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社畜リーマン ヒットマンを希望したらリペアマンにされた件  作者: Sora


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7/8

006_元社畜、修復ビジネスの第一歩を踏み出す

初売上の興奮でテンションが上がっていた俺だが、

現実は静かに、しかし確実に牙をむいてきた。

スマホに新着通知が飛び込む。

【質問があります】

【質問があります】

【値下げできますか?】

【即決したいのですが状態を詳しく教えてください】

【購入検討してます!写真追加できますか?】

俺「め、めんどくせぇーーーー!!」

社畜時代より通知が多い気がする。

■ ■ ■ “新品とどう違うんですか?”

電子レンジを買った人から、一言。

【これ新品みたいですけど、本当に中古?】

(うわ来た一番めんどい質問!)

魔法で修復しました、なんて言えるわけない。

俺(落ち着け考えろ)

丁寧な文章をひねり出す。

「動作確認・整備・クリーニングを徹底的に行い、

できる限り良い状態に仕上げています。

そのため見た目や動作が新品に近い場合があります。」

すごい!

詐欺でも嘘でもない!

でも魔法って単語は一文字もない!

(俺、天才では?)

■ ■ ■ 初梱包 → 初発送

荷物が溢れた部屋の中で、俺は

プチプチを巻き、ダンボールを組み立て、

ガムテープを貼り、

完全に“出荷作業員”になっていた。

社畜時代の俺が聞いたら泣きそうな台詞が口から出る。

「仕事楽しいな」

魔法で修復 → 売れる → 発送

このサイクルが“俺の仕事”になるとは

先週までの俺は思ってもいなかった。

■ ■ ■ 売れた! 売れた! さらに売れた!

ポーン!

ポーン!

ポポポポポポーン!!!

スマホがバグったみたいに震える。

(えなに?)

売れた。

売れた。

また売れた。

朝に出した商品、夕方にはほとんどが売れていた。

俺「やっべぇぇぇぇぇぇ!!!

これ、月収軽く会社超えてる!!」

社畜退職から三日目。

収入がすでに会社員時代の月給を超えるとは。

(これもう、勝ったんじゃない?)

調子に乗った俺は、夕食のカップ麺に

卵を追加した。

※贅沢の象徴。

■ ■ ■ しかし、嵐の前触れ

その夜。

大量の荷物に囲まれたまま、

俺は一つの重要な事実に気付いた。

(あれこの調子で売れたら

俺、在庫足りなくね?)

そして

ピンポーン。

「只野さーん! 今日も荷物二十件です!」

部屋はすでに倉庫どころか

異世界のダンジョンみたいになっていた。

(やるしかねぇ。)

俺は覚悟を決めた。


次の段階は決まっている。

“仕入れ → 修復 → 販売”の完全ループ。

だがまだ知らなかった。

この翌日に、とんでもない事件が発生することを。





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