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社畜リーマン ヒットマンを希望したらリペアマンにされた件  作者: Sora


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6/8

005_只野、初めてのショップ開設へ

水曜日。

第二陣の荷物が玄関を埋め尽くし、

部屋が“高度な積み木パズル”みたいになった頃。

俺は気付いた。

(オークションだけじゃ回らねぇ)

家電の山を前に、膝を抱えて考える。

1個1個オークションに出す?

説明文を書く?

梱包する?

発送する?

(え、俺いま社畜時代より忙しくない?)

思わず天井を見上げた。

そのとき、頭の中に

昨日までの俺の声が聞こえた。

独立するんだろ?

稼ぐんだろ?

もう社畜には戻りたくないんだろ?

「やるか。」

俺はノートPCを開き、キーボードを叩いた。

■ ■ ■ まずは“店名”を決める

(せっかくだし店名つけたいよな)

思いついた案を並べてみた。

・激安!家電再生所

・リペアハウスただの

・奇跡の再生屋

新品っぽくなる

・奇跡のフリマ社長

「全部ダサいな」

悩みに悩んだ末、シンプルに決めた。

【ただの修復店】

(由来:名字が只野だから)

まあ、わかりやすいし良いだろ。

■ ■ ■ ネットショップ開設

某ハンドメイドサイト、某フリマアプリ、

それからECショップ作成サービス。

よく分からんけど全部登録した。

写真も撮りまくる。

電子レンジを美しい角度で撮影しながら

俺はふと思った。

(これ、まさか人生逆転では?)

壊れたジャンク品を買っては

新品同様にリペアして売る。

在庫は山ほどある。

スキルはチート。

ライバルは皆無。

完全に“時代が俺に追いついた”感。

■ ■ ■ 出品ボタン、ポチッ!

電子レンジ(ほぼ新品)

炊飯器(新品レベル)

扇風機ピカピカ

掃除機(むしろ新品よりきれい)

徐々に出品ページが増えていく。

そしてついに

俺「うおおおおおおお!!!

売れたあああああああ!!」

初めての“売れました”通知が届いた瞬間、

俺は叫ばずにはいられなかった。

スマホを握りしめ、思わず立ち上がる。

(ヤベぇ脳汁出る!)

社畜時代。

上司にいくら頑張っても怒られていた日々。

それに比べて今は

自分のスキルで稼げている。

数字が全て俺のものだ。

(これだ! 俺はこの瞬間のために!)

■ ■ ■ だが、現実は甘くない

ピンポーン。

「お届け物でーす!」

俺「まだ届くの!?」

荷物はまだまだ来る。

玄関はすでに段ボールの壁。

そして次の通知。

【電子レンジ:購入者から質問があります】

「これ新品ですか?」

(ぐっ!)

“魔法の存在を説明するわけにはいかない”

という新たな問題が発生した。



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