プロローグ
めっちゃ久しぶりです。
*学生になりましたので、多分文章力は・・上がっているはずです…。
温かく見守ってください。
誤字脱字などは報告していただけるとありがたいです。
プロローグ
少女玲愛は、いつものように毎日のように続く学校からの帰り道を通っていた。
登下校は一人でする。というのがモットーだった。
本当は禁止なのだが、帰り道はふらふらと寄り道をするのもモットーだった。
いつも行先の違う、旅のような道。ほとんど適当に見つけた店に、入っていく。
お金はだいたい二千円ほど。大体何かしら買うが、高くても五百円。貯金額に支障はない。
今日は、古本屋についた。中に入るとカランコロンとベルが鳴り、気持ち良い。店員の声も聞こえず、中も薄暗かった。電気をつければいいのに。天井を見るが、電気らしいものは見つからなかった。間接照明らしきものが二個。電球は埃をかぶっていて、つくような気もしなかった。
玲愛はあまり本を読むような趣向を持っていたわけでもないので、昔の著名人の本がたくさんあったが、どれも読みたいと思ったわけでもなかった。
さらに店内をぐるりと一周したが、あまり惹かれるようなものもなく、店員もいないことだし何も買わないで出るつもりだった。この時までは。
出る直前、チラッとみた本棚にあった本が気になった。
これも埃をかぶっていて、少し触るのをためらったが、本棚から取りだす。
紫色のカバーに、黒いシンプルな文字で書かれてあった。
『マジカルオムニバス』
厚さは5cmほど。重さもかなりあった。紙はパリパリしていて、かなり古いことが分かった。
レジに向かったが、やはり店員さんはいなかったので、通学カバンからノートを取りだし、切れ端にメモをして、代金をその上に置いて店を出ていった。
『レジに人が見当たらなかったので、代金を置いていきます。マジカルオムニバス、買わせていただきます』
ねぇねぇお父さん。
なんだい?
レアンが出てこないよ?
それは後で出てくるはずだよ。