悪いのは……?
私が結婚出来ないのは………彼氏が結婚してくれないから。
私に子供が出来ないのは……彼氏が欲しがらないから。
私が不幸なのは………彼氏が幸せにしてくれないから。
私のせいじゃない!
私は悪くない!
両親が…………してくれないから…!
弟が……………してくれないから…!
友人が…………してくれないから…!
常に他人のせいにしている。
稀に助言してくれる貴重な友人も居るがその助言に対して………
「だって…私は悪くないのに……」
「でも……私悪くないのに……」
「でも…でも…だって…だって…」
助言をしてくれた友人が結婚して暫くすると子供を出産した。
育児休暇を取っているのだから暇だろうと踏んで電話やメールを頻繁にした。
暫くすると電話をしても出ない。メールも返信がない。
やっと来たメールの返信は……
「忙しいからもう電話もメールしないでね」
あまりの電話攻撃、メール攻撃に嫌気が差したのだ。
毎日の電話……
知りたくもないその女の彼氏の寝顔を自慢気に写メールで送って来る。
その返信に激怒した女はあろうことか……
「子育て何て簡単何だから他にやることなくて暇なんでしょ?相手してくれてもいいじゃない!」
と、返信した。
それからその友人にはメールも電話も着信拒否された。
女は何故友人が着信拒否したのか解らなかった。
彼氏に仲直りの仲裁を頼むも断られる。
男からすれば会った事が無い友人とその女とどう取り持てばいいのか解る筈も無い。
更には女は自分が悪いからとは絶対に言わない。
メールを受けた友人は他の友人に付き合いは止める事を伝える。
そして女から送られたメールを目にした。
友人は出産の時に危うく命を落としかけていたのだ。
それは誰もが知ってる事………。
もちろんその女も連絡を受けていた。
そして…退院しても中々起き上がれなくて双方の両親が交代で赤ちゃんと友人の世話をしているのだ。
他の友人たちは遠慮してメールも電話も控えていた。
見舞いも伺いを立ててから来てくれている。
逐一友人から話を聞いているはずなのに女は毎日電話にメールをして友人のストレスの元凶を作っていた。
そのメールを見た他の友人たちも流石に呆れたのだ。
その友人たちは明らかに女と距離を取り始めた。
女は友人に執着していた。
携帯電話の番号すら変えて連絡をした。
あまりのしつこさに改めて着信拒否をした。
そして……最後の最後に、友人が…
「止めてと言っているのに何度もメールや電話するならばストーカーと捉えて警察に届けを出します」
流石に女は焦った。
しかし直ぐに……
「友達がいないから仲良くしてあげたのに!私は〇〇さんと仲良いんだから!!今だって電話で話したりするんだから!!」
友達がいないことはない。
実際女よりも友達がいる。
この事で友人に関わりがある友達は完全に女との付き合いを止めた。
その後も女は友人が自分を虐める。
私がこんなにも考えてあげてるのに!!
子育ての悩みも聞いてあげて力になっているのに……!
言いふらしていた。
子育ての悩みどころか一切悩みや相談などされた事何て無い…。
恰も自分は友達思いだと言わんばかりに相手を扱き下ろす。
だが…周囲の人間も莫迦ではない。
最初は女に同情するも長く付き合えば自ずと本性が現れてしまい、尚且つ話の内容がコロコロ変わる。
結局はまた女の回りから人が離れていく。
離れていくのは相手が悪い。
そしてまた離れていった人間の悪口を言っては同情を買う。
そして…また離れていく。
その繰り返しだ。
どうしてみんな離れていくの?
なんで私は悪くないのに離れていくの?
恋人も離れた………。
友達も離れた………。
会社の人達も今では話を聞いてくれない……。
会社に行くのも辛い……。
会社を止めたいと両親に話せばいい歳して甘えた事を言うなと怒られた。
両親も前は私の味方だったのに今では私を持て余してるみたい……。
もう……私の味方は誰もいないのかな……?
私は悪くないのに味方してくれる人がいない……。
誰も私を幸せにしてくれない……。
私を幸せにしてよ………。
私は悪くない……。
悪くない……
悪くない…