるって凶悪だな・・・。ああ、もう一つ、絶界・封で作れる隣接空間で時間操作が可能と言ったが、どういうことだ?>

<回答 はい、停止から遅延、そして通常の間で調整が可能ですので、隣接空間内に封じ込めた干渉毎に設定して下さい。初期値(デフォルト)は全て停止です>

<分かった、おおよそ呑み込めた。次は剣士だな、ってか俺って剣術以外も使えるんだが、その辺はどうなってるんだ?>

<回答 はい、その事ですがご主人様、アビリティ・組打ち、アビリティ・槍術、並びにアビリティ・鎖術を獲得しました。戦闘系アビリティの獲得に伴い、スキル:剣士からスキル:戦士、又はスキル:剣豪への上位変成が可能となりました。変成を実施しますか?>

<なるほど、その辺のもアビリティになったか。ただ、戦士と剣豪ねえ・・・、ヒメ、何が違うのか教えてくれ>

<回答 畏まりました、ご主人様。戦闘系アビリティは、複数持つことでお互いに影響し合い、それぞれのアビリティに補正値が付き、アビリティの種類が増えるほどお互いの相乗作用で補正値が増加します。スキル:戦士の場合、全ての戦闘系スキルに同じ補正値が付与されますが、スキル:剣豪の場合、剣術に補正値が合算され、他の戦闘系スキルには付与されません>

<なるほど、そういう仕組みか。なら俺は剣豪だな。他の得物は、どうせまだまだ修行が必要だしな。よし、スキル:剣豪への上位変成を実行してくれ>

<回答 畏まりました、ご主人様。これより、スキル:剣士の変成を開始します>

<告知 ・・・>

<告知 ご主人様、変成が完了しました。スキル:剣士はスキル:剣豪へ変成しました。これに伴い、スキル:剣豪の派生アビリティ・先読み、および瞬行(しゅんこう)を獲得しました。おめでとうございます、ご主人様。なお、獲得したアビリティの詳細ですが、

 アビリティ・先読みは対象の意思を読み取り、同時にご主人様へお伝えします。

 アビリティ・瞬行は停止状態から、瞬時に最大速度で動作が可能な速度操作術です。これは最大速度から瞬時に停止することも可能です>

<なるほどな、剣豪は絶界よりも判り易いな。さて、次だ、ヒメ。監視者ってやつには感知系のアビリティが多いな、これをトシみたいに統合するのは可能か?>

<回答 はい、魔力感知、精霊力感知、法力感知を術感知として統合可能です>

<よっしゃ、そのまま統合頼む>

<告知 畏まりました、ご主人様。アビリティ魔力感知、精霊力感知、並びに法力感知の統合を開始します>

<告知 ・・・>

<告知 統合が完了しました、ご主人様。感知系アビリティ三種を統合し、アビリティ・術感知へ移行しました>

<ヒメ、次は連携設定して欲しい。気配感知の発動時に術感知とさっきの先読みも併せて発動したいんだが、可能か?>

<回答 可能です、ご主人様>

<んじゃあ、トシに倣ってアビリティの創出としよう。アビリティ名は・・・警戒監視だな>

<告知 畏まりました、ご主人様。これより能力連携によるアビリティの創出を開始します>

<告知 ・・・>

<告知 新たなアビリティが創出されました。スキル:監視者からの派生アビリティ・警戒監視としていつでも実行可能です。実行された場合、気配感知を開始し、術感知、先読みを併せて実行します。感知範囲は半径1kmの球内です>

<よし、今のところはこんなもんかな? そういえばさっきトシがやってた思考加速って、俺にも出来そうだったが、どうよ?>

<告知 はい、ご主人様。アビリティ・思考加速の獲得に成功しています。現時点での最大倍率は十二倍です。思考加速は単独アビリティとして運用されます。おめでとうございます、ご主人様>

<告知 それと、ご主人様への注意喚起なのですが、ご主人様は霊力適正が異様に高いため、剣豪の霊力変換は注意してご使用下さい>

<ん? 霊力適正?>

<告知 はい、霊力だけでも、かなりの適性が認められます>

<他のもわかるか?>

<告知 はい、ご主人様。術適正の測定は人称設定(イニシャライズ)時に完了しております>

<いつの間に・・・。じゃあ各適性を教えてくれ>

<告知 畏まりました、ご主人様。まず、魔力適正が1.5、精霊力適性が5.5、法力適正が1.3、最後に霊力適性が10です>

<なるほど、確かに10は高いな・・・、っつーか俺って精霊術なら使えそうなんだな・・・>

<告知 はい、こちらもかなりの適性と認められます>

<よし、霊力変換の件は分かった、気を付けるようにしねーとな。よし、この辺で一度戻る。また今度ゆっくりな>

<告知 はい、ご主人様もお疲れ様でした>

<おう、ヒメもお疲れ!>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ